シニアの「健康度とくらし方に関する調査」、運動・食事・交流の実態とは

2022-01-17 15:36:27

運動・食事・交流についての調査

旭化成ホームズ株式会社のシニアライフ研究所は、シニア向け賃貸住宅「ヘーベルVillage」の後期高齢者に「健康度とくらし方に関する調査」を行い、その結果を2022年1月11日に発表しました。

この調査では「ヘーベルVillage」13棟から、自立的な生活を送っているフレイル(虚弱)前の健康なシニア159名を対象に、健康寿命のポイントとされる「運動・食事・交流」の実態を明らかにしながら、現代のフレイル予防対策を紹介しています。

健康度を、「ロバスト(健常)」「プレフレイル」「フレイル」の3区分で集計したところ、健康度が低いほど運動や外出を実施する割合が低くなっています。

外出頻度が1日1回以上と回答したロバストとフレイルでは39ポイント、軽い運動・体操の習慣では69ポイント、スポーツの習慣では52ポイントもの差が出ました。

ロバストでは散歩のほかにも登山やゴルフなど強度の高い運動をしている回答がありましたが、フレイルでも買い物ついでの散歩やウォーキングなど、日常生活に取り入れられる活動をしている人が一定数存在します。

食事でもロバストとフレイルの差は顕著に表れ、食欲はロバスト53ポイント、プレフレイル39ポイント、フレイル29ポイントです。

食品10品目中7品目を摂取しているとの回答はロバストからプレフレイルで8.3ポイントの減少、プレフレイルからフレイルは29.9ポイントの減少でした。

食事の支度ではほとんど差が見られないものの、ロバストは買い出しから調理まで自分で行うのに対し、フレイルは「重いものは宅配サービスを利用している」人もいます。一方で「旬の食材選びを楽しむ」などの行動は共通している傾向にあります。

 

 

健康寿命とフレイル予防のために

交流については、家族と週1回以上会うと回答したプレフレイルはロバストに比べ14ポイント増加していました。

友人との交流はロバストが多く、学生時代の友人や会社OB、ボランティア活動など交流範囲も広くなります。

調査結果から、運動に関しては日常生活の行動を「運動」のチャンスとすること、また食を楽しむ傾向にあることから、食をきっかけとした交流、外出などを取り入れることでフレイル防止効果がアップするとアドバイスしています。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

旭化成ホームズ株式会社のプレスリリース

https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20220111/index/