介護・医療現場の人材不足を根本から見直す「ケアXDX」構想とは

2022-03-02 15:16:41

九州工業大学の最先端技術を使ったIT化促進

合同会社AUTOCAREは、国立大学法人九州工業大学「ケアXDXセンター」をサポートし、学術界や国へ「ケアXDX」の働きかけを行っていくと2022年2月28日に発表しました。

ケアXDXとは、介護・医療業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)とエクスペリエンスデザイン(XD)を合わせた構想を研究することです。

具体的には、介護現場のIT化を進めることでデータを収集し、それらをもとにXD(成功体験の設計)を行い、社会へ実装する方法論を研究します。

また、リアルとバーチャルを融合したVR環境、九州工業大学実験室でのセンシング環境の両方を駆使した研究も行います。同大学ではスマートライフケア共創工房に様々な最先端技術を備えており、それらを使った事象の解析・分析を行った上でケアの最適化につなげていきます。

そして、世界的にも介護・医療のDXに関する学会や学術団体が希有なことから、介護・医療のDXと工学を組み合わせた学術として、国際的に先駆的な位置を確立し学術界を盛り上げていきます。

 

 

データを活かした「成功体験」による人材育成

介護現場のDX化は、ITに関する知識不足や経済的な問題、セキュリティの観点から実現できていないのが現状です。そこで、DXの先にある「成功体験」の仕組みを作ることで、IT化の促進、人材不足の解決を目指します。

AUTOCAREでは、それらの研究成果を活かした人材育成と実フィールドへの拡大を図ります。

介護記録AIアプリ「FonLog」を導入した介護施設、医療機関の成功体験をノウハウ化、プロトコル化し、同社が実施している介護ITインストラクター育成活動の中で活用していく予定です。

今後は、ケアのXDXに取り組む介護・医療機関の登録、ケアのXDXスキルを持つ資格者の登録も行い、国内外へXDXの働きかけを行っていくとしています。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

合同会社AUTOCAREのプレスリリース(PRTIMES)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000057750.html