天気のように「ケア」を予報するサービスの創出に向けベンチャーが研究開始

2022-01-05 12:06:32

新ケアサービスの創出のための研究

国立大学法人九州工業大学発のベンチャーAUTOCAREは、「介護・医療分野における「ケア」天気予報サービスの創出」の研究を開始し、介護事業者の公募を行ったと2021年12月31日に発表しました。

この研究では、介護や医療の現場でIoTとビッグデータを活用し、ケアする人、ケアされる人の身体や心理状態を予測できるというもので、これから行うべきアクションにつなげていくサービスです。

例えば介護施設において、ナースコールや排泄を予測できることで声かけにつながる、体調の悪化を予知してナースや医者に対応を委ねることができる、認知症につながる不穏な行動や転倒のリスクを予知し、注意を促すことができるなどが考えられます。

ほかにもケアプランの作成、スタッフの人数や配置、次に訪問するベストなタイミングを図るなどに役立てることが可能です。

 

 

介護スタッフからデータ収集

同研究では、天気予報を行うように、その日その場に介入する複数の未来予測を個人レベルで行うために、現場のデータを収集し、AIの開発に役立てます。サービスが実現できれば、介護や医療の質、コストパフォーマンスの向上につながります。

協力する介護事業者にスマホアプリFonLogを使用してもらい、高齢者やスタッフの気分を毎日記録してもらいます。

同アプリは介護記録や申し送りなども記録できるものですが、研究では手軽にできるよう、画面に表示される気分のマークを入力するだけのシンプルな使い方ができるようにしています。

実施期間は2022年3月までの1~3か月行う予定です。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

合同会社AUTOCAREのプレスリリース(PRTIMES)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000057750.html