日本ハム×関西医科大学 高齢者のフレイル予防効果を介入研究で実証

2022-04-13 15:19:15

関西医科大学との共同研究

日本ハム株式会社は、4月8日、関西医科大学とともに、たんぱく質摂取と運動の組み合わせによる高齢者のフレイル予防効果を実証したことを発表しました。

なお、実証実験は健康で運動と食事提供が受けられる65歳以上の人27名(平均年齢81.2歳)が対象。2021年3月15日~9月20日の半年間行われました。

 

 

実証実験の概要

実証実験では被験者に1日当たりたんぱく質平均20グラムの食品を提供するとともに、週1~2回のリハビリセンター(デイサービス)内で行われている筋力運動教室への参加を促し、筋力運動教室への参加の3か月間と、食事提供をやめた3か月間を比較しました。

その結果、食事+運動介入した期間で要支援・要介護高齢者の筋肉量および握力(右手)が増加した一方、運動のみ介入後には筋肉量の低下が見受けられました。

また、被験者に体組成、自己効力感、食事への考え方を説明したところ、日常の食生活における食品選択において、たんぱく質の多い食品を選択するようになりました。

 

 

たんぱく質の摂取と運動が効果を発揮

今回の介入研究では、たんぱく質を摂取して適度な運動をすることで要支援・介護度が戻り、フレイル状態からの改善が見られました。さらに、加工品や肉を食べても同時に継続した運動を行うことで、コレステロール値などは動きませんでした。

これらの結果を鑑み、食と運動を合わせて実施することが健康寿命の延伸に極めて重要であることが判明したことになります。

なお研究成果は、2022年2月28日、日本健康医学会雑誌に論文受理(日本健康医学会雑誌31巻2号掲載)されました。今後も同社は地域の人々の健康を包括的にサポートしていく考えです。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

日本ハム株式会社 プレスリリース

https://www.nipponham.co.jp/news/2022/20220408/