介護職の人間関係で悩んだときに見直したいポイントと改善策
2020-03-06 16:13:00
2020-03-06 16:07:48
介護を必要とする高齢者とその家族に寄り添い、サポートをする介護職はやりがいのある仕事である一方で、悩みを抱えやすい一面も。今悩みを抱えている介護職の人はもちろん、これから介護職を目指そうという人も、どのような問題が生じやすいのかを理解しておくことは大切なことです。今回は、介護職の方が抱えがちな悩みや対処法について詳しく解説していきます。
介護職に就いて働いている人にとって、仕事がつらいと思ってしまう原因にはどのようなものが多いのでしょうか。もちろん、どのような仕事にも悩みはつきもので、個人差や職場による違いもありますが、あらかじめ傾向を知っておくことで対策できることもあります。ここでは、介護職の方が「辞めたい」と思う主な理由を詳しく見ていきます。現職で働いていて悩みを抱えているという方は、今自分が抱えている悩みを整理するのに役立ててください。
介護職に限らず、どんな仕事であっても人間関係の問題というのは悩みやストレスの原因になりやすいものです。特に、介護職の場合は少人数でチームを組んで仕事をするため、働く環境がどうしても閉鎖的になってしまいやすい傾向にあり、ひとたび問題が生じると改善することが難しい場合もあります。
働く年齢が幅広く、未経験者からベテランまで経験値の異なる人が同じ環境で仕事をするため、価値観の相違が生まれてしまったり、上司や先輩スタッフからの指導に悩んでしまったりする方も多いようです。
また、人間関係の悩みの原因は同僚や上司だけではなく、利用者やその家族の場合もあります。介護を必要としている方の中には認知症や精神疾患、ストレスなどが原因で乱暴な言動が見られることもあり、利用者本人やその家族への配慮に一生懸命になればなるほど、そのことで心が疲弊してしまうケースも。
採用面接の時には好印象を抱いていても、実際に働いてみることで、施設の理念や運営方針が自分の考えと違うことに気づくことがあります。特に介護現場は人手不足の施設も多く、自分が理想としていた働き方ができないケースもあります。
そうした状況で仕事を続けることで、仕事に対するモチベーションが下がってしまったり、キャリアプランが見えなくなってしまったりして、働く意欲を失ってしまうケースも多いようです。
介護職の処遇改善が問題になることからも分かるように、介護の仕事というのは身体的・精神的な負担の大きに対して収入が見合っていないと言われることもあります。実際に働いていくなかで、そうした収入面での不満や、労働環境の問題が退職の理由となってしまうこともあるようです。
では、実際に介護の現場で働き始めてみて「辞めたい」と感じた場合、どうしたら良いのでしょうか。ここでは、介護職を辞めたいと思った時の対処法をご紹介します。
問題を解決するためには、どうして辞めたいのかを正しく理解しておくことが大切です。どのような点に不満を感じているのか、何が自分自身のストレスになっているのか、辞めたい理由を書き出してみるなどして、客観的に見てみましょう。
仕事をこのまま続けていくとどのようなメリットやデメリットがあるのか、また仕事を辞めることで得られるメリットと生じるデメリットは何なのか、それぞれを書き出してみましょう。続けた場合と辞めた場合で、どちらが自分にとってよりメリットが多いのかを知ることが大切です。
心と体の疲れを感じているのであれば、休暇を取得して心身を休めてみることもおすすめです。気持ちをリフレッシュすることで、自分が抱えている問題とその解決策を客観的に考えることができます。
介護職で自分がどのような働き方を目指すのか、具体的なキャリアプランを立ててみましょう。そのうえで、今の職場で頑張るのか、または転職や資格取得に力を注ぐべきなのかを見極めていきましょう。
介護の仕事は人との関わりが重要になる仕事のため、さまざまな悩みが生じやすいのも事実です。悩みやストレスを抱えた時には、ひとつひとつ問題を解決する努力をしてみることが大切ですが、それでも辛い場合には無理をせずに業界内で転職をするというのも方法のひとつでしょう。施設や環境を変えることで悩みが解決するケースもあります。まずは辞めたい理由を整理し、見つめ直してみましょう。
転職する場合は、どれくらいの経験値を積むのか、資格は取るのか、今よりも良い待遇を目指すのかなど、今後の働き方を具体的に考えて整理しておくと良いでしょう。
これから介護職での就職や転職を目指す方や、実際に介護職を辞めたいと感じている方は、ぜひ上記の内容を参考にしてみてください。