介護職の人間関係で悩んだときに見直したいポイントと改善策

介護のお仕事の悩み・改善のコツ

2020-03-06 16:13:52

仕事をしていると、どんな職場であっても人間関係の問題は大なり小なり存在するものです。それは介護業界においても例外ではなく、人間関係のさまざまな悩みを抱えて仕事をしている介護職は少なくありません。大切なのは、人間関係で悩んだ時にモヤモヤやストレスを溜め込むのではなく、その都度適切に解決していくということ。

今回は、職場の人間関係で悩んでいる介護職のために、見直すべきポイントと改善策を詳しく解説していきます。

介護職の人間関係の悩みは多い？

介護職というのは高齢化の進む日本において、今後ますます需要が増す大切な職業のひとつです。ところが、介護を必要とする方やその家族に寄り添い、その暮らしをサポートするという大変やりがいのある仕事である一方で、人との関わりを避けては通れないことから、人間関係の悩みに直面しやすい職業でもあります。

もちろん、どんな仕事でも人間関係の悩みというのはつきものですが、介護職は少人数でチームを組んで日々の業務をこなすケースが多いため、どうしても職場環境が閉鎖的になりやすく、人間関係の悩みが多くなる傾向にあります。

では、具体的にどのような人間関係の悩みが生じやすいのでしょうか。人間関係の問題として挙げられる代表的なものを具体的に見ていきましょう。

スタッフ間の人間関係

まずは、同僚や上司などスタッフ同士の人間関係の問題です。介護職は働く年齢が10代後半から60代と幅広く、また未経験からベテランまで経験値の異なる人が同じ職場で仕事をすることも珍しくありません。そのため、価値観の相違が生じてしまったり、上司や先輩スタッフからの指導方法に悩んでしまったりするケースも多いようです。介護業界というのは、他の業界のように定期的な人事異動がないのが一般的で、一度人間関係の問題が発生してしまうと解消することが難しい場合もあるようです。

利用者や利用者の家族との人間関係

介護職が日々の業務で向き合う利用者の中には、認知症や精神障害を持っている方もいます。利用者によっては繰り返し同じ説明をする必要があったり、日によって気分に大きなムラがあったりするケースも多く、精神的なストレスが蓄積してしまうこともあります。また、主に訪問介護を任されている介護職の場合には、利用者の家族と良好な関係を築くことができず、悩んでしまうケースもあるようです。

介護職の人間関係で悩んだときに見直したいポイントと改善策

では、実際に介護職として仕事をしていくなかで、人間関係の悩みに直面した場合にはどうしたらよいのでしょうか。ストレスを軽減するための具体的な改善策を詳しく見ていきましょう。

1人で抱え込まず、第三者に相談する

人間関係の悩みを適切に対処するために最も大切なことは、悩みを一人で抱え込まないということ。同じ職場の他のスタッフに相談をしたり、職場の上司や管理者に相談したりするというのも効果的な方法のひとつです。職場にはさまざまな考え方の人が集まっているため、適切なアドバイスをもらって解決方法が見つかる場合や、悩みを共感してもらうことで気持ちが楽になるケースもあります。すべての悩みをすぐに解決することができなかったとしても、第三者に相談をして思いを吐き出すことで、気持ちをリセットして前向きな気持ちになれたり、考え方が変わったりすることもあるでしょう。

人間関係が悪化した原因を客観的に把握する

人間関係の悩みに直面すると、どうしてもネガティブになってしまったり感情的になってしまったりするものです。そんな時には、なぜ人間関係が悪化してしまったのか、その原因を客観的に見つめ直してみましょう。相手の問題だと思い込んでいたことが、実際には自分側の問題点であったことに気付いたり、それほど深刻に悩む必要がなかったりする場合もあります。