30代でも遅くない!30代で介護業界への転職するときのポイント

2020-12-15 19:16:39

介護業界への転職を考えているが、年齢のことが気になるという人もいるのではないでしょうか。30代でまったくの未経験での転職は難しい……と考えているのならそれは大きな間違いです。介護業界の中途採用では経験や年齢はさほど問題視されません。むしろ30代の未経験者は歓迎されることも。ここでは、30代で介護業界へ転職するときのポイントについて解説します。

30代でも介護業界に転職は可能?

結論からいえば、介護業界は30代でも十分に転職が可能な業界です。

現在、介護業界は人材不足の状況もあり、多くの介護施設が経歴や年齢、学歴などは関係なく、幅広い人材を採用しています。実際に男性女性を問わず、30代・未経験で介護職に就いている人はたくさんいます。

30代で介護業界に転職する際に考えたいポイント

30代で介護業界に転職するのであれば、これからどのようなキャリアパスを目指すのかをしっかりと考えることが大切です。

介護業界で働き始める際は未経験でも、特別な資格を持っていなくても問題ありません。しかし、今後携わる仕事の幅を広げていきたいと考えるなら、介護関連の資格を取得することが欠かせません。資格を持っていれば給与もアップし、同じ介護業界で転職する際も有利に働きます。

未経験者が取得しておきたい資格としては、まず「介護職員初任者研修」があります。これは介護職として働くための基本的な知識や技術があることを証明する資格です。受講資格はなく、無資格・未経験者でも受講できます。資格を取得すれば生活援助サービスだけではなく、身体介護も行えるようになります。

その介護職員初任者研修から一段階ステップアップするための資格が「介護職員実務者研修」です。以前は「ホームヘルパー1級」と呼ばれていた資格で、介護に関するものだけではなく、「たん吸引」や「経管栄養」などの医療ケアに関する知識や技術も求められます。

そして介護職員実務者研修の有資格者が挑戦できるのが、国家資格である「介護福祉士」です。この資格を取得すると給与・待遇面で優遇されるほか、転職で有利となり、サービス提供責任者、生活相談員、チームリーダーなど選択できる職種の幅が広がります。

30代で介護業界へ転職するメリット・デメリット

30代で介護業界に転職すると、次のようなメリット、デメリットがあります。

30代で介護業界へ転職するメリット

多くの職業では、30代での転職ではそれまでのキャリアが問われます。しかし介護業界の場合は前述のとおり、介護の仕事に興味さえあれば、最初からキャリアやスキルを求められることはあまりありません。学歴も同様です。30代でも、これから改めて経験を積み、知識や技術を身につけていける、チャレンジができるというのは最も大きなメリットでしょう。

また介護業界への転職は、たとえ最初は派遣社員やパートでスタートしたとしても、やがて正社員になる道が開かれています。30代から経験を積んで資格を取得すれば管理職に就くチャンスもあるでしょう。一方、介護業界ではほとんど転勤はなく、この点も一般企業の30代と比べた場合のメリットといえます。

女性にとっては勤務形態が多様なのも嬉しい点です。30代は出産や育児を経験する人が多い年代ですが、介護職であれば短時間勤務も可能です。夜勤を避けて日勤のみを選択したり、週に数日だけ働くスタイルで働いたりすることもできます。また一定の経験を積み、資格も取得していれば、しばらく育児などに専念してブランクがあったとしても再就職しやすいというのもメリットです。

30代で介護業界へ転職するデメリット

30代で介護業界へ転職し、資格なども取得することなく介護職員やヘルパーとして働く場合には、ほかの業界の30代に比べて給与がやや安くなる傾向があります。

また、介護施設では働き方によって夜勤があることをデメリットと感じる人もいるでしょう。ただ、夜勤をすればそのぶん手当がもらえるので、メリットのほうが大きいと考える人もいます。

30代・未経験で介護業界に転職する際はどこをアピールすべき?

30代・未経験で介護業界に転職する際、面接では何をアピールするべきなのでしょうか。

最も大事なのは、未経験でも介護業界で働きたいという意欲を見せることです。この点は20代でも30代でも変わらないでしょう。しかし30代であれば、なぜあえて未経験でこの仕事をやりたいと思ったのかという明確な志望動機を示したいところです。介護という仕事に興味を持っていて、自分のどんなところがこの業界に向いていると思うといったこともしっかりとアピールしましょう。

これまでの仕事での経験について語るのも効果が期待できます。接客業で人と接してきた経験や、体力を使うような仕事してきた経験も、何かしら介護の仕事に結びつけられる要素があるはずです。転職先の業務内容に絡めて、これまでの経験を活かしたいということをアピールするのも良い方法なのではないでしょうか。

30代でも介護職に転職することは十分に可能です。介護に特化した転職サイトなどを活用しながら、新しい一歩を踏み出しましょう。