介護職への転職は難しい?現状の採用率や有効求人倍率とは
2022-01-24 13:21:30
2022-01-24 13:21:39
介護事業所から内定をもらえると、いよいよ介護職へ転職となります。
入社初日までに、どのような準備をすれば良いのか不安はありませんか。
そこで、新しい職場でうまくやっていくために、内定から入社するまでの間にやっておくと良いことを解説します。
内定から入社までの期間を有効に活用し、新たな職場でのスタートに備えましょう。
ここからは、入社までにするべきことを解説します。
1週間以内に内定承諾をする
内定の通知から1週間以内に内定承諾の連絡をしましょう。
在職中の方は、内定が決まると現職の職場へ退職の意思を申告し、入社日に間に合うように退職する必要があります。
ここで注意が必要なのは退職日です。就業規則により様々ですが、一般的には退職日より1か月以上前に申告をします。退職までの間に、次の担当者に引き継ぎを行う必要があるからです。
入社日があまりに近すぎると十分な引き継ぎ期間がとれません。入社日・退職日の調整はこれらを考慮して行うようにしましょう。
また求職中の方は、もし入社予定日よりも前に働くことが可能であれば、前倒しで入社が可能か担当者に確認してみましょう。介護事業所の多くは人材不足のため、今すぐにでも働いて欲しいのが本心です。
すぐに働けるうえに、介護事業所からも仕事の意欲があると高い評価を得られるはずです。
また、体調管理に努めましょう。入社までの期間は、規則的な生活を送り、睡眠・休息時間を確保してください。
体調面で不安なことがあれば、かかりつけ医に相談しておくと安心です。定期的な通院はなるべく入社前に済ませておきましょう。
入社した後は、先輩に仕事内容を教えてもらう指導期間があります。しかし体調管理が不十分だと、環境の変化で体調を崩してしまうかもしれません。
指導期間中に体調不良で休んでしまうと、指導期間が延びるなど指導する職員にも迷惑がかかり、先輩職員からの信用を落とすことになりかねません。
そのようなことがないよう、入社前後は徹底した体調管理が必要です。
入社する事業所や施設の理解を深めておくことも重要です。
事業者や施設について知るために、ホームページを隅々までチェックしましょう。確認しておく内容は、介護理念・介護方針・事業形態・対象利用者・定員数などです。
これらを理解しておくことで、入社してからは業務内容を覚えることに集中できます。
入社そうそう必要な物を忘れると、上司や職場からの信頼を失ってしまうことになりかねません。そうならないよう、入社時に必要な道具・書類などの準備は余裕をもって行うようにしましょう。
ここからは、入社までに行う準備を紹介します。
入社すると必ずしなければならないのが自己紹介です。
どのような自己紹介をするのか、事前に決めておきましょう。
自己紹介は挨拶から始まり、出身地や前職、趣味などについて話すことが一般的です。あまりに長すぎまると、飽きられてしまいますので1分程度を目安にすると良いでしょう。
「そうはいっても、何を話せばいいのか分からない」という方は、以下の内容を盛り込んでみてはいかがでしょうか。
・趣味
・特技
・前職の内容
・家族構成について
・出身地 等
自己紹介は、自分の人となりを紹介するせっかくの機会です。有効に活用できるよう、入念に準備しておきましょう。
入社時に提出が必要な書類や、介護職として必要な道具もあらかじめ用意しておきましょう。
多くの場合、内定通知時に必要な持ち物についての案内があります。しかし不明な場合は、担当者に事前に確認しましょう。
一般的に介護事業所で必要となる持ち物・道具は、下記のようなものです。
■筆記用具
書類にサインをしたり、メモを取ったりするために、ボールペンが必要です。消せるボールペンは書類のサインには不向きですので、黒のボールペンを用意しましょう。
■メモ帳
仕事を覚えるためにもメモ帳は必要です。指導職員から教えられたことをメモも取らずに聞いていては、仕事への意欲を疑われてしまいます。そうならないためにも初日から準備しておきましょう。
■源泉徴収票
源泉徴収票は、前の職場から退職時に受け取る書類です。年内に転職する場合には年末調整で必要となるので、入社時に提出します。
■雇用保険受給資格者証
雇用保険受給資格者証も前の職場から退職時に受け取る書類です。新たな職場で雇用保険を引き継ぐためにも必要です。紛失した方は、ハローワークで再発行してもらえます。
■印鑑
書類を記入する際に、印鑑が必要になる場合があります。給与関係の書類もありますので、とくに入職直後は押印する機会も多いでしょう。
■年金手帳
年金手帳は職場で保管するケースがあります。そのため、年金手帳の提出が求められこともあるでしょう。紛失した方は、社会保険事務所で再発行してもらいましょう。
■資格証明書・運転免許証
介護福祉士などの資格を取得している場合は、資格証明書が必要です。基本的には原本が必要となりますので、入職日までに準備しておきましょう。またデイサービスのように業務で運転をする場合は、運転免許証を提示する必要があります。
業務に必要となる知識についての予習・復習もしておきましょう。
介護職には、職員が仕事中の会話でよく使う専門用語があります。
専門用語が分からないと、その都度職員に説明を求めなくてはなりません。未経験の方はとくに、スムーズに業務を覚えるためにも、これらの基礎的な知識について予習しておきましょう。
また経験者も入社までの期間は自己研鑽に励むチャンスです。予習・復習をして更なるスキルアップを目指しましょう。
予習・復習すべき内容は下記を参考にしてください。
■専門用語
介護職が未経験の方は、とくに専門用語を予習しておきましょう。
専門用語を学習するには、介護初心者向けの参考書がおすすめです。基本的な専門用語だけではなく、介護スキルについても予習できるためです。
専門用語の例えとして、介護業界でよく使われるのは「QOL」「ADL」「トランスファー」「褥瘡(じょくそう)」「バイタルサイン」などがあります。
■接遇
次に予習しておくべきことは、接遇についてです。
介護は利用者やその家族と接する機会が多い職種です。そうした関係者と良好な関係を築くためにも、適切な接遇を行うことが重要です。
介護業界でよく用いられる接遇方法は「バイスティックの7原則」や「ユマニチュード」があります。
接遇に不安がある方は、これらについて予習しておきましょう。
■認知症について
認知症を患っている利用者と関わる機会の多い介護職にとって、認知症の知識はとても大切なものです。
認知症について知識が不十分だと、認知症の方の行動を理解することは難しいでしょう。
利用者にとって適切な介護を提供するためにも、利用者の患っている病気についての知識を復習しておきたいですね。
ボランティア活動もおすすめ
未経験の方は、介護の職場環境や雰囲気に慣れておくためにも、入社する施設と同じような介護事業所でボランティア活動をしてみると良いかもしれません。
ボランティアをすることで、利用者の1日の流れを把握することができるからです。どのような流れで介護職が、利用者とかかわっているのかも肌で感じられるでしょう。
ボランティア活動の目的は、少しでも現場に近い業務を体験することです。そのため、利用者とコミュニケーションのできるボランティア内容が良いでしょう。
未経験の方は、何も知らずに介護現場に出ると戸惑うことも少なくありません。ボランティア活動とはいえ、現場の雰囲気を知ることで新たな職場に慣れるのに役立ちます。
介護職への転職が決まったら、入社するまでの期間にしっかりと準備を整えておきましょう。
とくに、初日に必要な書類や道具は忘れないよう入念に確認してください。もし初日の持ち物に不明な点があれば、必ず担当者に確認しましょう。
何かと不安の多い入社初日をスムーズにスタートさせるためにも、入社までの期間を有効に活用したいものですね。
最後に、初日のアドバイスとして、清潔な身なりを心がけることをおすすめします。
同僚や利用者からの第一印象は、その後の人間関係にも影響します。最初からマイナス評価とならないように、清潔感のある身だしなみを意識しましょう。