介護業界の転職で成功するコツは?後悔しないためのチェック項目を紹介

2022-03-07 15:31:35

介護業界は売り手市場で転職しやすい業界です。

介護業界で働いている人の中には、転職を経験したことがある方もいるでしょう。

しかし、「転職したけれど自分の理想とはかけ離れた環境だった」「転職して数ヵ月で辞めてしまった」など転職が上手くいかなかった方もいるではないでしょうか。

転職するなら自分にあった施設で、長く働きたいものです。

そこで今回は、介護業界の転職で後悔しがちな理由や職場選びのチェックポイント、転職を成功させるためのコツを紹介します。

 

 

介護業界の転職で後悔する理由

転職を後悔する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

よくあるケースを知っておくことで、自分が転職で後悔する可能性を軽減できます。

介護業界の転職で後悔しがちな理由を4つ紹介します。

 

人間関係

入職した施設の人間関係によって、働きやすさは変わります。良好な人間関係が築けている施設だと、円滑に仕事を行えますが、人間関係が悪いとストレスが溜まるばかりです。

介護業界は、20代〜60代と幅広い年齢層の職員が一つのチームとして働いているため、仕事に対しての価値観が異なることが多く、些細なことからトラブルに発展し人間関係が悪化するケースも考えられます。

さらに、介護職は看護師や医師、理学療法士など様々な職種と関わります。職種間でうまく連携が取れていないと、支援内容を巡って衝突することもあるでしょう。

このように転職先の施設で人間関係を築くのが難しいと、「転職しなければよかった」と後悔してしまいます。

 

仕事内容

業務内容が自分に合っていない施設への転職は後悔につながります。

施設によって差はありますが介護職は、利用者支援に追われることも多い忙しい仕事です。介護業界経験者は、転職前にある程度の忙しさは覚悟できるでしょう。

しかし「想像よりも忙しい」「忙しくて指導してもらえる時間がない」という可能性もあります。

人員数が基準を満たしていないなどの理由で忙しく、指導してもらえる時間がないと、利用者へ適切な支援を提供できないためミスに繋がります。

満足できるレベルの支援が提供できないと、自信を喪失し仕事が嫌になってしまうでしょう。

イメージよりも忙しい施設へ転職して、後悔する介護職も少なくないのです。

 

収入

もともと年収アップを目的に転職先を探していたのに、働きやすそうだ、施設が新しいといった理由で転職すると、後悔することもあります。

転職理由は人それぞれですが、「今の施設よりも収入が高い施設で働きたい」という思いで転職する人もいますよね。

早く転職先を決めたい、内定が欲しいという気持ちはわかりますが、そのような方は、軸がズレないよう注意したほうが良いでしょう。

介護職の収入は、施設ごとの基本給の他、夜勤や資格の有無によって違いがあります。

夜勤や資格手当の額は施設ごとに異なるので、転職前の確認は必須です。しかし、転職後「夜勤に入れる回数が少ない」などの原因で収入が想定よりも減ることも考えられます。

収入アップを転職の目的にする場合は、夜勤の回数や資格手当の額などを想定した収入で計算しましょう。

また介護業界未経験の方は、理想とする年収が介護職で可能かどうか、そのためにはどんなキャリアを描けば良いのかを考えてから転職した方が良いでしょう。

 

ワークライフバランス

施設によっては、理想とするワークライフバランスを実現できない可能性があります。

プライベートの時間で心身ともにリフレッシュできると、仕事へポジティブな気持ちで取り組めるものです。

しかし、人員不足で一人ひとりの業務が多い施設だと、毎日の残業や休日出勤が必要になることがあります。

残業や休日出勤があると、プライベートの時間を満足に取れないため趣味など、自分の時間を確保できなくなってしまうでしょう。

結果的にオンとオフを切り替えるのが難しくなり、リフレッシュできず仕事の質も低下する悪循環に陥るケースもあります。

 

 

転職する時のチェックポイント

「転職を成功させるにはどんなところに注意すればいいの?」と不安を感じる方もいるでしょう。

ここでは、転職するときのチェックポイントを2つ紹介します。

 

介護施設の種類は自分に合っているか

自分に合った介護施設の種類を選択しましょう。

介護施設の種類は入所施設から通所施設など幅広いため、自分に合う施設の種類がわからないという方もいるかもしれません。

例えば「利用者の生活を支えたい」という人は入所施設、「日中帯だけ介護の仕事をしたい」という人は通所施設など、自分の理想とする働き方やライフスタイルによって選ぶべき施設の種類は異なります。

体力やサービス内容によっても自分に合った施設は異なるため、その施設で働いている自分の姿をしっかりとシミュレーションしたうえで、働く施設を選ぶようにしてください。

 

自分が求める条件に合っているか

自分が求めている条件に合った施設かどうか、慎重に考えてから転職先を選びましょう。

給与やサービス内容、雇用形態や休日数など転職先の施設に求める条件は人それぞれ異なります。

まずは、自分の転職の軸となる考え方を明確化するのがおすすめです。

「月給は〇万円、正社員雇用で休日数は最低でも〇日」など、譲れないポイントを決めると、自分の希望に沿った施設と出会える可能性は高まるでしょう。

転職を成功させるには、一点だけでも譲れない条件を決めておきたいですね。

 

 

介護業界で転職を成功させるためには?

介護業界で転職を成功させるには、さまざまなコツが必要です。

ここでは、6つ紹介します。

 

介護職未経験の転職のコツ

介護職未経験の場合、転職前に資格を取得することを検討しましょう。

無資格・未経験で働ける施設もありますが、有資格者と比べると給与が低いことも多く、後悔につながる可能性があります。

介護職員初任者研修を取得しておくだけでも、転職の幅が広がり、施設によっては資格手当が支給される場合もあります。

他業種から介護職へ転職を考えている方は、仕事を具体的にイメージするためにも、入職前に資格を取得すると良いかもしれません。

 

介護職経験者の転職のコツ

介護職経験者は、転職先の候補を一つに絞らず、数ヵ所用意して比較検討しましょう。

施設の候補を絞る際は、別種類の施設を選ぶのがおすすめです。それぞれの施設を見学し、自分が携わりたい仕事や求めている働き方が実現可能かどうかを見極めましょう。

また施設見学は、施設の雰囲気や職員の様子もわかるので、事前に行っておくことをおすすめします。

 

良いの求人の探し方

気になっている求人がどれくらいの頻度で掲載されているかチェックしましょう。

求人の中には目を惹かれる魅力的な求人もあります。自分の希望に近いと「すぐにでも働きたい」と応募するなど、即行動に移してしまう方もいるでしょう。

しかし、給与が高く休日数が多い施設でも、求人が頻繁に掲載されている場合は注意が必要です。

事業拡大により職員を多数募集している場合もありますが、職員が定着せず離職率が高い施設の可能性も考えられます。

求人の掲載頻度を把握することで、どんな施設かイメージもできるでしょう。

 

ハローワークを利用する

自宅の近くへの転職を考えている人は、ハローワークを利用のもおすすめです。

ハローワークは地域に根ざしたサービスなので、転職を検討している地域の介護施設の情報を多く抱えていることがあります。

自分が住んでいる地域のハローワークの場所がわからない方は、事前に場所を把握しておきましょう。

 

転職サイトを利用する

転職サイトを利用すると、自分にあった施設に出会える可能性が高まります。

転職サイトは求人数が豊富で、一般の求人にはない非公開の求人を持っていることがあります。一般の求人サイトで自分にあった施設が見つからなかった場合は、転職サイトを利用し、独自の求人を紹介してもらうと良いですよ。

 

転職エージェントを利用する

転職エージェントの利用は転職を成功させるカギとなるでしょう。

転職エージェントの担当者に自分の希望や譲れない条件などを伝えると、条件に沿った求人を紹介してくれます。

「月収は〇万円で休日数は〇日」など、細かい希望にも対応してくれるので、転職エージェントを利用して損はないでしょう。

 

 

まとめ

ここまで、介護業界の転職で後悔する理由や転職する時のチェックポイント、転職を成功させるためのコツを紹介しました。

転職は自分の人生を好転させるチャンスですが、自分に合わない施設を選んでしまうと「転職しなければよかった」と後悔する可能性もあります。

転職で後悔するポイントや職場選びのコツを押さえ、転職を成功させてくださいね。