介護職における履歴書の書き方(記入例、志望動機の文例付き)

介護職における履歴書の基本的な書き方を、記入例付きでご紹介します。介護職から介護職、もしくは他業種、未経験から介護職への転職活動を進めている方は参考にしてください。履歴書の記入項目ごとの注意点はもちろん、特に重要となる志望動機の文例も豊富にご用意しました。

介護職での履歴書は、何を使ってどう書くもの?

介護職だからといって、特別な履歴書を用意する必要はなく、一般的な履歴書のテンプレートを利用すれば大丈夫です。逆にアレンジが加えられ過ぎていて、必要な項目がなかったり余計な情報が多かったりする履歴書だと、採用側も混乱してしまいます。

印刷してすぐに使える、キャリアスマイルによる履歴書テンプレート(pdf)

履歴書のサイズについて

サイズはA4サイズ(見開きにするとA3)とB5サイズ(見開きにするとB5)が一般的。どちらを選んでも構いません。A4サイズの方が書くスペースも広くなるので、書き込みたい内容が多い方はA4、経歴に書く内容が少なく余白が目立つのが気になる方はB5といった選び方もできるでしょう。

テンプレートによって個性はあり、志望動機欄が大きかったり、志望動機と特技や趣味が分かれておらず同じ欄に書くことになっていたりします。

履歴書を書く手段について

丁寧な印象を与えるため理想は手書きですが、現在はパソコンでも十分認められるケースが多くなっています。ペンを使う場合は、水性は避けて油性かゲルインク、太さは0.7mmの黒で書きましょう。

履歴書の基本的な書き方とルール

履歴書は、基本的なルールに沿って書くのが最低限必要なことです。誤った書き方をしていたり、空欄があったりなど不足情報があれば、社会人としての常識がないとみなされ、それだけで落とされてしまう可能性があります。

介護職での履歴書を書く上での基本的なルールはこちら

・文字は読みやすい大きさで、きれいに書く
・誤字がないか(正しい漢字を使っているかを含め)確かめる
・誤字脱字があっても修正液などで消さずに、書き直す
・複数の応募先に対して、同じ履歴書の使い回しはしない
・履歴書に用意されている項目は、可能な限り全て埋める
・嘘を書いたり、大げさに書き過ぎたりしない
・略語を使わず正式名称を使う

うまく書けそうにないと萎縮してしまうかもしれませんが、いきなり本番用の履歴書に書く必要はありません。下書きをして、できれば介護業界を専門にしている転職のコーディネーターにも見てもらいましょう。キャリアスマイルには各エリアにキャリアコーディネーターがおり、履歴書の相談にも応じています。

介護職における履歴書の項目ごとのルールについては、記入例を元に注意すべきポイントを記した、次のパラグラフを参考にしてください。

介護職の履歴書の記入例(注意すべきポイントを紹介!) 

1.日付 – 提出日を基準に!

履歴書の日付は、記入日を書くのではありません。面接で手渡しする日や郵便で投函する日など提出日を書きます。日付の記入漏れを防ぐためにも、履歴書は提出直前に見直すようにしましょう。西暦か和暦(令和など)かはどちらでも構いません。ただ日付と、学歴・職歴欄の日付の箇所で統一はしておきましょう(数でいうと和暦で書く方の方が多いです)。

2.氏名 - バランスよく読みやすい字で書く!

採用担当者がまず目にする部分です。枠内にバランスよく、姓と名の間をほど良く開けて書きましょう。

ふりがなをひらがなで書くかカタカナで書くかは、使用する履歴書の「ふりがな(もしくはフリガナ)」という文字に合わせれば大丈夫です。

無理にきれいに書こうとせず読みやすさを重視して、名前を後から思い出してもらえやすくなるようにしましょう。

3.写真 - 表情は明るめに撮るのがおすすめ!

制服か私服が基本の介護職でも、スーツかビジュアルカジュアルでの撮影が望ましいです。ビジネスカジュアルだと何を着ればいいのかよくわからない方は、スーツにしておくのが無難でしょう。

写真館で撮影した方がクオリティは高くなり、採用担当者への印象も良くなることは期待できます。しかし証明写真機でもNGではありません(スマホでの撮影はNG)。大事なのは顔の表情や姿勢からわかる雰囲気です。口角を軽く上げてほほえむような、やわらかい雰囲気を心がけましょう。

4.現住所・連絡先 - 省略せずに書く

自宅の住所を都道府県名から、マンションやアパートの部屋番号まで含めて正確に記入します。4丁目5番といった番地の「丁目」や「番」については、できれば漢字を使いますが、「-(ハイフン)」でつないでも悪い印象を与えることはほとんどないでしょう。ふりがなは都道府県名、市区町村名、マンションやアパートの名前などに付けます。番地にまでふりがなを付ける必要はありません。

連絡先は、知人宅に居候している場合など、自宅以外への連絡がほしい場合に記載します。記入の必要がなければ「同上」と書いておきましょう。

5.学歴・職歴 - 介護職の場合は非常勤の経験も含める

学歴は中学卒業か高校卒業から始めます。職歴が少なすぎる場合などには中学卒業から、そうでなければ高校卒業からなどとし、バランスをとりましょう。「~県立~高等学校」などのように正確に書きます。

介護職の職歴については、「企業名」と「施設名」の正式名称を記載し、各施設で担当していた業務内容も簡潔に記載しておくと丁寧です。

一般的な履歴書だとアルバイト・パートの経歴は載せないという場合もありますが、介護職の場合は経験を伝える貴重な情報ですので、非常勤の経歴も漏らさず記載しましょう。

6.免許・資格 – 介護の資格は必須で、正式名称を使う

介護職の転職時における履歴書で資格はとても重要です。まず免許を書いてから、資格を取得日順に記入していきます。多数あって書ききれない場合は、介護職に関する資格に絞りましょう。

過去に廃止された資格も、当時の資格名で記入します。ホームヘルパー2級の場合は「訪問介護員2級養成研修課程修了」と正式名で書きます。他にも例えば「ケアマネージャー」は「介護支援専門員」、「初任者研修」は「介護職員初任者研修」と書きましょう。

「~過程」「~研修」といった種類の資格については「~取得」ではなく「~修了(終了ではない)」と書きます。介護福祉士や社会福祉士は「~取得」で構いません。

7.志望動機 - 介護の仕事に活かせるアピールポイントを

基本的には、応募するにあたってのアピールポイントとなる事柄を書きます。履歴書のテンプレートには、志望動機の欄に「特技や好きな学科など」といった補足がある場合もあります。

特に志望動機や自己PRがどうにも当たり障りのない内容になってしまうというときには、業務内容と直接関係がないこういった内容も記載することで、個性、人間性を伝えられるという利点があります。

志望動機については特に重要なので、後から詳しく、例文と共に解説します。

8.通勤時間 - 片道の合計時間

自宅を出てから勤務先に到着するまで、徒歩、バスや電車などを含めた片道の通勤時間を、5分単位で記載します。実際に計ったことがなければ、地図サービスや乗り換え案内のサービスを利用して出せば大丈夫です。

9.扶養家族 - 健康保険法上の扶養家族

「扶養家族」とは、自身の収入で養っている家族のことを指します。定義については税法上と健康保険法上で異なるのですが、履歴書については健康保険法上での扶養家族についてであることが一般的です。「配偶者を除く」と但し書きの入っているケースが主です。扶養家族がいない、もしくは配偶者のみが扶養家族である場合は、「0人」としましょう。

10.配偶者/配偶者の扶養義務 - 「無」でも丸を付けるのを忘れずに

配偶者がいれば「有」に丸を付け、配偶者の扶養義務については「配偶者が健康保険法上の被扶養者である」場合は「有」に丸を付けます。どちらについても、該当しない場合は「無」に丸を付けます。

11.本人希望記入欄 – どうしてもの条件のみを記入する

本人希望とはいっても、理想の給与額や勤務時間などを好きに書くのではなく、どうしても譲れない条件のみ記入するのが一般的です。こういった資格があるからこの業務に就きたい、親の介護があるので勤務できない時間帯があるなどの場合に記入しましょう。給与について気になることがあったら応募の前に確認し、内定の連絡時に提示された金額が想定と大幅に違っていたら交渉するなどします。

希望がない場合、空欄にはせず「貴社(もしくは貴法人)の規定に従います」と書いておきましょう。

介護職の履歴書における志望動機の文例集 

志望動機と言うからには、なぜその施設を選んだのかが大事に思われますが、実際に施設を見学する機会がないまま応募することも多いでしょう。しかし、施設についてそこまで詳しく知らないのは採用側も理解しているはずです。応募する施設独自の特徴に無理に触れるのではなく、施設の種類や仕事内容に対して志望する動機を書いてみましょう。

文例1:介護職未経験者(新卒含む)の場合の志望動機

高校生のとき、特別養護老人ホームにて行われた介護体験会に参加し、熱意を持って働かれているスタッフと笑顔のご利用者様の姿が印象的でした。それ以来介護職への興味があり、どのような利用者様にも心のこもったサービスを提供するとの理念を掲げる貴施設にて、一人前の介護職員を目指し成長したいと志望いたしました。介護職は未経験ですが、10年続けているバレーボールで培った体力や協調力、接客業のアルバイトで身に着けたコミュニケーション力を活かし、経験を積んでいきたいです。

ポイント:介護職に活かせるような経験はありませんか? 経験を書くだけでなく、なぜそれが介護職に活かせるかの理由も書き込みましょう。

文例2:介護職から介護職の場合の志望動機

訪問介護員、老人デイサービスセンターにて実務経験を積みました。かねてより大規模施設での勤務を目標としており、介護職経験5年目という節目を迎えたのを機に、老人ホームとして市内一の規模である貴施設に応募した次第です。前職では、介助業務について一通りの経験を積んだ他、スタッフとの情報共有のシステムを組み直したり、レクリエーションの新企画を多数立案したりするなど改善業務にも力を入れました。新しい環境ではさらに経験の幅を広げ、力を発揮していきたいです。

ポイント:採用側としては、勤務していた施設や担当業務から、経験についてはある程度把握できるはず。あなたの個性、強みについて強調してみましょう。

文例3:他業種から介護職の場合の志望動機

現職は飲食店勤務ですが、2年前まで親の介護に携わっており、また周囲にも高齢者が増えてくる様子を見るにつれ、今後ますます必要とされる職種だろうと、介護職に興味を持つようになりました。勤務の合間には介護に関する学習を始め、介護職員初任者研修も修了しております。飲食店勤務で、食の知識や接客には自信があります。親も利用しておりましたショートステイのサービスを提供しておられる貴施設で、現職の経験も活かし、ご利用者様に頼られるスタッフとなりたいです。

ポイント:他業種から介護職に転職をするきっかけについては採用側として一番気になるところ。できるだけアピールにもつながるように(でも嘘は付かず)理由を書きます。資格取得など介護職に就くための行動を実際に起こしているかもポイントになるでしょう。

文例4:未経験の施設や職種に応募する場合の志望動機

前職はグループホームで認知症のご利用者様の介助にあたっておりました。昨年介護職勤務者による情報共有会に参加し、介護老人保健施設で働いている方に仕事の様子を聞くことができました。在宅復帰という目標に向けて働くことが新鮮で、それ以来介護老人保健施設に転職し新しい経験を積むことを考えるようになりました。そのような中、貴施設を知り、徹底した理念をお持ちで、最新の設備の導入にも積極的であり、サービスに対する意識の高さ、ご利用者様への真摯な姿勢に感銘を受け、志望させていただいた次第です。

ポイント:ささいなきっかけだったとしても、あなた自身がどんなところに施設や職種の魅力を感じられたのかを考えて書いてみましょう。そうすれば意志を強く感じてもらえることができるでしょう。

文例5:キャリアアップが目的の場合の志望動機 

長年介護の現場で勤務をし、さまざまな状況にあるご利用者様を見てきました。そして経験を積むにつれ、ケアプランの作成という上流での業務にも興味を持つようになりました。介護福祉士として勤務していた頃から、PC操作、事務処理について一任されることが多く、ケアマネージャー向きだとの声ももらっています。

ポイント:自然な流れでのキャリアアップであることを示しつつ、即戦力として活躍できる要素も含めましょう。第三者による評価も含めると説得力ある内容になるはず。

履歴書を入れる封筒の書き方や送付方法

履歴書の作成が終わったら、郵送の場合は封筒に入れて送付します。持参する場合も、クリアファイルに履歴書を入れて封筒に収めた方が丁寧です(開けるのが面倒になるので封はしません)。

なお、応募先に送付する前、手渡す前にはコピーをとっておくと安心です。再度応募するときや、面接に臨む前の確認などで重宝するでしょう。

封筒のサイズについて

封筒のサイズについては、A4サイズの履歴書であれば角形A4封筒か角形2号を選べば(角型2号の方がややサイズが大きい)、履歴書を折らずにすっぽりと入れられます。B5サイズの履歴書であれば角型3号がちょうど収まります。色は、理想としては白だとされています。茶色でもNGではありません。

封筒への記入方法と送付状、送付方法について

封筒の表には、郵送であれば応募先の郵便番号と住所、施設名・企業名などを正確に書きます。そして担当者名がわかっていれば「(名前)様」、わからなければ「採用ご担当者様」のように書きましょう。左下には「履歴書在中」(全体を四角で囲む)と赤で記しておきます。

封筒の裏(の左下)には忘れずに自分の郵便番号と住所、名前を書きます。

また、履歴書とは別に送付状も一緒に入れて送るのがマナーです。履歴書を送る日付、応募先の住所、自身の名前、住所、連絡先(電話番号とメールアドレス)、履歴書を送る旨のあいさつ文、同封書類の名前(履歴書だけなら「履歴書 1通」)を記します。

郵送する場合は普通郵便で、できれば窓口を使い正確な料金を確かめた上で出しましょう。急ぎの場合は速達も検討します。

NGな履歴書と採用されやすい履歴書のよくあるパターン

最後に、こんな履歴書はNGというパターンと、採用されやすい履歴書のよくあるパターンをご紹介しましょう。

NGな履歴書のよくあるパターン

・経歴、志望動機の内容がぶれていたり矛盾があったりする履歴書
・経歴に空白期間があるなど、謎の部分が多い履歴書
・読みづらい履歴書
・ありきたりの内容しか書いていない、例文のままのような履歴書

採用されやすい履歴書のよくあるパターン

・応募の理由、背景がはっきりと伝わる履歴書
・介護職としての経験が豊富で、すぐに活躍できることがわかる履歴書
・きれいにまとまっていて、読みやすい履歴書
・一生懸命に書かれた、意志の強さが感じられる履歴書

転職に対する意識が低かったり、志望動機がはっきりしていなかったりすると、良い履歴書にはなりません。また、介護職以外の内容も含め、これまでの経験を整理できているかも大事になってきます。中身がクリアになっていれば、後は書き方に気を付ければ、その分履歴書の質が上がり、採用者側に意志は伝わるはずです。

介護職の履歴書についての基本をお伝えしてきましたが、ルールやマナーに沿って書けたとしても、最終的にそれが採用者にとって印象の良いものになっているか判断するのは難しいかもしれません。

キャリアスマイルでは、キャリアコーディネーターによる履歴書の書き方の指導、添削まで対応いたします。もちろん介護職の求人も多数ご用意しています。履歴書の前に大事なのが、どこに応募するかです。あなたに向いている介護施設への応募なら、履歴書も自然良いものに仕上がっていくでしょう。

ぜひ一緒に介護職の転職を成功させましょう。

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