介護士を目指すなら知っておきたい、人気の資格・就職先と給与額
2022-03-07 15:45:00
2022-04-07 16:01:47
介護施設にはさまざまな形態があり、利用者の自立度や仕事内容も異なります。
施設の種類の多さから介護職未経験の方は、「どこの施設で働いたら良いのかわからない」「自分が働きやすいのはどんな施設だろう」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
介護職未経験の方が自分に合った職場を見つけられるよう、この記事では介護施設の種類と特徴、未経験で職場選びをする際のチェックポイントを紹介します。
介護施設の種類によって、利用者の特徴や職員の働き方も異なります。
ここでは、代表的な介護施設を6つ紹介します。施設ごとの特徴を知り、自分に合った職場を見つけてくださいね。
特別養護老人ホームは、65歳以上の要介護3〜5の認定を受けた人が入居しています。
認知症を抱えている利用者も多く、中には寝たきり状態の人もいるでしょう。
特別養護老人ホームの特徴として挙げられるのは、規模の大きさです。ユニットごとに10人〜20人が生活している施設が多く、スタッフは連携して業務を行っています。
介護度が高い利用者もいるため、中には身体的な疲労を抱える職員もいます。特に入浴介助や排泄介助は、重労働と言えるでしょう。
しかし、長期的なケアができることから、やりがいを感じる介護職も多いようです。
また、介護の負担が大きい分、他の介護施設と比較すると給与が高く設定されているのもメリットの一つです。
給与水準の高さから、ベテランの介護職員が働いていることも多いため、未経験で入職した新人介護職が介護のスキルや知識を身につけやすいと言えるでしょう。
介護付き有料老人ホームは、自立している人から要介護の人まで幅広い利用者が生活していますが、特別養護老人ホームよりも介護度は低い傾向にあります。
利用者の介護以外に、自立支援も提供しているのが特徴です。
機能訓練指導員を配置し、利用者のリハビリなどを提供し利用者の自立を促していきます。また、利用者30人に対して看護師が配置されるため、医療ケアが必要な利用者も入居しています。
アットホームな施設から高級志向の施設など、介護付き有料老人ホームの特徴は施設によってさまざまで、介護職には施設の方針や入居している利用者に合わせた対応が求められます。
介護老人保健施設は、利用者の在宅復帰を目指したリハビリなどを提供する施設です。
長期的に利用される特別養護老人ホームとは違い、利用者が一時的に入所し、自宅での生活に戻れるようにリハビリを行います。
ケアプランは3ヵ月ごとに見直され、利用者が在宅復帰できる状態かどうか判断していきます。
在宅復帰を目指す利用者が多いため、自立度が高く、職員にかかる身体的負担も低い傾向にあります。
医師や看護師、理学療法士などと連携して働くため、介護のスキルや知識はもちろんリハビリに関する知識も身につけられるでしょう。
利用者がリハビリによって、身体機能が向上し自立していく姿をみられるので、やりがいを感じやすい施設です。
訪問介護は、利用者が住み慣れた自宅で生活できるよう、利用者宅へ訪問し、介護を提供するサービスです。
身体介護以外に、利用者の生活用品の買い出しや食事の準備などの生活援助を提供することが、他の施設の業務内容との違いです。
訪問介護は夜勤がなく、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるのも大きなメリットでしょう。パートや派遣社員として働ける施設も多いです。
また、利用者に一対一で支援を提供するため、他の施設と比べると、職場の人間関係に悩まされることも少ないと言えるでしょう。
グループホームは、認知症を抱える利用者が複数人で共同生活を営む施設です。
入居者数も少ないため、利用者一人ひとりに寄り添った支援を提供できます。
利用者が安心して生活できるように、介護や見守りを行いますが、利用者の残存機能を活かしてできることは利用者自身に行ってもらい、自立を促します。
グループホームは、利用者数が少ない施設で働きたい人におすすめの介護施設です。
デイサービスは、食事や入浴、レクリエーション、機能訓練などを、送迎付きで行う日帰りの介護サービスです。
介護サービスだけではなく、利用者が楽しめるようなレクリエーションを提供するため、利用者が生き生きとしている姿をみられます。
また、夜勤がなく土日や祝日が休みの施設も多いため、生活リズムを崩すことが少なく、働きやすいと感じる人も多いでしょう。
「介護施設の種類はわかったけれど、未経験で働くならどこがいいの?」と疑問を感じる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、未経験で働く介護職におすすめの施設の特徴を紹介します。
介護業界未経験の人には、教育体制の整っている施設で働くことをおすすめします。
施設によっては、業務が忙しく、新人に教育ができていない施設もあります。介護知識や技術が身についてない状態で、一人で支援をすることになると不安ですよね。
先輩職員からしっかりと業務指導を受けられる、メンター制度やOJT制度が整った施設へ入職しましょう。
資格手当の支給があると、スキルアップに対するモチベーションが高まるものです。
介護職員実務者研修や介護福祉士などキャリアに合わせて資格を取得していくことで、資格手当の支給額がアップする施設もあります。
介護のスキルや技術を習得し、サービスの質を高めるほか、自分のモチベーションを維持するためにも、資格手当がある施設を探しましょう。
人員配置に余裕があると、職員一人ひとりの業務量が適切に保たれます。
利用者に丁寧な支援を提供するためにも、利用者の安全を確保するためにも、人員配置に余裕がある施設で働くのが良いでしょう。
働きやすい介護施設とは、自分に合った働き方ができたり、運営方針に共感できる施設であるとも言えます。
例えば、利用者一人ひとりに寄り添った支援をしたいのに、特別養護老人ホームのように利用者数が多い施設に入職すると、利用者一人ひとりに丁寧に支援をすることが難しいことが考えられます。
自分が求める働き方を明確にしたうえで、職場選びをすると良いでしょう。
「家庭があるから短い時間だけ働きたい」「正職員で長期間働いていきたい」など、人によって求める働き方は異なります。
正職員やパート、派遣社員などさまざまな働き方を選べる施設だと、自分の理想に近い働き方ができます。
また、幅広い働き方ができる施設を選ぶことで、ライフステージに応じて働き方を変えることもできるでしょう。
職場選びでは、施設の運営方針に注目しましょう。
運営方針を確認することで、その施設がどんなことを大切にしているのか、どんな支援を提供しているのか、職員の働き方をどうサポートしているのかがわかります。
施設の運営方針を確認し、自分の理想の働き方を実現できるかどうか考えてみましょう。
ここまで介護施設の種類と特徴、未経験で働く介護職におすすめの施設などを紹介しました。
さまざまな施設形態を経験することで幅広い介護スキルが身に付きます。自分のキャリアプランを立て、転職も視野に経験を積んでいっても良いでしょう。