業務量が多い?未経験から介護業界へ転職する際の注意点とは
2022-01-24 13:22:14
2022-01-24 13:22:27
介護職への転職を検討している方は、転職活動を何から始めたら良いのか迷うかもしれません。
在職中の方であれば転職活動は、効率的かつ効果的に行いたいものです。
そこで、転職をする前に準備すべきことや、履歴書・職務経歴書の書き方について解説していきます。
転職活動は事前に準備をすることで、効果的に行うことができます。
それでは、事前に準備する内容や流れについて説明していきます。
まず介護職へ転職する際には、ミスマッチを防ぐためにもどのような介護施設があるのか確認しましょう。
それでは、介護事業所の事業形態について解説していきます。
■入所施設
入所施設には、特別養護老人ホームやグループホームなどがあります。
これらの入所施設の特徴は、24時間体制の介護が必要なためと夜勤や変則勤務があることです。
介護職にとって夜勤は、給料を上げる手段です。夜勤は1回するごとに夜勤手当がつきます。そのため、夜勤回数が多いほど給料を上がります。しかし、身体的な負担となりますので、夜勤の回数は月4、5回程度までが妥当でしょう。
給料を多く稼ぎたい方にとっては、転職先に入所施設を検討しましょう。また、月の夜勤回数や、1回あたりの夜勤手当は必ず確認する項目です。ちなみに、2020年の調べでは夜勤手当の平均は1回6,632円です。
参考)2020年 日本医療労働組合連合会「介護施設夜勤実態調査結果」
■通所施設
通所施設には、デイサービスやデイケアサービスなどがあります。
通所施設は日中に介護サービスを提供し、提供後に利用者は帰宅されます。
そのため、入所施設とは違い夜勤がありません。日中のみの仕事を希望する際は検討してみましょう。
また、通所施設は入所施設と比べると利用者の介護度が低いため、比較的介護量も少なく職員への身体の負担も少ないです。
■訪問介護
訪問介護は、ヘルパーステーションと呼ばれる事業所にホームヘルパーが勤務します。
訪問介護の特徴は、短時間からの勤務も可能なことです。指定した曜日のみや、時間単位での仕事も可能です。
また訪問介護では、年配の方が活躍しているのも訪問介護の特徴です。生活援助では家事の経験を活かせるため、60歳以上の方が占める割合は30%を超えています。
参考)2013年 厚生労働省「介護労働の現状」
しかし、ホームヘルパーになるためには介護の資格が必要です。未経験でもできますが、無資格ではできませんので注意しましょう。
介護事業所の事業形態について、理解できましたでしょうか。
それでは次に、自分の希望にマッチする介護施設を探しましょう。気になる事業所がみつかれば、より詳細な情報を得るためにホームページを活用しましょう。
ホームページで確認できる情報の例です。
・企業理念・企業方針
・活動内容について
・利用者の定員数
・リフターなどの介護用品の導入 等
希望する転職先の情報を細かく調べておくことで、ミスマッチを防ぐのに役立ちます。
次に介護職へ転職する際の準備は、情報収集と並行して自己分析をします。
理由は自己分析をすることで、事業所探しや就職面接に役立つからです。
自己分析では、以下の項目についてリストアップをします。
■仕事先に求めること
最低限必要な給料や、夜勤の有無、土日出勤の有無などです。自分が仕事するうえで、必要な条件をまとめます。
■特技
自分の特技についてです。家庭菜園や料理、裁縫など介護に関係なくても構いません。自分の特技が何かをはっきりさせましょう。
■苦手なこと
誰にでも苦手なことはあります。苦手な業務が多い転職先を選ぶと苦労しますので、こちらも手を抜かずにまとめます。
■成功体験
介護の仕事に関わらず成功体験をまとめます。自己アピールのヒントとなります。
■失敗体験
誰しも失敗体験はあるでしょう。失敗体験については、その失敗から学んだことも一緒にまとめます。これも自己アピールのヒントとなるでしょう。
このように、できるだけ詳細な内容を書き出してみましょう。
そうすると自分のことを、客観的な視点で見つめ直せるはずです。そこから、自分に向いている事業形態や、仕事内容、特技を仕事に活かす方法など考えていきましょう。
希望する求人がみつかりますと、次は応募に必要な書類の作成です。
応募書類には履歴書・職務履歴書があります。これらを有益なものにするためには、経歴だけではなく自己PR欄や志望動機欄の活用も必要となります。
■履歴書・職務経歴書を作成
履歴書・職務経歴書は、転職活動において必ず提出が求められる書類です。
履歴書・職務経歴書を書く前に、どの書式を利用すれば良いのか迷うかもしれません。転職応募先から指定されていない限りは、市販されている一般的な書式を利用しましょう。
介護事業所の採用担当者は、履歴書・職務経歴書を読みどのような経歴や人材であるかを判断します。合否の判断材料にもなりますので、一切手抜きせずに作成しましょう。
履歴書・職務経歴書の作成において重要なことは、わかりやすく記載することです。これまでの職歴、仕事での成功体験、自己アピールなどです。
これらをわかりやすく記載するポイントとして、実績や評価は数字を記入しましょう。具体的な数字で表すことで、説得力のある履歴書・職務経歴書となります。
■自己PR
自己PR欄は、履歴書・職務経歴書を有益なものにするために大切な箇所です。
書類選考で落ちないように、自己PR欄で自分のキャリアやスキルを十分にアピールしましょう。
自己PR欄の書き方は、キャリアやスキルを箇条書きすれば良いのではありません。
1つでも多くのキャリアやスキルを、伝えたい気持ちはわかります。しかし、そのキャリアやスキルが応募先で仕事にどのように活かせるかを、重点において記入しましょう。
求人を募集している介護事業所には必ずニーズがあります。どのような人材を求めているのかを判断し、そのニーズに合わせた自己PRができれば転職活動の成功に近づくでしょう。
次に大切なのは、志望動機欄です。
志望動機欄は、なぜその事業所に応募したのか、その事業所でなければだめなのかを記入します。転職理由・動機は、採用担当者に仕事への意欲を伝えられる重要な項目です。
採用担当者に仕事への意欲を伝えるためには、その事業所が力を入れている内容に触れた志望動機がオススメです。
また、面接において転職理由と志望動機は必ず聞かれます。それらの内容が矛盾しないように、注意しましょう。
転職活動でわからないことがあれば、紹介会社を利用しましょう。
紹介会社は転職活動のプロです。そのため、転職活動で困ることを何度も解決し、ノウハウが蓄積されています。紹介会社に頼ることは、転職活動の成功に役立つでしょう。
例えば以下のようなことで、不安はありませんか。
・履歴者・職務経歴書を記入しても、これで良いのか不安
・面接時のマナーについて不安
紹介会社を利用すれば、第3者の目線から履歴書・職務経歴の添削をしてくれます。面接時のマナーや服装などについても助言を得られるでしょう。
その他、面接のスケジュール調整など様々なメリットがあります。さらに、紹介会社は無料で利用できますので、積極的に活用しましょう。
介護の転職活動は、事前に準備をすることで効果的かつ効率的にできます。
まずは自己分析・情報収集に努めましょう。すると、自分に合った介護事業所がわかります。
希望する事業形態が絞れたら、多数の求人の中からでも探しやすくなるでしょう。
また書類選考で提出が求められる履歴書・職務経歴書は、採用担当者に仕事への意欲が伝わるように書きます。
しかし、どのような履歴書・職務経歴書を書けば良いのか、不安になることもあるでしょう。
そこでオススメをするのは、紹介会社の利用です。プロ目線による添削は、転職活動を成功に導いてくれるでしょう。