業務量が多い?未経験から介護業界へ転職する際の注意点とは

2022-01-24 13:22:14

介護業界は、未経験者や無資格者の方でも転職可能で、誰もが活躍できるチャンスがある業界です。

しかしながら、未経験の方からすると「どんな仕事をするのか想像できない」「仕事を覚えられるか不安」など、転職に関して不安を感じることもあるでしょう。

未経験から介護業界へ転職を考えている方の参考になるように、当記事では未経験で感じるデメリットや注意すべきこと、やりがいなどを紹介します。

 

 

未経験で感じるデメリット

介護業界で働くにあたって、未経験の方が感じるデメリットがあります。

事前にデメリットを把握しておくことで、転職の不安を軽減させられるでしょう。

ここでは、未経験で感じるデメリットを3つ紹介します。

 

覚える業務が多い

介護の仕事は、業務が多く覚えるのに時間がかかるでしょう。

介護の仕事は、利用者の排泄や食事などをサポートする身体介護と、利用者の居室の掃除や服の洗濯などを提供する生活援助があり業務が幅広いのが特徴です。

生活援助は、専門的に技術や知識は特に必要ないので、日常の業務を通じてすぐに覚えていけますが、身体介護の習得に時間がかかるでしょう。

身体介護は、排泄や食事など利用者が毎日生活する上で欠かせない動作をサポートするため、専門的な技術や知識が必要になります。

特に入浴介助や更衣介助、食事介助は、利用者一人ひとりの身体状況を把握する必要があり、介助方法が変わるので、完璧に介助できるようになるには時間がかかるでしょう。

身体介護をはじめとした介護の業務を覚えるには、時間がかかるので焦らず徐々に覚えていきましょう。

 

働く場所が限られる

介護業界未経験で無資格だと、求人の数が減るので働く場所が限られます。

日本は超高齢化社会であり、今後も高齢者の数が増え続けていくので介護職の需要は高まり続けるでしょう。しかし、高齢者の数と介護職員の数が釣り合っておらず、介護業界は人員不足に陥っています。

人員不足解消のため、「未経験者、無資格者歓迎」など、他業種から介護業界へ挑戦しやすい環境になっています。それでも、経験者や有資格者と比較したら、求人が少ないので働く場所が限られるでしょう。

限られた求人の中で、自分の希望に沿った求人を見つけられると、介護業界で未経験の方も快適に働くことができます。

他業種から介護業界へ転職する際は、慎重に転職先を探しましょう。

 

有資格者よりも給料が低い

無資格者は有資格者と比較すると、給料が低くなってしまいます。

介護業界は、有資格者の給料を高めに設定している施設が多く、資格手当を支給している施設がほとんどなので、給料に差ができやすいです。

資格手当支給の基準は、施設によって異なり介護職員初任者研修保有者から支給している施設や、介護職員実務者研修保有者から支給している施設があります。

おおよその相場としては5,000円〜20,000円程で、多い施設だと3万円程支給する施設もあるので、給与アップを目指したい方は入職後働きながら資格の取得を目指すのがおすすめです。

介護業界へ転職を考えている方は、求人を探す際に有資格者との給与の差や資格手当に注目しましょう。

 

 

注意すべきこと

介護業界は人と関わる仕事なので、働く上で注意点が多いのが特徴です。

介護業界未経験の方は「仕事中はどんなことに注意すればいいの?」「注意することは多いの?」など、働く上で不安に感じることがあるでしょう。

今後介護業界で働く上で、不安が軽減されるように、ここでは注意すべきことを3つ紹介します。

 

人間関係

介護業界で働いてる方は、人間関係で悩んでいる方が多いのが特徴です。

人間関係で悩むのは職員同士との関係、利用者との関係の2パターンがあります。

介護の仕事は、介護職だけではなく、看護師や医師、理学療法士や栄養士など多くの職種が関わるコミュニケーションが必要不可欠な仕事です。

各職種の価値観や立場によって、発言が異なるので、利用者支援で意見の食い違いが起こり、人間関係が悪化することも考えられます。

介護職同士の中でも意見の食い違いが起こります。ベテラン職員と若い職員だと、育ってきた環境やキャリアの中で培ってきた考え、時代背景が大きく異なるので提供する支援が異なる場合があるでしょう。

相性の悪い職員がいる場合は、仕事と割り切るか最低限の関わりに抑えるようにしましょう。

また、利用者との関係性で悩む方もいます。

施設によっては、職員と会話でコミュニケーションを取れる自立度の高い利用者もいるでしょう。自立度が高い分、関係性を作るのが難しくなり、相性によっては打ち解けられない場合もあります。

無理して関係性を作るのではなく、利用者の個性として尊重し配慮しながら関わるようにしましょう。

 

柔軟性

柔軟性は介護をする上で、必要不可欠なスキルです。

人間は考え方や育ちなど、一人ひとり違いますがそれは利用者も同じで、一人ひとりにあった支援を提供する必要があります。利用者全員に同じ支援を提供した場合、不満を抱える利用者もいるでしょう。

介護職には、利用者が不満を抱えず毎日を少しでも楽しく過ごせるように、支援や会話する柔軟性が求められます。

一人ひとりにあった支援を提供するには、利用者の病気や障がい、性格などを幅広く理解する必要があります。日常の支援やサービス計画書、アセスメントシートなどをチェックし利用者理解を深めることで、柔軟性も身につけられるでしょう。

 

責任感

介護職は責任感がないと務まらない仕事です。

介護は利用者の命を預かりサポートする仕事であり、少しのミスが大きな事故につながるリスクもあります。「利用者の命を預かっている」という強い責任感を持って仕事と向き合える責任感の強さが求められるでしょう。

また、職員や利用者など周囲の人間から「責任感がある」と思われていると、信頼を得られて支援をスムーズに提供できるようにもなります。

介護職は、専門的な技術と知識が必要なプロの仕事です。常に高いプロ意識と責任感を持ち、日常の支援に臨みましょう。

 

 

介護職のやりがい

介護職はデメリットや注意すべきことが多く、「やりがいってあるのかな」と不安に思う方もいるでしょう。

介護職は、多くのデメリットを越えるやりがいを感じられる魅力的な仕事です。介護職のやりがいとは一体なんなのか詳しく紹介します。

 

デメリットというマイナスなものだけで終わらない

介護職は覚える業務の多さや、給与が安いなどデメリットが多いと思われています。

しかし、それらのデメリットを越える「感謝の言葉がもらえる」という、大きなやりがいを感じられる仕事です。

支援の中で「ありがとう」「あなたと話している時間が一番楽しい」など、感謝の言葉を日常的にもらえるのは、他の何事にも変えがたいものでしょう。

「誰かの役に立てる仕事をやりたい」「人生に寄り添える仕事に就きたい」という方、介護業界へ挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

未経験から介護へ転職するには

ここまで未経験で感じるデメリットや注意すべきこと、やりがいなどを紹介しました。

未経験から介護業界へ転職する際は、覚える業務の多さや有資格者より給与が低いなどのデメリットや、利用者に対しての柔軟性や責任感が重要になります。

他業種からの転職でも「未経験歓迎」「無資格者歓迎」などの求人もあるため、場所を選ばなければ問題なく転職できるでしょう。しかし有資格者と比べると、求人数は少ないです。

少ない求人から自分の希望に沿った施設を見つけるのは大変なので、紹介会社の利用もおすすめです。

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