宮崎県、令和3年度「介護に関する入門的研修」を開催
2022-02-21 16:50:18
2022-02-21 16:58:24
石川県公立大学法人 石川県立大学の研究グループは、国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学の大木進野教授と共同で、植物色素ベタレインの一つであるベタニンがアミロイドβペプチド(以下、Aβ)の凝集を抑制する働きを持つことを発見しました。
高齢化社会を迎えるにあたり、アルツハイマー病による認知症患者数が増加。このアルツハイマー病の原因の一つとして、Aβが凝集して脳内に沈着・蓄積することがあげられていますが、治療薬が確立されていないため、若い時期からAβの凝集を阻害し蓄積を予防することが大切だと考えられています。
ベタレイン色素は、主にオシロイバナやサボテン、雑穀のキヌアなどのナデシコ目植物で合成。抗がん作用、抗炎症作用、HIV-1 プロテアーゼの阻害活性といった多様な効果があることから近年注目が集まっている植物色素です。
今回の研究ではヒユ科植物のレッドビートから抽出・精製したベタレイン色素を活用。レッドビートは、根の部分にベタレイン色素を多く蓄積している植物で別名「食べる輸血」ともいわれています。
様々な分析法を用いた研究の結果、研究グループはレッドビート由来のベタレイン色素がAβの凝集を阻害することを見い出しました。
また、研究グループはアルツハイマー病のモデル線虫にレッドビート由来のベタレイン色素を与える実験を実施。その結果、線虫の形質出現を遅らせる効果があることも確認できました。
なお、この成果は国際特許(PCT)出願中。今後研究グループはさらなる研究を重ね、アルツハイマー病予防に貢献していく考えです。
(画像はプレスリリースより)
【インフォメーション】
石川県公立大学法人 石川県立大学/国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学 プレスリリース
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/