介護のスキルアップ!介護職員初任者研修とはどんな資格?
2021-10-29 10:08:36
2021-11-11 16:56:55
就職試験の面接で、面接官に好印象を与えられるかは合否を分けるポイントです。希望する介護事業所の内定を得るためにも面接のテクニックが必要です。
面接官へ好印象を与える方法の1つに逆質問の利用があります。この方法について、具体例を挙げながら解説します。介護職へ転職を検討されている方は参考にしてください。
就職試験で合否を分ける重要な要素となるのが面接です。その面接で、面接官から最後に「何か質問はありますか」と聞かれます。
そこで「何もありません」と答えてしまうと、仕事に興味がない、やる気がないと面接官に見られてしまいます。ここで面接官に、質問で返すことを「逆質問」と言います。
逆質問をすることで面接官への自己アピールにつながり、就職試験の成功に役立ちます。それでは面接官が、逆質問で見ているポイントを解説します。
面接官が逆質問で見ている1つ目のポイントは、仕事への意欲です。
求人を募集している事業所はよほどの理由がない限り、すぐに辞めてしまう方を採用したくないのが本心です。そこで面接官は、就職希望者に仕事の意欲があるかどうかを面接で見極めようとします。
面接官が逆質問で見ている2つ目のポイントは、コミュニケーション能力です。
介護施設では介護職をはじめ、さまざまな職種のスタッフが働いています。他の職員と円滑に業務をするためにも介護職には、他の職員や利用者とのコミュニケーション能力が求められます。
面接官は介護施設の現場で、他の職員と連携をとるためのコミュニケーション能力があるかどうかを確認しています。つまり会話の流れに沿った逆質問をできるかや、面接官とのコミュニケーションに問題ないかを判断しています。
面接官が逆質問で見ている3つ目のポイントは、自己アピールです。
面接官は就職希望者の態度や表情などを注視し、話す内容や口調に耳を傾けています。
そのため自由に内容を決められる逆質問は、就職希望者が自己アピールする絶好の機会です。例えば、自分のやる気や、長所が伝わる逆質問ができると面接官に好印象を与えられます。自己アピールも兼ねた逆質問を、事前に考えておきましょう。
逆質問で見られているポイントを押さえていれば、面接官に好印象を与えることも可能です。
それでは、どのような質問を行えばよいのでしょうか。具体例を挙げて解説していきます。
仕事への意欲をアピールするためには、勤務体制について逆質問をすることが効果的です。
夜勤ができる人は、「夜勤はいつごろからできますか?」「月に何回夜勤に入れますか?」などと質問するとよいでしょう。
介護職の中には家庭の事情で夜勤ができない方もいます。そのため、介護施設では夜勤対応できる職員が不足しがちです。面接で夜勤ができることをアピールするだけでも、面接官に好印象を与えられます。
早く夜勤がしたいというニュアンスが逆質問で伝われば、仕事への意欲を面接官に伝えられます。
急ぎで仕事を探している方は「少しでも早く働きたいです。いつから勤務することが可能でしょうか?」と質問してみましょう。逆質問を通して少しでも早く勤務させてほしいと面接官へ伝えられます。
勤務開始日を早められるかもしれません。求職中の方にとっては、面接官に仕事への意欲をアピールしながら、可能な限り早期に仕事ができるようになる一石二鳥の逆質問です。
施設内外の研修についての逆質問も効果的です。研修についての逆質問を行うことで、向上心があると面接官にアピールできます。
例えば「将来、介護福祉士の取得を目指しています。事業所としてサポートや研修はありますか?」などです。
資格を持っている場合は、「介護福祉士は取得しています。しかし、喀痰(かくたん)吸引研修がまだ修了していません。喀痰吸引研修を受けることはできますか?」と聞くと、自分のスキルをきちんと伝えられるうえ、研修に参加できるか確認できます。
経験の浅い人は「介護経験が浅く介護技術の向上が必要と感じています。介護技術向上のための研修などはありますか?」などです。経験が浅くても、介護福祉士の取得を目指していると伝えると向上心をアピールできます。
逆質問は、内容によって面接官の心証を悪くする場合もあります。そのため、逆質問しない方がよい内容について解説していきます。
まずはお金に関することです。例えば「給料はいつ振り込まれるでしょうか?」や「いつからボーナスが出ますか?」などの質問をした場合、面接官はお金のことばかり考えているのかと心証を悪くすることがあります。
お金に関することは、派遣会社や紹介会社の担当者や求人情報で確認しましょう。福利厚生に関する逆質問についても、避けた方が無難です。
次に面接中に説明されたことを再度確認する内容もNGです。面接中の会話を聞いていないと判断され、コミュニケーション能力に問題があると判断されかねません。そのため面接中の会話はしっかりと聞いて、再確認するという失礼がないようにします。
最後に、事前に確認できることを逆質問することです。面接官は、事前に事業所のことを調べていることを前提として面接しています。ホームページなどで、簡単に確認できる内容を逆質問してはいけません。
例えば企業理念や企業方針を質問するのはNGです。ホームページで確認できますし、企業理念や企業方針を知らずに面接を受けるのは失礼です。このような逆質問はしてはいけません。
面接官の心証を悪くしないためにも、事前にホームページを確認しましょう。事業所のホームページには、企業理念や企業方針、事業所としての活動報告や利用者の定員といった施設の規模についても記載があります。
それらを把握したうえで、逆質問を考えることが大切です。利用者に行われている支援内容を知っていれば、自分の趣味や特技が仕事で役立つと面接官に訴えることもできます。
面接官から最後に「何か質問はありませんか」と聞かれたらチャンスです。逆質問で仕事への意欲や、コミュニケーション能力を面接官にアピールしましょう。
面接の前には必ずホームページを確認し、逆質問を考えておきます。面接中に説明されてしまう事態を考慮すると、事前に考えておくべき逆質問の数は5個程度です。事前にしっかり質問を準備しておくことで、面接を有利に進められます。
逆質問を有効に活用して、希望する転職先への内定を目指しましょう。