介護のスキルアップ!介護職員初任者研修とはどんな資格?

2021-10-29 10:08:36

介護業界で転職を考えている方の中には、「転職前にどんな資格をとっておけばいいわからない」「スキルアップのための資格を取りたい」と考えている方もいるでしょう。

転職やスキルアップを目指す方は、「介護職員初任者研修」を修了するのがおすすめです。介護職員初任者研修を修了すると、転職でも有利に働くことが多く、携われる業務の幅も広がるため、スキルアップにつながります。

介護職員初任者研修がどのような資格なのかを理解できるように、この記事では介護職員初任者研修の概要や修了する方法などを紹介します。

 

 

介護職員初任者研修とは

介護業界に転職を考えていても、「どんな資格を取ったらいいのかわからない」などの悩みを抱えている方がいます。

介護職員初任者研修の修了は、介護系の資格を初めて取得する人におすすめです。

介護職員初任者研修がどんな資格か理解できるように、ここでは介護職員初任者研修の概要を紹介します。

 

入門資格

介護職員初任者研修は、介護系資格の入門資格とされています。修了することで介護の基礎から応用までの知識を身につけられます。

介護職員初任者研修を修了すると、携われる業務の数も増えます。ここから介護士としてのキャリアをスタートさせる人もいます。

介護職員初任者研修を修了すると、働いた年数に応じて介護職員実務者研修の受講や、介護福祉士などの資格取得を目指せます。今後介護業界で活躍していきたいと考えている方は、受講しておいて損はありません。

また介護職員初任者研修を修了すると、転職先の幅も広がります。

求人募集している事業所では、「介護職員初任者研修以上の資格をお持ちの方」というように資格が必須の事業所や、修了している方を優遇する事業所も多いです。

転職先の幅が広がると、初めて挑戦する介護業界でも働きやすい会社を選べる可能性が高まります。介護業界での長く活躍したい人は、受講しておきましょう。

 

2013年4月制度変更

2013年4月の介護保険制度の改正により、「ホームヘルパー2級」から「介護職員初任者研修」に名称が変更になりました。

さらに、訪問介護の担い手は介護職員初任者研修を修了することが義務付けられました。

しかし、介護業界でキャリアをスタートする段階では、介護職員初任者研修を修了することが必ず求められるわけではありません。特別養護老人ホームなどの施設では介護職員初任者研修がなくても、働くことはできます。

ただし介護の知識と技術が身につくので、介護業界に就職や転職をする前に受講した方が、施設の業務内容のイメージがしやすくなります。転職先の幅や、自分の可能性を広げることにもつながります。

 

取得するには・取得後は

介護職員初任者研修は、介護の知識が身につき転職先の幅が広がるなど、受講しておいて損はない資格です。

しかし、「資格取得にはどれくらいの時間がかかるの?」「どんな試験か不安」など、資格取得にあたり自信がない方もいるでしょう。

修了に必要な期間や、試験内容がわかるように、ここでは資格取得するための方法や、取得後について紹介します。

 

修了試験

介護職員初任者研修は、カリキュラムの最後に実施される、修了試験の合格によって、修了となります。

カリキュラムで学ぶ内容は、座学と実技があります。具体的に、介護の基本や人権、介護の技術を身につけることができ、初めて介護を学ぶ方でも知識を深められます。

修了試験では、講座で習った内容が出題されますが、実技試験はありません。難易度も高くないので、習ったことを理解できていれば、問題なく合格できるでしょう。

介護職員初任者研修は、誰でも受講できるのが特徴です。

受講に必要な資格がなく、別業界から介護業界に転職したい方から、家族のために介護を勉強してみたいという方まで、どんな方でも介護の知識を身につけられます。

 

スクーリング時間

介護職員初任者研修を受講するには、スクーリング時間の確保が必要です。

介護職員初任者研修の講座を開講しているスクールによっては、通信講座とスクーリングを合わせた講座を開講しています。

ただし、通信で受講できる時間に制限が設けられていて、すべて通信講座で済ませることはできません。

スクーリングの時間が必要となるので、受講期間の3〜4カ月の中でスクーリングに出掛ける時間を確保する必要があります。

介護職員初任者研修の取得を目指している方の中には、働きながらの取得を目指している方や、家庭と両立して取得を目指す方などがいます。

中には土日や夜間にスクーリングを行っているスクールもあるので、スクールを選ぶ時は、自分のライフスタイルに合うスタイルを選べます。

自分のライフスタイルに合わせて学べるため、無理なく資格の準備ができ、就職や転職の準備を進められます。

 

 

身体介護サービス

介護施設の業務では身体介護サービスと、生活援助サービスに分かれます。

このうち、身体介護サービスを提供するには、介護職員初任者研修の受講・修了が必須です。

身体介護では、食事介助や排せつ介助、入浴介助、移乗など利用者が生活する上で、欠かせない動作をサポートします。

身体介護は、移乗介助など技術を伴う仕事があります。利用者を転ばせてしまった場合、大けがにつながることもあります。

介護職員初任者研修を受講すると、身体介護を提供する上で必要なサポートのしかたを学べます。

もちろん施設の業務内容によって、サービス内容は違います。介護職員初任者研修がなくても、介護業務そのものに携わることはできます。

しかし、介護職員初任者研修を修了しないと、身体介護ができません。身体介護サービスと生活援助サービスを厳密に切り離すことは難しいです。

そのため、就・転職前の資格の取得が望ましいのです。

 

 

介護のスキルアップについて

ここまで介護職員初任者研修の概要や資格を取得する方法などを紹介しました。

介護職員初任者研修の修了は、介護業界で長く働き、スキルアップやキャリアアップを目指す方には必須です。

長く働けば、介護職員実務者研修の受講や介護福祉士の取得を目指せます。

それに、介護職員初任者研修を受講すると、介護の基本的な知識と技術を身につけられるので、最初から、ある程度質のよいサービスを提供できるようになります。

中には就・転職先で、介護職員初任者研修を受講させてもらえる場合もありますが、自分が働きやすい環境や、転職先の幅を広げるためには、転職前の取得をおすすめします。

介護職員初任者研修を取得し、より良い転職先を探してみましょう。