AIを使った自立支援のための独自ケアプランの作成と実証実験

2022-05-06 13:12:22

AIシステム・SOIN導入の実証実験

株式会社シーディーアイは、愛媛県伊予市・西条市の2市と「自立支援のためのAIケアプラン作成支援システム・SOIN(そわん)導入の実証実験」を実施したと2022年4月25日に発表しました。

これは、介護分野のDX化に焦点を当てたもので、「予後予測に基づいた最適なケアマネジメントを行い、高齢者の自立支援、重度か防止を図る」という目的で行われたものです。

内容は、伊予市・西条市から匿名加工された参加者の様々なデータ45,000件を、シーディーアイがSOINのAIに学習させ、ケアプランを独自モデルとして作成。その後、市内のケアマネージャーが担当している被保険者に、独自モデルを参考にケアマネジメントを行ってもらいました。

伊予市では2021年7月から12月までの6か月間、59名分の利用者に19名のケアマネージャーが参加、西条市では2021年5月から2022年1月まで9か月間、64名の利用者にケアマネージャー37名が参加しました。

 

 

実証実験により歩行回復の効果例も報告

検証期間後、利用者の介護度や状態の変化を確認、またケアマネージャーにもアンケートを行い、SOIN利用によるケアマネジメントの効果を聞きました。

結果は、多くのケアマネージャーがSOINの利用を好意的にとらえ、「客観的な視点を得られた」「ケアプランの内容やサービス量が適切だと感じた」「利用者・家族が自立に前向きになった」とその効果を評価しました。

また実際に、ケアプランにより歩行機能が回復し、食事や排泄など基本的な生活ができるようになった例がありました。また、SOINによるケアプランとマネージャーのケアプランが一致していたことから、自信を持って説明とケアが行えたという報告もあります。

今後は、介護業界でのSOIN導入を全国に広めていく予定です。

(画像はAIケアプラン SOINの公式サイトより)

 

【インフォメーション】

株式会社シーディーアイのプレスリリース(PRTIMES)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000032413.html