キャンサースキャン等、大阪市民対象「骨粗しょう症」に関する効果を検証

2022-08-10 15:55:16

骨折を原因に要介護になるリスクは高まる傾向

株式会社キャンサースキャンは、8月8日、アムジェン株式会社・大阪市と2020年11月に締結した「官民連携による骨粗しょう症疾患啓発事業協定(疾患啓発コモンズ)」の報告書が大阪市のホームページに公開されたことを発表しました。

この事業の対象者は、40~74歳の大阪市国民健康保険被保険者のうち過去に脆弱性骨折の既往があるにもかかわらず骨粗しょう症の治療歴がない市民520名です。

3者は対象者に骨折歴(骨折傷病名と最終診療年月)を記載した案内状・医療機関リスト・リーフレットを封入した勧奨通知を送付しその効果検証を行いました。

大阪市のデータによると骨粗しょう症患者の約7割が薬物療法を受けていないと見込まれています。

今回の検証の結果、通知送付7か月後の骨粗しょう症に関する医療機関受診率は9.8%であり、前年比1.8倍の受診率となりました。

また、個別受診勧奨は骨粗しょう症診療の受診率を向上させるとともに、アプローチ回数を増やすことでさらなる受診者増につながることもわかりました。

 

 

二次骨折予防のための環境づくりを推進

コロナ禍により2021年は医療機関への受診率が低下しましたが、骨粗しょう症関連の受診は増加しました。これは今回の通知勧奨によるものではないかと推察されます。

その一方で、骨粗しょう症の診断・治療を専門としない医療機関を受診した人も多く、今後も引き続き住民への骨粗しょう症啓発などに取り組むことが必要であると考えられます。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

株式会社キャンサースキャン プレスリリース

https://cancerscan.jp/news/1658/