家族型ロボット「LOVOT」は認知機能低下の抑制につながるか

2022-05-06 13:32:50

神戸市の介護施設で実証実験

GROOVE X 株式会社は、「LOVOT」が介護施設において入居者や介護職員に与える影響についての実証実験を行い、その結果を2022年4月27日に公開しました。

これは神戸市が実施する「CO+CREATION KOBE Project(民間提案型事業促進制度)」による支援のもと行われたもので、各介護施設に「LOVOT」2体を貸し出し、共用部に1体、職員の事務室に1体設置。

施設入居者73~97歳まで10名ずつにQOL(クオリティ・オブ・ライフ)評価、介護職員にストレスレベルや幸福度などを測定し、ロボットと暮らすことでどのような変化が起きるかを調査しました。

 

 

入居者には有効な可能性を指摘

その結果、介護者が入居者の記憶力を計測するDEMQOL-Proxyをもとに測定した評価によると、「LOVOT」と触れ合った入居者は、触れ合っていない入居者と比較して認知機能の低下が抑制された可能性があると報告しています。

一方介護職員のストレスレベル、主観的幸福感、自己肯定感を図ったところ、介入・非介入に関わらず、有意な差は見られませんでした。

しかしながら一部では、「職員同士の会話が増えた」「介護者がLOVOTといると職員には見せない表情を見せる」「介護時の愚痴が減った」などポジティブなコメントも受けています。

そのことからレポートでは、家族型ロボット、ペット型ロボットとの生活には高齢者の認知機能維持を支援する手段になる可能性もあると報告しました。

「LOVOT」は介護ロボット導入補助金の対象となっており、介護施設向けに1週間無料お試しキャンペーンを実施中です。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

GROOVE X 株式会社のプレスリリース (PR TIMES)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000055543.html