キユーピーの「介護にまつまわる意識調査」、広めたい「誤嚥」への認知

2021-11-05 13:10:22

介護食を準備している人の「誤嚥」認知は約8

キユーピー株式会社は、「介護にまつわる意識調査」の結果を発表しました。調査は2021年9月7日~10月14日にかけて、キユーピーの「やさしい献立」キャンペーンに応募した男女計2,458人に行ったものです。

介護の不安解消や課題解決へのきっかけに役立ててもらうことを目的としており、2017年の開始から今回で6回目となっています。

食べ物や唾液を飲み込むときに、誤って器官に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」についての認知度を調べたところ、「介護食を準備し飲み物にもとろみをつけている」人のうち、言葉も意味も知っていた人は81.7%、「介護職を準備しているが飲み物にとろみをつけていない」人は71.1%です。

通常の食事を準備している人は67.1%でした。

 

 

とろみづけは「片栗粉」、悩みは「ダマ」

飲み物のとろみづけに使用する食品は、通常の食事を準備している人は「片栗粉」の回答が最も多く72.3%、介護食を準備している人は「介護用のとろみ調整食品」が59.6%でした。

食べ物のとろみづけに使用する食品も「片栗粉」が多く、通常の食事を準備している人で84.9%、介護食を準備している人で50.4%です。介護食を準備している人は、介護用のとろみ調整食品を使っている割合も高く41.2%あります。

飲み物に使うとろみで困っていることについて、「片栗粉」を使用している人は「ダマができる」が28.6%、「時間が経つと緩くなる」が25.0%、「加熱しないととろみがつかない」が16.1%です。

「とろみ調整食品」を利用している人は「とろみがつかない」21.8%、「ダマができる」20.2%、「1人分のとろみをつけるのが手間」が16.1%、「味が気になる」が15.3%となっています。食事に使うとろみでも、飲み物の悩みと同様の傾向が見られました。

 

 

これからの高齢化社会のために

厚生労働省の発表では、日本人の死因第6位が「誤嚥性肺炎」です。噛む力や舌の筋肉が衰えることで器官に詰まらせ、肺に入って炎症を起こす症状で、高齢者に多いとされています。

レポートでは、今後の高齢化社会を踏まえ「誤嚥」への認識を広めていく必要があると報告しています。

(画像はプレスリリースより)

 

 

【インフォメーション】

キユーピー株式会社のプレスリリース

https://www.kewpie.com/newsrelease/2021/2340/