LIXIL、高齢者施設にて「トイレからのお便り」を使った実証実験をスタート

2022-07-11 15:00:20

高齢者施設のトイレに関する困難な課題を解決

株式会社LIXIL(以下、LIXIL)は、愛知県大府市および介護付き有料老人ホーム フラワーサーチ大府(以下、フラワーサーチ大府)の協力のもと、7月1日よりトイレ利用に関する実証実験をスタートしました。

実証実験では、IoTやAIのテクノロジーを実装したコンセプト「トイレからのお便り」をフラワーサーチ大府のトイレに設置します。

LIXILでは現在、トイレ利用をIoT活用し通知する“トイレ利用通知”ならびにAI活用し自動で排便の判定・記録をする“排便管理”の2つの機能を研究開発中です。

“トイレ利用通知”は、トイレ内のセンサーがトイレの入室や着座等を検知してスタッフのスマートフォンに一斉に通知することで適切な介助行為を手助けします。

一方“排便管理”は、排便のタイミング・便の形・便の大きさをAI技術を活用し自動で判定・記録し、その結果をステーションで一括確認できるようにするものです。

 

 

豊かで快適な住まいを実現

高齢者施設内のトイレに関しては衛生面や入居者の事故防止の観点からスタッフの身体・精神的負荷が高い状況です。

また排便状況の確認は、入居者による申告のため適切な下剤の投薬判断が困難となっているほか、目視確認への心理的抵抗、記録作成などの課題が挙げられています。

今回の実証実験は2022年8月31日まで実施。入居者への尊厳の配慮はもちろん、正確な状況・記録把握による入居者のQOL向上、スタッフの身体・精神的負担の軽減に貢献するとともに、将来的には「トイレからのお便り」の事業化を目指す考えです。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

株式会社LIXIL プレスリリース

https://newsroom.lixil.com/ja/20220701