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2021-11-10 11:56:00
2021-11-10 11:58:02
株式会社リコー リコーフューチャーズビジネスユニット メディカルイメージング事業センターの森瀬博史グループリーダーらの共同研究グループは、オプティックフロー(以下、OF)タスク時の前頭前野背外側皮質(以下、DLPFC)における脳磁計測がアルツハイマー病による軽度認知障害(以下、AD-MCI)の検出に有用である旨を世界で初めて発表しました。
視空間認知障害はアルツハイマー病でしばしば認められるもの。OFとは、画面のある一点から周囲に拡大するように流れる点群の動きをさします。
このケースにおけるアルツハイマー病ではOF知覚時の脳活動が変化する可能性があります。そのため、研究グループではAD-MCIにおいてOFタスク時のDLPFCの脳活動変化を明らかにするとともに、アルツハイマー病の早期診断におけるOFタスクを用いたDLPFCの脳磁計測の有用性を明らかにしようとしました。
研究グループは、AD-MCIの11例と認知機能障害なし高齢者(以下、CU)の20例についてOF時の脳磁計測を実施。その結果、左DLPFCでAD-MCI群の脳活動がCU群に比して高値であり、記憶スコアが悪化するにつれて左DLPFC脳活動が大きくなっていることがわかりました。
これにより脳磁計測は、アルツハイマー病等の神経変性疾患によって生じた脳機能変化を早期から捉えられる検査法として有効と考えられます。今回の研究で用いたOFタスク時における脳磁計測の所要時間はわずか15分。高齢者にとって身体的負担の少ない認知症検査法として期待が寄せられています。
(画像はプレスリリースより)
【インフォメーション】
株式会社リコー プレスリリース
https://jp.ricoh.com/release/2021/1108_1/