将来性は大丈夫?介護職が就職時に抱える不安や悩みとの向き合い方
2022-02-21 17:16:52
2022-02-21 17:21:29
「自分は介護士に向いていないんじゃないか」「別の業界に転職しようかな」と悩んだことはありませんか?
介護福祉士には特有の大変さも存在するため、周りの人に相談できないこともあるでしょう。
また中には、これから介護職に就こうと思い、この記事を読んでくれている方もいるかもしれません。
そこで今回は、介護福祉士によくある悩みやその解消法、介護福祉士になる方法や向いている人の特徴、仕事のやりがいなどを紹介します。
仕事に悩みは付きもの。どんな業種でも悩みは存在します。
もちろん介護職が抱えがちな悩みもあり、モヤモヤを解消できず辛い思いをしている人もいるでしょう。
介護福祉士によくある悩みを紹介します。
働く施設にもよりますが、職場の人間関係や利用者との関係に悩む介護福祉士は多いです。
それぞれ詳しく解説します。
■ 職場の人間関係
介護職は、職場の人間関係に悩まされるケースが多い傾向にあります。
介護施設では10代〜60代、70代まで、幅広い年齢層の人が働いています。また、他職種から転職してきた人もいるため、価値観がバラバラで意見の食い違いが起きやすい職場だと言えます。
意見の食い違いが起きると、仕事が円滑に回らなくなります。「Aさんへの対応はこうした方がいいと思う」など、個人の価値観に基づいて介助をする人もいるため、介助内容に統一感を持たせることも簡単ではありません。
また施設では、看護師や理学療法士、作業療法士などさまざまな職種の人が協力して、利用者に最適な介助を提供しています。職種間で考え方が異なることもあるため、コミュニケーションが上手くいかず、良好な人間関係を築けないこともあります。
■ 利用者や利用者家族との人間関係
利用者や利用者家族と相性が合わず、コミュニケーションに困難を抱えることもあります。
利用者や利用者家族にも性格や人の好き嫌いがあるため、全ての人と良好な関係を築くのは難しいものです。
「違う職員に代わって欲しい」「あなたの介助は受けたくない」など、厳しい言葉を投げかけられた経験がある人もいるようです。
「また厳しい言葉を投げかけられるのではないか」と思うと、大きなストレスを感じてしまい仕事が嫌になってしまう人もいるでしょう。
著しく相性が合わない人がいる場合には、他の職員に対応を代わってもらうのも良いかもしれません。
業務量に対する給料や待遇が見合わず、悩む人もいます。
介護職は他の職種と比較すると給料が低く、施設によっては休みも少ないなど、待遇が良い職場ばかりではありません。
給料をアップさせるために資格の取得や役職を目指す人もいますが、基本給が低い施設の場合、役職がついても低い給料に落ち着くことがあります。
なかなか給料が上がらなかったり、役職手当が付いても微々たるものだとやりがいを感じられず、辞めたいと思ってしまう人もいるでしょう。
職場環境や運営方針によって、介護職は深く悩んでしまうこともあります。
職場環境に不満を感じるポイントには、「人員不足」「職員一人ひとりの業務量が多い」などがあげられます。介護業界は慢性的に人員不足なので、満足な職員数を確保できている施設ばかりではありません。
人員不足の施設だと、職員一人ひとりの業務量が増え、サービス残業しなくてはいけないこともあります。
また、運営方針と実際のサービス内容が異なると、モヤモヤを抱えてしまう可能性もあるでしょう。
「利用者最優先」を運営方針に掲げていても、利用者に寄り添わず職員に都合のいいように支援を提供していると、入職時に持っていたやりがいを失うことにも繋がります。
介護職としてやりがいをもって働くには、職場環境や運営方針は重要です。
介護福祉士は業務で感じる悩みやストレスをどのように解消すれば良いのでしょうか。
さっそく介護福祉士によくある悩みの解消法を見ていきましょう。
人間関係の悩みを解消するために、相手を理解しようと努めたり、上司や管理職に相談してみたりするのもおすすめです。
苦手な人や価値観が合わない人に対しては、嫌なところばかりが見えてしまい「この人とは分かり合えない」と思い込んでしまうこともあるでしょう。
しかし、相手の好きな話題や利用者支援について相談すると、心を開いて話してくれることもあります。「この人とは合わない」と拒絶せず、時には受け入れることも必要です。
それでも上手く関係が築けない場合は、上司や管理職へ相談し、勤務をずらしてもらうなど、対応してもらっても良いかもしれません。
給料や待遇の悩みを解消するおすすめの方法は、資格取得や転職です。
施設によってはケアマネージャーなどの資格を取得すれば、給料がアップすることもあります。
現在の職場であまり給与がアップしなくても、ケアマネージャーの資格を持っていると転職先の幅が広がるので、待遇の良い施設への転職もしやすくなるでしょう。
給料や待遇で悩んでいる人は、現在の施設で資格を取得し、待遇のいい施設への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
職場環境や運営方針に悩んでいる人は、管理者や運営者へ相談してみましょう。
管理者や運営者が、現場の実態を把握できていないケースもあるため、内容によっては職場環境や運営方針に沿ったサービスを提供できるようになる可能性もあります。
しかし、確実に職場環境が改善されるとは限りません。相談しても変化がなく、これ以上働くのは無理だと感じたら、転職を検討してみましょう。
この記事をお読みの方の中には、これから介護職に就こうと思われている方もいるかもしれません。
介護福祉士になる方法は主に3つです。
1つは福祉系の学校に通う方法、もう1つは養成校に通う方法です。必要な科目や実習を履修すると介護福祉士の受験資格を得られ、合格すると卒業のタイミングで介護福祉士を取得できます。
3つ目は、働きながら資格を取得する方法です。その場合、
、3年以上の実務経験に加え実務者研修の取得が必要です。
自分に合った取得方法を選んでくださいね。
自分は介護福祉士に向いているのだろうか」と不安に思われている方もいるかもしれません。
介護士に欠かせない資質があるのだとすれば、それは「利用者に寄り添える人」だと言えるでしょう。介護施設の利用者の状態は、病気や障がいにより一人ひとり異なるからです。
また、介護職は介助だけではなく、利用者の悩みや不安に寄り添うことも仕事です。利用者の声に耳を傾けられる人は、職員だけではなく利用者からも信頼されるでしょう。
最適な支援を提供するためには、介護知識や技術の習得も必要です。そのため、向上心があり、自分から積極的に介護知識や技術を習得できる人も、介護士に向いていると言えます。
介護福祉士にとって一番大きなやりがいは、直接感謝の言葉をもらえるところです。
利用者に満足してもらえるサービスを提供できると、「あなたがいてよかった」「あなたには信頼して介助を任せられる」など感謝の言葉をもらえることがあります。
働く上では、給料などの金銭面も重要ですが、人の役に立っているという実感も大切です。人に感謝されることで、モチベーションアップややりがいにもつながるでしょう。
介護福祉士は給料や待遇、人間関係などで悩みを抱えやすい一方で、直接感謝の言葉をかけてもらえるなど、やりがいを感じられる仕事でもあります。
悩みを解消できるように、今回紹介した方法を試してみてくださいね。
どうしても悩みを解消できない場合は、自分にあった施設へ転職するのも介護職を続ける1つの手段です。
また、これから介護福祉士になる方は、職場の人間関係や給料・待遇、職場環境などをチェックし、職場選びをすると良いですよ。
介護職は魅力にあふれた仕事でもあります。長期的に介護業界で働いていけるよう、仕事の悩みとも上手に付き合っていきたいですね。