どんな魅力がある? 介護士の仕事内容について

2020-03-06 15:36:05

超高齢社会を迎えた日本で、社会的にもその需要が増している「介護士」。これから転職や就職をする方のなかにも、介護士という仕事に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。ひと言で介護士といっても、働く施設によって任される仕事や必要な資格は異なります。そこで今回は、介護士を目指す方が事前に知っておくべき、介護士の仕事内容や魅力について一緒に勉強していきましょう!

介護士に必要な資格

介護士の仕事にはさまざまな種類があり、部屋の清掃や食事の用意などのように無資格でもできる仕事はあります。ただし、排泄や入浴補助、利用者の体に触れる身体介護、メンタルケアなどに携わる場合には専門の資格が必要です。介護士は未経験でも働くことができる仕事ですが、資格を取得することでさまざまな施設で、幅広い業務に就くことができます。

では、実際に介護関連の資格にはどのようなものがあるのでしょうか。主な資格について詳しく見ていきましょう。

介護職員初任者研修

未経験で介護士として働く方にとって、最も取得しやすい入門資格です。介護の基礎知識や介護現場で働くために必要な基本的なスキルがあることを証明します。最短1ヶ月で取得することができ、転職の際にも有利になることがあるため、ぜひ取得しておきましょう。

介護職員実務者研修

介護職員初任者研修の上位資格です。医療的ケアや喀痰吸引などの実践的なスキルが身に付くだけでなく、この資格を取得することによって「サービス提供責任者」として働くことが可能になります。介護福祉士を目指すためには取得必須の資格です。

介護福祉士

介護職のなかでも上位にあたる資格で、介護関連の資格で唯一の国家資格でもあります。取得には条件があり難易度もやや高めですが、資格を取得することによって仕事の幅が大きく広がり、待遇面での向上も可能です。

ケアマネジャー(介護支援専門員)

介護が必要な人のためのケアプランを作成するのが主な仕事です。要介護者と事業所とをつなぐ橋渡しを行う重要な役割を担っていて、介護の現場に欠かせない存在です。

介護士の主な仕事内容

介護士の仕事は幅広く、無資格でもできる比較的簡単なものから、専門的な知識や経験を必要とするものまで実にさまざまです。老人ホームやデイサービス、訪問介護など働く場所によっても求められるスキルは異なりますので、あらかじめどのような仕事があるのを理解しておくことが大切でしょう。では、実際に介護士の仕事にはどのような種類があるのでしょうか。主な仕事内容を詳しく見ていきましょう。

身体の介助

入浴や排泄、食事、着替えなどの補助を行います。仕事の内容によっては資格が必要なものもあります。

生活のサポート

部屋の掃除や洗濯、買い物など利用者の日常の生活をサポートする仕事です。資格を持っていなくても出来ることが多くあります。

メンタルケア

介護を必要としている方は、さまざまな不安や悩みを抱えている場合も少なくありません。その不安や悩みに寄り添い、心のケアをすることも介護士の大切な仕事のひとつです。

介護士の働く場所と働き方

介護士は働く場所によっても仕事内容や働き方が異なります。ここでは、介護士が必要とされている主な施設の種類について、それぞれの特徴を詳しく見てきましょう。

老人ホーム

自治体などが運営している公的な介護施設である「特別養護老人ホーム」や、要介護高齢者が自宅で生活できることを目指し一時的に入所する「介護老人保健施設」、民間企業が運営している「有料老人ホーム」といった老人ホームでの仕事は、身体介護や身の回りの世話、メンタルケアだけでなく、レクリエーションを行ったり、リハビリのサポート、イベントの企画をしたりすることなどが主な仕事になります。

デイサービス・デイケア

普段自宅で生活をしている高齢者が日帰りで通所するデイサービス・デイケアの仕事は、施設にいる間の身体介護やレクリエーションの実施の他に、行き帰りの送迎などがメインになります。

訪問介護

訪問介護はその名の通り、利用者の自宅を訪問して介護サービスを提供するのが主な仕事です。身体介助は行わず、掃除や洗濯、料理といった生活支援がメインとなることもあります。

病院

病院での仕事は、食事や排泄などの身体介助から、ベッドシーツの交換、洗濯など多岐に渡ります。利用者のカルテを整理したり、医療器具を消毒したりといった看護師のサポートを行う場合もあります。

介護士の魅力とやりがい

介護士というのは人との関わりが欠かせない仕事です。利用者さんやそのご家族から直接「ありがとう」と感謝してもらったり、高齢者の身体機能の回復の喜びを一緒に分かちあったりできることは、この仕事の大きな魅力のひとつだと言えるでしょう。また、介護職は働きながら経験を積んで資格を取得することもでき、努力次第ではキャリアアップも可能です。目標を持って働くことができるという点では、大きなやりがいにもつながるのではないでしょうか。

介護士の仕事に挑戦してみたいという方は、ぜひ上記の内容を参考にしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。