介護未経験でも転職できる?短期入所療養介護とは
2021-11-25 23:43:14
2021-11-25 23:43:31
未経験から介護職へ転職したい方へ、訪問介護にも興味はありませんか。
未経験からでも、ホームヘルパーへの転職は可能です。料理や洗濯、掃除などの家事のスキルがあれば、未経験でもこなせる仕事があるからです。
そしてホームヘルパーは、年齢を重ねた方も多く活躍しています。ホームヘルパーの年齢は、83%が40歳以上で構成されています。さらに、60歳以上の場合は全体の38%です。
このようにホームヘルパーは、長く働ける職種です。そのため何歳からでも、チャレンジができる職種といえるでしょう。
それでは、訪問介護や、ホームヘルパーに必要な資格について解説していきます。
訪問介護とは、利用者の居宅へホームヘルパーが訪問し介護サービスを提供する介護事業のことです。
例えば「料理ができない」「買い物ができない」「お風呂に入るのに不安がある」など、居宅で介護を必要としている方はいます。ホームヘルパーは、このような方々の生活をサポートする仕事です。
それでは訪問介護の目的や、サービス内容について解説していきます。
まずは訪問介護の目的についてです。
訪問介護は自立支援を目的としています。自立支援とは、介護サービスにより利用者が自立した生活を送られるようにサポートすることです。
そのため訪問介護は、サポートする内容により業務が3つに分類されます。
■身体介護
まず1つ目の業務内容は身体介護です。
身体介護とは利用者の身体に直接触れる介助を指します。例えば食事介助や入浴介助、排泄介助や体位変換などです。
このような身体介護では、利用者の日常生活動作能力を維持、向上するために専門的な知識や介護技術が必要となります。
■生活援助
次に2つ目の業務内容は生活援助です。
生活援助とは、掃除や洗濯、料理や買い物などの日常生活の援助を指します。利用者や、家族でそれらの家事をできない場合に、ホームヘルパーがサポートする介護サービスです。そのため生活援助では、家事全般に対して知識や経験が必要となります。
■通院等乗降介助
最後の3つ目の業務内容は通院等乗降介助です。
利用者には、通院するための介助が必要な方もいます。そのような利用者をサポートするのが通院等乗降介助です。
通院等乗降介助の内容は、通院等のために車への乗降を介助することや、通院先での受診の手続き、病院での移動の介助となります。
次に訪問介護のサービスの提供方法についてです。
介護サービスを提供する前に、サービス提供責任者は利用者の生活状況についてアセスメントをします。そのアセスメントにもとづいて、利用者の必要な介護サービスや時間を計画したのが訪問介護計画書です。
この訪問介護計画書に沿って、ホームヘルパーは利用者の生活状況に合わせたサービスを提供します。その訪問介護計画書を適宜改善するためにも、ホームヘルパーは利用者の生活状況や要望に変化があれば、サービス管理責任者に相談することも大切な業務です。
結論からいいますと、未経験でも訪問介護に転職することは可能です。
しかし、ホームヘルパーには資格が必要です。無資格の場合は、資格の取得を目指しましょう。
それではホームヘルパーに必要な資格や、メリットについて解説していきます。
ホームヘルパーには、以下の資格のどれか1つが必要です。
■介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護における基本的な知識や介護技術を130時間で学べる資格です。
介護職員初任者研修に受講資格はありません。そのため、無資格でホームヘルパーへの転職を目指されている方にはオススメの資格です。
■介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりさらに専門的な知識や技術を学べる研修です。
介護福祉士実務者研修も受講資格はないため、無資格でも受講ができます。しかし、無資格での受講は450時間が必要となります。
無資格の方は、はじめに資格を取得するのであれば介護職員初任者研修がオススメです。介護職員初任者研修は130時間で取得できるうえ、介護福祉士実務者研修の研修時間で130時間を免除され320時間となるためです。
■介護福祉士
働きながら介護福祉士の受験資格を得るためには、介護福祉士実務者研修と実務経験3年以上が必須となります。ホームヘルパーをしながら介護福祉士を目指す方は、介護福祉士実務者研修を取得しましょう。
■生活援助従事者研修
訪問介護の資格として生活援助従事者研修があります。この資格は2018年に新設された研修です。研修時間は59時間と短時間で修了できるのが魅力です。しかし、この資格は生活援助中心の研修内容となります。
そのため、この資格だけでは訪問介護のサービス内容である身体介護や、通院等乗降介助ができません。仕事内容が生活援助に限られているため転職活動にも影響します。取得する際には注意しましょう。
介護の仕事は、資格を取得することでキャリアアップができるのも魅力です。
キャリアアップの例を紹介していきます。
■生活援助従事者研修から
生活援助従事者研修は59時間で修了できます。その後に、介護職員初任者研修を受講する場合は、130時間のうち59時間が短縮され71時間で修了できます。
この方法でできるキャリアアップは、仕事内容が生活援助のみから身体介護、通院等乗降解除も可能となることです。
■介護職員初任者研修から
次に介護職員初任者研修から介護福祉士実務者研修へのキャリアアップです。
介護職員初任者研修を修了することで、介護福祉士実務者研修は130時間が短縮され320時間で修了できます。研修時間が無駄にならないうえに、基本的な介護知識や介護技術から、さらに専門性の高い知識やスキルを学べます。
介護福祉士実務者研修でキャリアアップできる点は、訪問介護計画書が作成できるサービス管理責任者となれることです。
■介護福祉士実務者研修から
最後に介護福祉士実務者研修から介護福祉士へのキャリアアップです。働きながら介護福祉士を目指す場合には、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修は必須です。
介護福祉士へのキャリアアップは、国家資格者となるため資格手当が増える施設もあります。収入アップや役職に就くためにも必要となるでしょう。
ホームヘルパーとして働くメリットに、シフト制があります。
シフト制を導入している事業所であれば、ホームヘルパーは希望する曜日や時間で勤務ができます。子育てや家族の介護のために、決まった時間にしか働けない方は働きやすいでしょう。
未経験の方は、転職先を選ぶ際のポイントとしてシフト制の導入や、応募に必要な資格をチェックしましょう。
ホームヘルパーは家事などのスキルを活かせるため、未経験でも転職することは可能です。
しかし、ホームヘルパーには資格が必要なため、無資格の場合は資格を取得しましょう。
無資格の方にオススメの資格は、介護職員初任者研修です。130時間の研修で修了できるうえに、身体介護、生活援助、通院等乗降介助のすべてを行えるからです。
59時間で修了できる生活援助従事者研修は、生活援助のみしかできません。そのため、生活援助従事者研修を取得した際は、転勤先が限られる可能性もあります。
資格を取得すると、いよいよ転職活動です。しかし、未経験の方が転職先を探すのは大変でしょう。事業所の雰囲気や、事業内容、対応エリア、シフト制の導入などチェックすべき項目が多いためです。
そこでオススメをしたいのは紹介会社の利用です。
事業所の雰囲気などは求人情報には載っていません。求人情報に載っていないことでも紹介会社の担当に直接聞くことで、それらの情報を教えてくれるでしょう。
また、求人応募に必要な資格は介護職員初任者研修以上の場合と、生活援助従事者研修の場合があります。取得した資格で応募できる転職先を探すためにも、紹介会社を利用することがオススメです。
これらのように紹介会社を利用することで、未経験の方でも希望する転職先を見つけられるでしょう。
参考)2019年 厚生労働省「介護分野の現状等について」