対策しよう!介護職の面接で好印象を与えるポイント

2020-06-03 17:57:24

介護職の就職や転職は、一般企業と同じように履歴書と職務経歴書を施設や企業に送り、採用担当者と面接を行ってから合否が決まります。ここでは、介護職の面接を成功させるために意識したい服装や面接の所作についてポイントごとに解説します。

介護職の面接で重視されるポイント

介護職の面接では、話し方や服装などについてどのような点が重視されるのでしょうか。まずどういった職種であっても、面接では清潔感のある印象を与えることが大切だといえます。そのうえで、介護職にふさわしい丁寧な言葉遣いと優しい表情、対応力をアピールすると好印象を与えることができます。

介護職の面接で好印象を与える話し方

面接では、介護職にふさわしい丁寧で優しい話し方が好印象を与えます。ハキハキとわかりやすく、適度にスピードを落としながら話をすると、相手にも伝わりやすくなります。介護職は高齢者を中心にケアしていくお仕事ですから、相手にしっかりと伝えようという思いをもって話すことがポイントです。

話している最中の表情についても、しかめっ面や無表情に注意しましょう。相手の目を見ながら話すように心掛け、笑顔や微笑みといった表情を混ぜ込むとさらに好印象になります。前職の退職理由などネガティブになりやすい項目についても「さらなるステップアップのため」「自分と向き合うため」といった前向きな内容に整え、明るい表情を織り交ぜて伝えるとポジティブな評価に繋がります。

介護職の面接に適した服装やメイク

介護職の面接では、華美な服装やTPOにそぐわない格好は避けましょう。介護業界では男女ともにシンプルな服装が無難です。職場によっては華美な装飾が好ましくない可能性もあるため、服装選びに迷ったときはスーツ姿がベストです。特に服装規定がなく私服でも面接ができる場合、ジーンズ・Tシャツ・サンダル・露出の多い服装・派手すぎる色やデザインの服装は避けてください。

女性の場合、健康的なナチュラルメイクとシンプルな髪色を心掛けましょう。目元は派手になりすぎないように、ラメや色の濃さに注意してください。ネイルや長すぎる爪は利用者にけがをさせてしまう可能性があるため、勤務中はもちろん、面接に臨む際も避けたほうがよいでしょう。ネックレス、ピアス、指輪といったアクセサリーも最小限に抑え、面接官の目に留まるような装飾は避けてください。

男性の身だしなみについては、女性と同じくシンプルなヘアスタイル・髪色で清潔感のある服装を心掛けましょう。ひげはきれいに剃り、爪が伸びている場合は切っておきましょう。最後に、着ていく服にシミやシワがついていないかを確認し、清潔感が出ているかチェックするようにしてください。

介護職の面接で覚えておきたいその他のマナー

次に、面接の持ち物や到着時間などの基本的なマナーについて順番に解説していきます。

持ち物

面接当日に提出する履歴書や職務経歴書などの書類は、汚れたり折れたりしないようにファイルや封筒に入れます。事前に書類を郵送して提出している場合は、コピーを持っていくことをおすすめします。筆記用具・メモ用紙・印鑑も念のために持参しておくと安心です。

到着時間

面接時間の30分前には会場や施設に到着しておくと安心です。ゆとりを持って受け答えの準備やトイレタイム、身だしなみチェックができます。

万が一面接時間に遅れそうになったときは、控えておいた連絡先にトラブルの旨を伝えて指示を受けてください。事業所や施設など、面接会場の場所と行き方はあらかじめ入念にチェックしておきましょう。

入室~退室までの所作

ドアを3回軽くノックし、中から「どうぞ」という声が聞こえたところで「失礼します」と声に出してからドアを開けます。集団面接では前の人に続いて入り、ノックの必要はありません。

部屋に入ったらドアの方向に体を向けて閉め(後ろ手で閉めないようにしましょう)面接官の方を向いて30度に体を傾けて礼をします。このとき「よろしくお願いします」と述べます。

椅子の横まで歩いていき、立ったままで氏名(新卒であれば大学名と氏名)を言うように求められるのを待ちます。何も指示がなければ、自発的に氏名を述べて再度「よろしくお願いします」と言い、「どうぞ」と言われるのを待ちましょう。

「どうぞ」と言われたら浅い会釈をしてから椅子に着席します。バッグは椅子の横に置き、背筋を伸ばして着席します。面接中は姿勢の崩れに注意し、ハキハキとした話し方を心掛けてください。女性はひざを閉じ、男性も足の開きすぎには注意してください。

すべての質疑応答が終わったら、椅子から立って「お忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました」と述べ、入室時よりもやや深い45度程度の礼をします。そしてドアの方に向かって歩き、ドアの前でも再度「失礼いたします」と述べて30度程度の礼をしてから、ドアを開けて退室します。このとき、動作がすばやくなりすぎないように面接官の顔もしっかりと見るようにすると、顔と名前を覚えてもらいやすくなります。

 

介護職の面接では、服装や言葉遣いのほかに上記のようなマナーも守らなければなりません。面接会場への行き方や場所は前もってチェックし、途中で道に迷ったり時間に遅れたりする可能性も含めて、ゆとりをもって行動しましょう。ぜひ上記の注意点を参考にしながら面接の準備を整えてください。