介護職に応募したらどう選考される?転職時のチェックポイントを紹介!
2022-01-24 13:21:51
2022-01-24 13:22:01
初めて介護業界へ転職する人は、「仕事を覚えられるかな」「どんな仕事をするかわからない」など不安を抱えています。
未経験といっても可能な限り早く仕事を覚えて、できることを増やしていきたいと考える人が多いでしょう。介護は専門的な仕事もありますが、知識や技術がなくても携われる業務もあります。
未経験の人が転職前の不安を少しでも軽減できるように、当記事では介護職の主な仕事内容や、職場に慣れるためのポイントを紹介します。
介護職の主な仕事は、利用者の身体介護です。
施設形態によって多少の差はありますが、施設に入居している利用者は病気や障がいによって、日常生活動作にサポートを必要としている人が多いです。
利用者が毎日を安全で快適に過ごせるように、介護職は身体介護を行います。しかし、未経験の人の中には、「身体介護ってどんなことをするの?」となかなかイメージできない人もいるでしょう。
身体介護の仕事は多岐にわたりますが、大きく「食事介助」、「入浴介助」、「排泄介助」の3つに分けられます。
食べ物を口から胃へ運ぶ嚥下(えんげ)機能が低下して、一人で上手く食事を飲み込めない利用者に食事介助を提供します。
食事介助の注意点は誤嚥(ごえん)、つまり食物などが誤って咽頭と気管に入ってしまわないようにすることです。利用者の食事スピードや、一回の摂取量は異なるため、利用者の食事スピードや摂取量を把握していないと誤嚥につながるリスクがあります。
また、食後の歯磨きを提供する場合もあるため、利用者の口腔内に食べ物が残らないように支援する必要があるでしょう。
食事は多くの利用者の楽しみです。利用者が喜んで食事を摂れるように、一人ひとりのペースや摂取量を把握して、食事介助を提供しましょう。
入浴介助は、利用者の日常生活自立度によって介助方法が変わるのが特徴です。
自立度の高い利用者は一般浴(個浴・大浴場)を行います。
浴室の床には水やシャンプー、ボディソープが流れているので、利用者が滑って転倒する可能性があります。そのため自立度が高くても最善の注意をはらう必要があります。
自立度の低い利用者は機械浴を行います。
機械浴には座ったまま入浴できるシャワーチェアタイプや、横になったまま入浴できるストレッチャータイプなど、様々な種類があります。
チェアやストレッチャーの操作方法に加えて、洗髪や洗身など利用者ごとの介助方法を覚える必要があるため、転職して最初の頃は覚えるのが大変でしょう。
先輩職員の介助方法を学び、利用者が安全に機械浴できるように入浴介助を覚えることが大切です。
入浴介助においては、介助のスピードも大切ですが、利用者が怪我なく安全に入浴できるように意識しましょう。
排泄介助には、便の拭き取りだけではなくおむつの交換も含まれます。
排泄介助で大切なのは、利用者の立場になって考えることです。例えば、おむつ交換されている場面を他の利用者や職員に見られることに恥ずかしさを覚える人は多いでしょう。
恥ずかしいと感じても、利用者の中には病気や障がいによって言葉で伝えられない人もいます。言葉だけではなく、利用者の表情など細かな部分に意識を向けましょう。
「自分がこんな支援をされたら嫌だな」「ここでおむつを交換されたら恥ずかしいな」など、常に利用者視点に立ち、支援を行うことが、利用者の心のケアにつながり、尊厳やプライバシーを守ることにもなります。
利用者が安心して支援を受けられるように、日頃から配慮しましょう。
介護の仕事は、ここまでに紹介した利用者の身体に直接触れる身体介護のほかに、居室の清掃や洗濯など利用者の身体に触れることなく日常生活をサポートする生活援助があります。
この生活援助は資格がなくても行うことができるため、仕事を通して学びやすい支援ともいえます。日常の支援を通して身体介護だけではなく、生活援助も覚えていきましょう。
転職する際は、仕事の内容に関係なく「新しい職場に馴染めるか不安」「どんな人がいるのだろう」と、新しい環境に不安を感じる人は多いかもしれません。
ましてや未経験の方であれば、「仕事を覚えられるだろうか」と心配になってしまうのも無理はありません。
転職後できるだけ早く職場に慣れた方が、職員と気軽にコミュニケーションがとれるようになり、仕事が円滑に回るようになります。
ここからは職場に馴染むためのポイントを3つ紹介します。
挨拶がしっかりできていると、職員からの印象は良くなります。
例えば、俯いたまま小さい声でされる挨拶と笑顔ではっきりとした声でされる挨拶、どちらに良い印象を持つでしょうか?誰もが笑顔ではっきりとした声で挨拶する人に良い印象を持つのではないでしょうか。
挨拶は自分の印象を決める重要な要素になり得ます。
良い印象を持たれると、周りの職員も声をかけやすくなり、転職後早い段階で職場に馴染めるようになるでしょう。
しかし、中には笑顔や大きな声を出すことが苦手な人もいます。
無理やり笑顔を作ったり大きい声を出したりしなくていいので、四六時中暗い表情でいたり俯いたまま仕事をしないよう意識しましょう。
早く職場に馴染みたい人は、自分から話しかけやすい雰囲気を作ったり、周りから良い印象を持ってもらえたりするように意識してください。
職場のルールを早く覚えると、周りの職員から職場に馴染む気があるのだと思われます。
職場にはその場所独自のルールや決まりごとがあり、「前の職場のルールと全然違う」と転職後に驚く人もいるでしょう。
転職後は、ルールを早く覚えるために、メモを取ることをおすすめします。
職場によっては、ルールが多いことや複雑なことが考えられるので、すぐに覚えられない場合があります。ルールをメモしていると、わからないことが出てきた時にメモを見て復習できるので、同じミスを繰り返しにくくなります。
またルールを覚えることで、「真面目に仕事している」「仕事を覚えるために努力している」など、職員からの印象が上がります。
少しの意識で簡単にできるので、ちょっとしたことでもメモを取る癖をつけましょう。
積極的にコミュニケーションをとると、職場に早く馴染めます。
転職後すぐに積極的にコミュニケーションをとるのは、難しく感じる人もいるかもしれません。しかし、雑談やおしゃべりをするのではなく、仕事内容でわからないことを聞くのもコミュニケーションの1つです。
「この仕事はどうやってすればいいのですか?」「Aさんの介助方法を教えてください」など、仕事内容で気軽に聞けることは多いでしょう。
歳の離れた役職者や上司に対して、コミュニケーションを取りにくいと感じる人は、まずは歳の近い職員に話しかけてもいいかもしれませんね。
歳が近いと共通の話題を見つけやすくなるので、最初は仕事の質問から入り徐々にプライベートの話に移ることもできます。
親しい人ができると、他の職員ともコミュニケーションを取りやすくなるので、まずは一人の職員と仲良くなることを目指しましょう。
介護職の主な仕事内容や、職場に慣れるためのポイントを紹介しました。
介護の仕事は、利用者一人ひとり、介助方法も異なるので覚えることが多いのが特徴です。すぐに利用者全員の介助方法を覚えるのは難しいので、焦らず少しずつ覚えていきましょう。
また、転職後早く職場に慣れるためには、挨拶をしたり職場のルールを覚えたり、職員とコミュニケーションをとると良いでしょう。
自分の印象を良くすることにもつながるので、転職後は積極的に挨拶やコミュニケーションをとるようにしたいですね。