介護職は異業種からでも転職可能?未経験で応募する人の特徴とは
2021-11-18 16:53:00
2021-11-19 10:59:12
介護職へ転職を検討されている方は、退職の仕方についても気になりますよね。
自分の希望する介護施設へ転職するためにも、退職するタイミングは大切です。
そこで退職を申し出るタイミングや、退職する時期、必要書類や返却する物品などについて解説していきます。
退職の申し出をするタイミングは、いつにすれば良いのか悩ましいところです。タイミングを間違えて上司や同僚との関係が悪化しますと、退職日まで居心地の悪い職場で働かなければなりません。
そのような事態を避け円満退職ができるように、ここでは退職の申し出をするタイミングについてみていきます。
退職の申し出をするタイミングとしては、転職先が決まってからが良いです。
退職日を決めてから、転職活動をした方が良いと思う方もいるでしょう。しかし退職を先に決めてしまうと、その退職日までに転職先が決まるかは分かりません。
その間に転職先が決まれば問題はありません。しかし、決まらなかった場合は、失業期間が発生します。
失業中は転職が決まるまで不安な毎日を過ごすことになり、焦りにもつながります。その焦りから、自分の希望に添わない転職先を選択する場合もありえるのです。
退職は、自分の希望に添った介護施設へ転職するチャンスでもあります。焦らずに転職活動ができるように、退職の申し出は転職先が決まってからにしましょう。
介護職として人手が足りずに、困った経験がありませんか。
退職する時期は、本人の希望によりいつでも可能です。しかし円満退職するためには、繁忙期に退職するのは避けましょう。繁忙期に退職すると、ただでさえ忙しいのに残った職員へさらなる負担がのしかかります。
具体的に介護施設では12月や1月はクリスマス会や忘年会、正月や新年会などイベントが続く季節です。またお盆の時期も、夏祭りなどのイベントがあり繁忙期です。
繁忙期の退職は残った職員ばかりに、デメリットがあるわけではありません。退職する本人にもデメリットがあります。
それは採用担当者も忙しく、十分な転職活動をできない場合があることです。
また、仮に転職ができたとしても、転職先でも繁忙期の可能性が高いです。そのため転職した直後から不慣れな職場で、いきなり忙しい業務が待っています。忙しさのため同僚や上司から、十分に業務内容を教えてもらえないこともあるでしょう。
退職が決まると仕事の引き継ぎなど、退職日までにすべきことがあります。
退職日までにすべきことをリストアップし、スケジュールを組むことでやり残すことがないようにしましょう。具体的にすべきことを解説していきます。
自分の担当している仕事は、後任の担当者に引き継ぎをしなければなりません。
仕事の引き継ぎができていないと、退職後に後任の担当者は困った状態となります。退職後も円滑に業務ができるように、任されている仕事の引き継ぎは必ず済ませておきましょう。
後任が決まっていない場合は上司に相談し、誰に引き継ぎをすれば良いのか確認します。
また退職直前に慌てて引き継ぎをするのは、自分自身にとっても、後任の担当者にとっても負担です。ゆとりのあるスケジュールを立てて、仕事の引き継ぎを行いましょう。
退職した際に、事業所から受け取る必要書類があります。雇用保険の失業手当をもらうのに必要な書類もありますので、忘れずに受け取ってください。
〇離職票
次の転職先が決まっていない場合に、必要となるのが離職票です。雇用保険の失業手当を受けるために必要な書類です。転職先が決まっている場合、離職票は必要ありません。
離職票は発行するための手続きがあるため、退職日には受け取れません。そのため、退職日以降に郵送してもらうのが一般的です。退職日を過ぎて、しばらくしても届かない場合は事業所へ連絡しましょう。
〇雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証は、転職先へ提出する必要があります。転職先が決まっていない場合は、雇用保険の失業手当を受け取るために必要です。
事業所が保管している場合は、退職時に返却してもらいます。また雇用保険被保険者証を紛失した場合は、再発行の手続きが必要です。
〇年金手帳
年金手帳も転職先に提出する必要があります。転職先が決まっていない場合には、国民年金に加入しなければなりません。それらの手続きをするためにも年金手帳は必要です。年金手帳を事業所が保管している場合は、返却してもらいます。
〇源泉徴収票
年末調整に必要となる書類です。源泉徴収票は、転職先にも提出する場合があります。場合によっては、確定申告が必要となることもあります。
退職をした場合には、保険証や備品などは事業所に返却しなければなりません。
返却するものをリストアップしましたので、参考にしてください。
〇保険証
健康保険被保険者証は退職日以降になると使用できません。そのため、退職をした後には無効となり不要なものです。退職後に期限の切れた保険証は事業所へ返却します。
例外として、健康保険任意継続制度があります。健康保険任意継続は一定の条件を満たした場合に、退職後も同じ健康保険を2年間継続できます。
〇社員証
社員証は、退職後に所持することはできません。退職時に社員証は返却することが求められます。社員証以外にも、社章なども同様に返却が必要です。
〇名刺
事業所で使っていた名刺は、返却する必要があります。そして、取り引き相手などの受け取った名刺についても返却することが望ましいです。
〇制服
介護施設では、制服を採用している場合も多くあります。その制服は、退職時に返却します。
〇ロッカーやデスクの鍵
施設によっては、ロッカーやデスクの鍵を渡している場合があります。それらの鍵も退職時には返却します。紛失した場合には上司に報告し、どのようにすれば良いか判断を仰ぎましょう。
〇ノートパソコン
場合によっては、個人用にノートパソコンなどの電子機器を貸与されている場合があります。それらの電子機器も返却する必要があります。
〇貸与された参考書や備品 等
介護施設では、職員のスキル向上のために参考書などを貸与する場合があります。介護職としてスキル向上のために貸与されていますので、退職すれば返却しなければなりません。その他、事業所の備品などを使用している場合は返却します。
退職を上司に申し出てから退職するその日まで、注意すべきことがあります。
下記に説明する注意点は退職者にありがちですので、最後まで気を引き締めて仕事をしましょう。
退職願を提出して受理された場合には、仕事への意欲が減少するかもしれません。しかし、辞めるからといって残りの仕事に手を抜いてはいけません。退職するその日まで、職員としての責任があります。
もう辞めるからとやる気がない態度で仕事をするのは、上司や同僚の悪評につながります。そのようなことがないように最終出勤日まで頑張りましょう。
なぜ良好な関係で退職する円満退職が大切なのでしょうか。
介護業界は他の施設ともつながりがあります。それは地域内の介護情報を共有するために、他の施設の施設運営者や相談員、介護職と話し合う機会があるためです。そのため、評判を下げるような退職の仕方は、転職先でも悪い噂として広がることがあります。
そのため、良好な関係性を保ったまま退職することが望ましいです。
退職は自分の希望に添った介護施設へ転職するチャンスです。せっかくのチャンスを不意にしないためにも、転職先が決まってから退職の申し出をしましょう。
介護職へ転職する際には、様々な施設から自分の希望に添った事業所を探す必要があります。もし内定がない状態で退職すると失業し、焦りから自分の希望を妥協してしまうこともあります。
また転職先が決まり、退職願が受理されても退職日まで職員としての責任を果たしましょう。介護業界は施設間のつながりがあります。新たな転職先で悪い噂が広まらないように、円満退職ができるように努めましょう。