認知症バリアフリーを目指す男女共用トイレが誕生

2022-05-18 16:46:20

トイレは認知症の人の地域生活を支える大切なインフラ

株式会社LIXIL(以下、LIXIL)は、岩手県内を中心にスーパーマーケットを展開する株式会社マイヤのマイヤ仙北店(岩手県盛岡市)において、認知症の人に配慮した男女共用トイレを実現しました。

この取り組みは、経済産業省サービス産業強化事業費補助金を受け実施されている「認知症になってもやさしいスーパープロジェクト」の一環です。認知症になっても安心して外出できる環境づくりを目指しています。

日本工業大学、社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団が行った「認知症高齢者の公共トイレの利用実態に関する調査研究」によると「病院・診療所(59%)」「デパート・スーパー(41%)」など様々な施設でトイレを利用する一方、外出時のトイレ利用が困難で外出を控えざるを得ないケースも見受けられました。

また、認知症の人が外出時にトイレを利用する際の困りごとは「トイレの場所を見つけること(43%)」「水を流すレバーやボタンがわからない(41%)」などが挙げられました。

さらに、外出時のトイレ利用では、多くの人たちが「多機能トイレ」を利用しており、介助の際「2人で一緒に入れる広いトイレ」「男女一緒に入れるトイレ」のニーズが高いこともわかりました。

 

 

認知症の人・介助者双方の利便性を追求

今回のプロジェクトでは、認知症の人と介助者が一緒に入れるよう男女共用のサインを入口に設置し、介助者がおむつ交換や着脱衣をしやすいよう便器前のスペースを広めに確保しています。

また、認知症の人でもわかりやすいよう認識しやすい文字と大きい丸型形状の押しやすい操作ボタン、壁面と色の異なる転倒防止のための手すりを設置したほか、着替えスペースやトイレ扉の前にベンチのある前室を設置しました。

今後もLIXILは“多様性”を尊重し、誰もが使えるパブリックトイレ空間の普及に取り組んでいく考えです。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

株式会社LIXIL プレスリリース

https://newsroom.lixil.com/