高齢者の間食習慣が、要介護回避の可能性を示唆・日本老年医学会で発表

2022-06-13 13:03:39

高齢者の間食習慣と介護リスクの相関性

株式会社ロッテは、東京大学高齢社会総合研究機構と行った研究結果を「第64回日本老年医学会学術集会」で発表したと2022年6月6日に報告しました。同学会は2022年6月2日~4日にかけて開催されたものです。

ロッテと同機構は産学連携の取り組みとして、高齢化社会の課題を解決するための研究を行っています。今回、高齢者の間食習慣と要介護リスクについての相関性を調査・研究したものを発表しました。

研究は、65歳以上の地域在住高齢者のうち、研究の組み入れ基準を満たした1,762名を対象に行われました。高齢者の食事量・間食量を「普通以上」「少なめ」など自己評価してもらい、4つのタイプに分けて1日のタンパク質摂取量や生活、友人との食事量なども考慮されています。

その後、柏市にある介護レセプトデータから、要介護の新規発生、認定日を45か月間にわたって追跡し、要介護が発生するリスクを計算しました。その結果、同じような食事バランスの場合、間食習慣を持つ人が要介護認定のリスクが少なくなることを明らかにしました。

 

 

高齢者にとっての食事習慣を見直すきっかけに

高齢者は食事量が低下し、栄養が不足する傾向にあることから、心身機能が低下し要介護を引き起こす可能性があると考えられています。

一般的に間食は、メタボ予防の観点から控えるように栄養指導されますが、今回の研究結果により、間食が地域在住の高齢者にとって、低栄養を回避する有用な方法ではないかと示唆されました。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

株式会社ロッテのプレスリリース(PRTIMES)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001773.000002360.html