高齢者へのフレイル予防とデジタル活用を促すネスレと兵庫県の取り組み

2022-04-01 15:55:34

栄養評価アプリに兵庫県版健康チェックを導入

ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーは、手軽に栄養状態が把握できる栄養評価アプリ「MNA プラス」において「兵庫県版健康チェック」の提供を開始していると2022年3月31日に発表しました。

これは、兵庫県の産官学連携事業「フレイルハイリスク者へのアプローチ強化事業」の一環として行われるものです。

フレイル対策の啓発を行っている同社と、フレイルチェックや健康チェックのデジタル化を目指している兵庫県が、高齢者への健康維持サポートを目的に協力し合うことになりました。

アプリでは、兵庫県が事業の中で作成した「兵庫県版フレイルチェック票」を活用することができます。口腔乾燥、滑舌、握力、食品摂取多様性などの項目を確認しながら、自身の健康状態やフレイルの傾向などを把握するというものです。

地域の特色に合わせて、自治体ごとに内容をカスタマイズできる仕様になっています。

 

 

低栄養へのリスクに警告

年齢とともに、食事量や活動量の低下で栄養状態が維持できず、心身の活力低下からフレイルに陥るリスクが高まっています。

悪化すると「要介護」につながる恐れがあるため、同社では自分自身で健康状態をチェックできるアプリを開発、不足しがちな栄養素をしっかりと摂取し、健康を維持することの大切さを伝えています。

一方兵庫県では、65歳以上の女性の24.7%、男性の18.2%が低栄養の傾向があることから、「兵庫県版フレイル予防・改善プログラム」を開発し、各自治体や関係団体と連携して健康維持を推進しています。

兵庫県栄養士会の「栄養ケア・ステーション」では、地域のスーパーマーケット内にてフレイル予防に役立つ食品選択のサポートや栄養相談などを実施しています。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

ネスレ日本株式会社のプレスリリース

https://www.nestle.co.jp/