認知症ケアの新たな改革、音による刺激で脳機能改善に向けた取り組み

2022-06-29 12:33:43

塩野義製薬とスタートアップが基本合意書を締結

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、塩野義製薬株式会社と「音刺激による脳活性化および認知機能改善」の共同研究を行うことになり、2022年6月21日に基本合意書を締結したことを発表しました。
同研究では、特定のリズム活動(ガンマ波)の低下が認知機能に影響する1つの要因としてあげられていることから、リズム活動を強める可能性のある「音」の共同開発に取り組んでいました。

 

特定のリズム活動による認知機能の活性

両社は「生活に溶け込んだ形で、自然に五感を刺激することによって長期的な介入を可能とし、認知症ケアを実現する」というコンセプトを掲げ、音の研究を進めてきました。
今回の基本合意書によって、テレビの音や音楽などの音を自然な形で加工し、特定のリズム活動を活性させるサービスを開発していく予定です。事業向けだけでなく、一般家庭向けのプロダクトの開発も目指しています。

 

求められる認知症ケアの改革

「令和2年度版高齢社会白書」によると、日本の高齢者人口は、全体の28.4%であり、世界で最も高い高齢化率となっています。
高齢者の中でも認知症有病率は約15%と推計され、高齢化の増加とともに有病率も増加する可能性があることから、認知症ケアは急務と考えられています。
ピクシーダストテクノロジーズは、大学発のスタートアップ企業であり、音や光などデジタルを活用したインターフェース技術を研究開発しています。塩野義製薬との共同研究により、認知症ケアの改革に取り組んでいくとしています。
(画像はプレスリリースより)

【インフォメーション】
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社のプレスリリース
https://pixiedusttech.com/news_20220621/