花王、日常歩行モニタリングが認知機能低下の推定や歩行安定性の評価へ応用できる可能性を示唆
2022-06-24 16:30:07
2022-06-29 12:33:43
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、塩野義製薬株式会社と「音刺激による脳活性化および認知機能改善」の共同研究を行うことになり、2022年6月21日に基本合意書を締結したことを発表しました。
同研究では、特定のリズム活動(ガンマ波)の低下が認知機能に影響する1つの要因としてあげられていることから、リズム活動を強める可能性のある「音」の共同開発に取り組んでいました。
両社は「生活に溶け込んだ形で、自然に五感を刺激することによって長期的な介入を可能とし、認知症ケアを実現する」というコンセプトを掲げ、音の研究を進めてきました。
今回の基本合意書によって、テレビの音や音楽などの音を自然な形で加工し、特定のリズム活動を活性させるサービスを開発していく予定です。事業向けだけでなく、一般家庭向けのプロダクトの開発も目指しています。
「令和2年度版高齢社会白書」によると、日本の高齢者人口は、全体の28.4%であり、世界で最も高い高齢化率となっています。
高齢者の中でも認知症有病率は約15%と推計され、高齢化の増加とともに有病率も増加する可能性があることから、認知症ケアは急務と考えられています。
ピクシーダストテクノロジーズは、大学発のスタートアップ企業であり、音や光などデジタルを活用したインターフェース技術を研究開発しています。塩野義製薬との共同研究により、認知症ケアの改革に取り組んでいくとしています。
(画像はプレスリリースより)
【インフォメーション】
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社のプレスリリース
https://pixiedusttech.com/news_20220621/