何が違う? 介護福祉士とケアマネ―ジャーの違いを解説!

2020-05-07 15:17:15

介護に関する資格にはさまざまな種類がありますが、その中でも持っていると転職時の採用や待遇面で有利になりやすいのが「介護福祉士」と「ケアマネージャー」です。どちらも一見似たような資格に見えますが、資格の内容や担当できる業務内容には大きな違いがあります。そこで今回は、介護福祉士とケアマネージャーの違いについて、一緒に勉強していきましょう。

介護福祉士とは

介護に関する資格はたくさんありますが、その中でも唯一の国家資格がこの「介護福祉士」です。主な仕事としては、要介護者の体に直接触れて行う「身体介助」や家事全般の手伝いをする「生活援助」の他に、要介護者の家族に対するアドバイス、介護現場で働くヘルパーへの指導などがあり、職場のチームリーダーとしての役割を担う重要な存在となっています。介護福祉士は国家資格ということで、介護についての専門的な知識やスキルを有する証明となり、一度取得することによって全国どこでも通用する資格です。

資格取得の方法は、介護施設での介護業務の経験を積んで取得する方法のほかに、福祉系高校を卒業して取得するルート、介護福祉士養成施設を卒業して取得する方法があります。

ケアマネージャーとは

介護保険制度というのはとても複雑で、いざ家族に介護が必要となった場合でも何から始めれば良いのか分からない方のほうが多いのではないでしょうか。そこで頼りになるのが、介護保険サービスのプロフェッショナルである「ケアマネージャー」です。正式名称は「介護支援専門員」と言い、介護を必要とする方やその家族の相談に応じて、それぞれに合った介護プランを作成したり、市町村や介護保険施設と連絡をとったりしながら、一人ひとりが最適な介護サービスを受けられるように橋渡しをするのが役割です。

ケアマネージャーになるには、年1回実施される「介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネージャー試験)」に合格し、実務研修を修了しなくてはなりません。ただし、試験には受験資格が設けられていて、「看護師や介護福祉士、社会福祉士といった特定の国家資格を保有し、その資格で5年以上の実務経験があること」、または「介護施設などで相談援助業務などに通算5年以上従事している人」という条件をクリアしている必要があります。

介護福祉士とケアマネージャーの違い

介護福祉士とケアマネージャーの違いは大きく分けて以下の4つです。では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

保有資格の違い

ひとつ目の違いは、介護福祉士は社会福祉専門職の介護に関する国家資格であるのに対し、ケアマネージャーは介護保険法施行に伴って生まれた都道府県が認定する公的資格であるという点です。

一見すると、国家資格の方が、社会的信頼度が高く優位なようにも見えますが、実際にはケアマネージャーの試験を受けるためには、介護福祉士や社会福祉士、看護師などの資格のうちいずれかを保有していることが義務付けられていて、ケアマネージャーは公的資格とは言え介護に関する資格の中でも上位資格だと言えるでしょう。

業務内容の違い

介護福祉士とケアマネージャーとでは、その業務内容が大きく異なります。介護福祉士は介護現場で実際に介護を行うことが主な仕事であるのに対し、ケアマネージャーは介護保険サービスに関するさまざまな手続きを行なったり、介護施設と要介護者の橋渡しをしたりするのがメインで、直接介護は行わないのが一般的です。

職務上の立場・役割の違い

介護福祉士は、介護に関する豊富な経験と知識、高いスキルを有しているため、介護職員の中でも上位職に位置づけられています。また、介護施設に配置が義務付けられている「サービス提供責任者」を任されることも多く、介護現場でのリーダーであり責任者としての役割を担います。

一方、ケアマネージャーはどちらかというと、介護を必要とする立場の人の側に立って仕事を行うため、介護事業者からは独立した立場にいるのが一般的です。

雇用や待遇の違い

ケアマネージャーとして活躍している人の多くは、介護福祉士として長年の経験を積んだベテランです。そのため、ケアマネージャーは待遇面で他の介護職員と比べて厚くなる傾向があります。もちろん、介護福祉士も介護に関する資格の上級資格ですから、一般的な資格と比べれば待遇面でも優遇されるケースがほとんどです。また、介護福祉士は夜勤を任されることもあるため、その手当てが加算されます。

2つの資格とキャリアパスの考え方

介護福祉士とケアマネージャーはそれぞれに仕事内容が大きく異なります。現在ケアマネージャーとして活躍している人の中には、介護福祉士として介護の実務経験を積んだ後、ケアマネージャー資格を取得した人も多く、ケアマネージャーは介護福祉士がめざすキャリアパスのひとつだと言えるでしょう。

 

介護職の魅力は、働きながら実務経験を積んでキャリアアップを目指せるという点です。これから介護職を目指すという方は、ぜひ上記の内容を参考に自分に合った資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。