看護助手の仕事内容と働き方

2020-06-17 18:49:52

入院や治療、リハビリテーションなどを行う病院で、身体の不自由な方のために看護助手が活躍しています。ここでは、将来的に介護職に就くことも考えている方に向けて、病院で働く看護助手の仕事内容について詳しく解説します。

看護助手の仕事内容

看護助手は看護師のサポートをするのが仕事です。

具体的には、食事・排泄・体位変換・入浴・病床のシーツ交換といった身の回りのお世話をするほか、検査や治療などを受ける患者さんの付き添いなども行います。

また、患者さんの心身にトラブルや変化が起きたときはすみやかに看護師や医師に状況を伝え、相談を密にすることも求められます。

看護助手の仕事の流れ

看護助手の仕事の流れについてです。まずは、日勤の看護助手の仕事の流れについて説明します。

8時~9時ごろに勤務先の病院に出勤します。勤務開始後は患者さんの排泄介助・下着交換・洗顔・ひげ剃り、ベッドメイキングなどを行った後、昼食のお手伝いをします。昼食後は口腔ケア、体位変換などを行います。

夜勤中は患者さんの健康状態が変化した場合に備えて待機し、見回りも行います。場合によってはトイレの付き添いなども行います。

上記は基本的な仕事の流れです。患者さん一人ひとりの状態にあわせて、やるべきことは多少変化するので注意しましょう。

医療機器の準備や片付け、伝票・カルテの運搬など医療に関わることも看護師の指示で行うこともあります。

看護助手として働くメリット・デメリット

ここでは、看護助手として働くメリット・デメリットについて具体的に説明します。

看護助手として働くメリット

看護助手は医療従事者の元で働くため、医療に関する幅広い知識が得られます。病気やケガに関する知識のほか、看護師がどのような点に配慮してケアを行っているのかを間近で見る機会も多くあります。

患者さんごとの病状や健康状態に配慮したケアができるようになるので、さまざまな対応力が身についていきます。例えば、病院から介護施設へ転職した場合、職場で患者さんの体調や健康をみながら丁寧なケアができるようになるでしょう。

また、看護助手は福利厚生が充実しているケースが多く、手厚い待遇が期待できます。昇給や退職金制度などお給料に直結する待遇はもちろん、院内の保育所が利用できる病院や、介護休暇・産休・育休といった休暇制度が充実している職場もあります。

看護助手として働くデメリット

看護助手が病院に勤務する場合、介護施設や訪問介護のようにアットホームな雰囲気の関わりはあまりありません。そのため、コミュニケーションを重視したい方には物足りなく感じられるかもしれません。

病院で働くにはどんな人が向いている?

サービス付き高齢者向け住宅や、住宅型有料老人ホームなど介護を必要とする高齢者が入所・入居する施設では、病院のように専門的な医療行為を目にする機会はほとんどありません。

多くの介護施設では日常生活の中で介護を実施し、必要に応じて医療従事者がやってきて健康診断などを実施します。

一方、病院では日々多くの症例や病状に接します。健康状態が目の前でリアルタイムに変化するため、患者さんの健康に配慮しながら総合的な対応力を磨きたい方に適しています。

 

病院勤務の看護助手は常日頃から医療従事者と接するため、医療に関する専門用語や技術に詳しくなり、患者さんにとって最適なケアとは何かを考える習慣が身につきます。その医療知識をもってさらに丁寧な介護を心掛けられるようになります。看護助手を募集している病院には福利厚生や院内設備が充実している職場が多く、長く働き続けられるメリットもあります。ぜひ上記を参考に病院勤務の看護助手になることを検討してみてください。