転職フェア・転職合同説明会を利用して介護職に転職するには?
2021-12-07 11:27:00
2022-01-24 13:22:38
介護職の求人をみて転職をしたいと考えている方は、自分が介護職員に向いているか不安がありませんか。介護職員には確かに向き、不向きの性格があります。
介護職員にとって必要なスキルや、向いている人の性格について解説していきます。介護職未経験の方はぜひ参考にしてください。
介護職は利用者に介護サービスを提供することで、利用者の生活をサポートする重要な仕事です。時には利用者の命にかかわるような場面に、出くわすことが出てきます。
さまざまな状況に対応するため介護職員には、向いている人と不向きな人がいます。ここからは、介護職に向いている人を紹介していきます。
まず、介護職に向いているのは、人と接することが好きな人です。
介護職員の仕事内容は利用者に介護サービスを提供することです。その際には、利用者の希望を細かく聞き出す必要があり、利用者とのコミュニケーションが重要となります。
人と接することが好きな方にとっては、このような利用者とのコミュニケーションも楽しめるでしょう。楽しむことで自然と笑顔になり、利用者との良好な関係構築にも役立ちます。その結果、利用者や家族のみならず、同僚や上司からの信頼も得られるでしょう。
また介護職員は、利用者や家族だけとコミュニケーションをとれば良いわけではありません。利用者に適切なサービスを提供するためには、施設で働く職員との交流も大切です。何か困りごとがあれば多職種との連携が必要です。
そのため、相談員や看護師、管理栄養士に作業療法士など多種多様な職種ともうまく付き合っていく必要があります。人と接するのが好きなことは、このような職員間の交流にも役立ちます。
次に介護職に向いているのは、高齢者を敬い、尊厳を守れる人です。利用者は自分よりも年配の方がほとんどです。そのため介護職員は、敬意を持って利用者と接することが大切です。
介護職員は人生の先輩である年配に対してふさわしい態度で、利用者と接しましょう。基本的に利用者は「さん」付けで呼びます。
次に利用者の尊厳を守ることも大切です。
利用者に提供する介助には、排せつ介助や入浴介助があります。これらの介助は利用者が羞恥心を感じさせやすいため、非常にデリケートな対応が求められます。介護職員は利用者が恥ずかしくないように、利用者の尊厳を傷つけない態度や言動で介助しましょう。
最後に介護職に向いているのは、仕事のオンオフの切り替えが上手な人です。介護職は楽しいこともあれば、そうではないこともあります。利用者のイライラを介護職にぶつけてくるような場面もあるでしょう。
そのため介護職員は、あまりにも利用者に寄り添いすぎると、自分自身の心のバランスを崩すことがあります。
そこで介護職員にとって大切なのは、仕事のオンオフや気持ちの切り替えです。
例えば、次のような方法で気持ちを切り替えるのです。
・職場以外では利用者や介護のことを考えない
・自分にあったストレス発散法を持つ
・オフは自分の趣味を思いきり楽しむ
・適度にコーヒーブレークをとる
気持ちをうまく切り替えられるとストレスがたまりにくく、介護職を長く続けることにつながります。それに気持ちの切り替えが上手な介護職員は、周りから明るい性格とみられ信頼を寄せられるでしょう。
いつもニコニコと笑顔で利用者に接するためにも、自分なりの仕事のオンオフや気持ちの切り替え方法がある方は介護職に向いています。
無資格、未経験でも始められる介護でも必要なスキルはあります。介護を目指す方のために必要なスキルについて解説していきます。
まず介護職に必要なスキルは、丁寧な仕事・報連相ができることです。利用者にとって、快適な介助のスピードは異なります。そのため、介護サービスはスピードよりも、丁寧さを重視する場面が多々あります。
例えば食事介助の場面です。あたり前に思うかもしれませんが、利用者はそれぞれ食べるスピードが違います。介護職員は誤嚥(ごえん)を防ぐためにも、利用者が一口ずつ飲み込めたかどうかまで確認しながら介助をする丁寧さが求められます。
このような場面でスピードは要りません。雑な仕事は利用者の健康を害することにもなります。同様にオムツ交換などの排せつ介助や、入浴介助でも丁寧な仕事が求められます。
また、介護では利用者の体調の変化や、ADLの変化により介助方法が変わることもしばしばです。このような際には、介護職員同士はもちろん、多職種との連携が必要となり報連相のスキルが求められます。
他にも利用者とのトラブル時や、判断に迷うときは上司への報連相が必要です。このように介護において報連相は重要視されているため、介護職として必要なスキルとなります。
次の介護職員に必要なスキルは、体力です。介護職員は利用者のナースコールが鳴る度に、施設中を移動しなければなりません。大きな広い施設であれば、それだけでも体力が必要です。
また、移乗介助や入浴介助、排出介助などの際には、介護職員の体にもそれなりの負担がかかります。さらに入所施設であれば、変則勤務や夜勤をする必要があります。夜勤は15時間以上の勤務時間となることもあり、ある程度の体力が必要です。
このような状況の中、介護職員の体を守る取り組みとして注目されているのがノーリフティングケアです。
ノーリフティングケアとは「持ち上げない」「抱え上げない」「ひきずらない」をスローガンに、リフターを積極的に活用する介助方法となります。体力や筋力に頼らない介助方法のため、体力に自信のない方でも実践できるのが魅力です。
体力に自信のない方は、このようなノーリフティングケアを導入している介護施設がおすすめです。自分の体を守るためにも、筋力に頼らない介護技術の習得を目指しましょう。ノーリフティングケアもそうですし、ボディーメカニクスを利用した介助方法も学んでいくとよいですよ。
最後の介護職員に必要なスキルは、成長意欲です。
介護職員は、無資格や未経験であっても仕事ができます。しかし、仕事をするにつれてさまざまな疑問が湧いてくるでしょう。例えば「なぜこの介護方法が必要なのか」「利用者の病気の詳細についてもっと知りたい」「もっと良い介護方法はないのか」などの疑問です。
そして疑問を解決するための、自己研さんを積むことで、利用者にとってより良い介護を提供できるようになります。疑問を解決するための成長意欲がある人は、自分の知識やスキルを高められます。
独学だけではスキルアップに限界があります。そこで、研修を積極的に取り組んでいる介護施設を転職先として選ぶと良いでしょう。
介護職には向いている人や必要なスキルは確かにあります。しかし、それらに自信がなくても介護職を諦める必要はありません。
介護の世界に興味を持つ時点で、すでに介護職員としての資質があります。介護職は未経験・無資格でもチャレンジできる職種です。利用者から「ありがとう」と感謝されるやりがいのある職種ですので、ぜひチャレンジをしてみてください。