介護職の面接でよく聞かれる質問と回答例~コーディネーターが解説~
2021-09-11 17:00:45
2021-09-21 11:07:13
高齢化が進行する日本においてケアマネージャーの需要は年々高まっています。高齢者の生活を支えるために、ケアマネージャーは必要不可欠ですが、人員が足りていないことが実情です。
ケアマネージャーになりたいと考えている方の中に「未経験でもケアマネージャーとして働けるのかな?」と疑問に感じている方も多いでしょう。
結論、未経験からでもケアマネージャーになれます。しかし未経験だと、具体的な業務内容や支援内容がわからず不安になる方もいるでしょう。
今後ケアマネージャーに転職したい方の参考になるように、当記事ではケアマネージャーの概要と未経験でケアマネージャーになる際の注意点について紹介します。
ケアマネージャーという名前を聞いたことはあるけれども、具体的な業務内容と結び付けられない方もいるでしょう。
そこでまずは、「ケアマネージャーとは何か?」から説明していきます。
ケアマネージャーは「施設や居宅において介護を必要としている方が最適なサービスを受けられるようにケアプランの作成」などをする職業といえます。高齢化が著しく進行している日本において、介護を必要としている方も比例して増えています。
介護を必要としている高齢者が最適な支援を受けるには、ケアマネージャーのような医療や福祉の知識に精通している職業が必要不可欠です。
では高齢者が最適な支援を受けられるように、ケアマネージャーが行っている具体的な業務について紹介します。
ケアプランの作成はケアマネージャーのメインの業務です。
ケアプランは、利用者が介護保険を使用したサービスを受けられるための計画書です。ケアプランを作る際は、利用者に関わる家族や介護者、医療機関などを集めたサービス担当者会議を開きます。サービス担当者会議を通して具体的な支援内容を決定し、実際にサービスの提供に移行します。
またケアプランを作るだけではなく、ケアプランに沿ったサービスが提供されているか確認することもケアマネージャーの業務です。
サービス内容を確認し、ご利用者の要介護度や状態に変化があった時にはケアプランの変更も行います。
定期的にケアプランの見直しを行い、利用者に最適なサービスを提供できるように調整するのがケアマネージャーの業務です。
ケアマネージャーの勤務時間は比較的自由度が高いのが特徴です。
ケアマネージャーはケアプランの作成や関係機関との連絡調整、利用者との面談などを行いますが、利用者の都合や関係機関と調整がつく時間に業務を行うので、勤務時間の調整が効きやすいでしょう。
基本的に日中帯の業務で夜勤もないので、生活リズムをキープしながら働けるのも大きなメリットです。
未経験からケアマネージャーに転職する際はいくつか注意点があります。まずは「介護支援専門員」の資格が必須です。介護支援専門員の資格の取得は難しいと言われており、誰でも簡単に取れる資格ではありません。
介護支援専門員の資格を取得できると、できる業務の幅が広がり仕事にやりがいを感じられるでしょう。しかし未経験からケアマネージャーになるのは大変なことも事実です。
今後介護士からキャリアアップを目指している方もいるでしょう。ケアマネージャーへの転職を考えている方が、転職前に注意点を理解できるようにここでは、未経験でケアマネージャーになることの注意点を紹介します。
ケアマネージャーは幅広い知識が必要な職業です。
メインの業務であるケアプランの作成をはじめ、介護業界や医療機関などを連絡調整やサービス担当者会議を行います。そのため介護の知識はもちろん、医療の知識も身につける必要があるでしょう。
ケアマネージャーは業務内容が比較的多く、業務内容に伴い覚えることも多いです。未経験からケアマネージャーになると、業務全てを1から覚える必要があります。更に働きながら業務を覚える場合、業務中にゆっくり時間を確保して覚えることは困難です。
日常業務をこなしながら、幅広い知識や業務を覚える必要があるので大変なことは間違いありません。業務でわからないことは、一緒に働いているケアマネージャーへの確認や参考書の活用、研修へ参加しゆっくり業務や知識を身につけていきましょう。
ケアマネージャーは幅広いニーズを抱えた複数の利用者に対応することが求められます。
ケアマネージャーが担当する利用者は様々な方がいます。介護度が低い方から高い方、居宅で暮らしている方や施設で暮らしている方などがいるでしょう。
そのような利用者は住み慣れた自宅で生活を続けたい、施設で生活したい方など様々なニーズを抱えているので、利用者のニーズに合わせて対応できるようなスキルや知識が必要です。
また利用者だけではなく、家族などとも関わることも増えます。より良い支援を提供するには利用者はもちろん家族とも信頼関係を積み上げ、面談や相談を受けた時に「話しやすい人」だと感じてもらう必要があるでしょう。
特に未経験の方だと利用者や家族との関係を構築することに時間がかかる可能性も高いですが、常に利用者や家族に寄り添うことが大切です。
利用者や家族のニーズを汲み取りケアプランを作成し、ご利用者の生活をより良いものとしていくために幅広い年齢層、様々な病気を抱えているご利用者と関わり、複数の利用者に対応できる技術と知識を身につけましょう。
未経験からケアマネージャーになる際は、資格の取得や実務を通して経験を積む必要性があります。
ケアマネージャーへ転職した後も利用者へ質の高い支援を提供するためには、更なる知識や技術の向上が必要不可欠です。ケアマネージャーが目指す資格として主任ケアマネージャーがあります。主任ケアマネージャーはケアマネージャーとして合計5年以上実務経験を積むと、受講の資格を得られます。
また未経験からケアマネージャーになると経験が不足しているのは確実です。経験を積むためには日常の業務を大切にする必要があり、わからないことがある時に先輩職員にアドバイスをもらうことも重要ですが、研修への参加や自主学習も大切になります。
経験豊富な先輩職員からのアドバイスや研修で学んだこと、自分で勉強したことを業務に活かしましょう。
ここまでケアマネージャーの概要と未経験でケアマネージャーになる際の注意点について紹介しました。
未経験の状態からケアマネージャーに転職する際の注意点としては下記の3つです。
・介護や医療に関する幅広い知識が必要
・複数の利用者に対応できる技術が必要
・資格の取得や経験を積むために自主学習も必要
ケアマネージャーに転職する際は知識や経験も必要ですが、就職後のことも重要です。
主任ケアマネージャーになる時間を確保してくれるなど、キャリアアップを後押ししてくれる職場だとケアマネージャーとして働きやすいでしょう。
自分で転職先を探すことに不安を感じる方は、介護専門の紹介会社を利用してみてはいかがでしょうか?