【介護の転職】未経験でもケアマネージャーになれる?
2021-09-17 09:20:00
2021-09-17 20:17:04
「介護職に転職しよう、就職しよう!」と考えているときに困ることは、どの事業所が自分にあっているのか判断に迷うことではないでしょうか。介護施設は似たような求人が多数あり、そのなかから選ぶのは大変ですよね。
厚生労働省の調査「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると2019年の介護職員は211万人でした。そして、2023年に必要と試算されている介護職員は約233万人(+約22万人)、2025年には約243万人(+32万人)必要になるとされています。
参考)2021年 厚生労働省 「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000207323_00005.html
これから分かるように、まだまだ介護業界は求職者が有利な売り手市場が続くでしょう。それなのに、自分にあった職場を見つけるのは困難だと感じていませんか。
そんな悩みを解決するために、おすすめの求人の探し方をご紹介します。
介護職が求人探しをする場合の4パターンの紹介です。それぞれのメリット、デメリットをご紹介しますので、ぜひご覧ください。
オーソドックスな方法として自分自身で探す方法があります。今日では、求人情報誌や求人サイトが充実しているので、この方法でも仕事は十分に探すことはできるでしょう。そこで、自分で探すメリットとデメリットについて考えていきます。
■メリット
・ゆっくりと自分のペースで職探しができる
自分で探す最大のメリットとしては、自分のペースでゆっくりと職探しができることです。空いた時間を利用して求人情報誌を眺める、知り合いの方から良い事業所がないか聞いてみる、求人サイトで検索するなど情報収集には様々な方法があります。
これらの情報源を上手く活用しながら、面談の調整など必要事項をこなせる行動力のある方にとっては問題ない方法です。しかし、現実的に仕事をしながら転職活動を行うときは、これらを一人で行うのは並大抵のことではありません。
■デメリット
・希望に沿った求人を探す必要がある
・仕事をしながら転職は大変
・面接日など自分で調整しなければならない
・地域によっては情報が少ない
自分の希望に沿った求人を限られた時間の中で、求人情報誌や求人サイトなどから探さなければなりません。情報が多ければ多いほど、希望に沿う求人に出会える確率が上がりますが、地域によっては求人情報が少なく限られた情報しか手に入らないこともあります。
そして、転職活動では仕事と、情報収集を両立させるのは、とにかく大変で転職を実現するまでには莫大な労力が必要です。また、希望に沿った求人を見つけても面接日などの調整を自分で行う必要があるため、慣れない方にとってはハードルが高いと感じるでしょう。
派遣会社を利用した介護職の探し方は、派遣会社に登録し、自分の希望を伝えます。すると派遣会社が希望に沿った仕事を斡旋してくれます。
派遣会社は様々な介護施設と契約を結んでいるので、登録さえしてしまえば自分の希望する条件に合った介護施設で働くことができます。そんな、派遣会社を利用するメリットとデメリットについて解説していきます。
■メリット
・登録するだけなので簡単
・未経験の職業でも仕事ができる
介護事業所では慢性的な人材不足のため、介護職が派遣会社に登録すれば、派遣会社が仕事の斡旋や希望する条件に沿うように事業所との交渉もしてくれます。また、介護に限らず未経験の仕事でも斡旋してくれるので、新たな仕事にチャレンジしてみたい方にとってはメリットです。
■デメリット
・派遣は有期雇用
・最初から正社員として働けない
・将来に不安がある
・派遣会社との労働契約となる
・キャリアデザインが描きにくい
派遣会社に登録する場合は、派遣会社と労働契約を結ぶことになり、介護事業所とは直接労働契約を結びません。そのため、派遣社員と、正社員とでは給料面や、福利厚生などの待遇が異なるので注意が必要です。
介護事業所における仕事内容は、基本的介護(排泄介助、食事介助、入浴介助)を中心としていますので、正社員と派遣社員との仕事内容にはほとんど差がありません。
しかし、待遇面では大きな差が開いてしまいますので、最初から正社員を目指すことをおすすめします。
労働者派遣法によって、派遣社員は同一の職場で働くことができる期間がきまっています。それ以降は事業所が望めば直接雇用の可能性もありますが、そうならないケースもあります。
このため、派遣社員は有期雇用になり、中長期の雇用に至らないこともあります。故に、将来性に不安を感じる派遣社員の方が多いのが現状です。
自分の人生においてどのようなキャリアを築いていくかをイメージし、キャリアを描いていくことをキャリアデザインと呼びます。有期雇用の派遣社員は、将来性に不安があるためキャリアデザインが描きにくいのです。
紹介会社を利用して求人を探す場合は、紹介会社に登録して自分の希望を伝えます。すると、紹介会社より希望に沿った事業所を案内してくれます。そんな、紹介会社を利用するメリットとデメリットについての解説です。
■メリット
・自分にあった事業所を探してくれる
・事業所と直接雇用契約できる
・正社員や長中期の雇用につながりやすい
・条件の交渉をしてくれる
・面接の日程を調整してくれる
・キャリアアップにつながることも
紹介会社を利用する場合は、介護事業所と直接の雇用契約を結ぶことになります。派遣社員とは異なるため、最初から正社員や中長期の雇用につながりやすいのがメリットです。
忙しい仕事の合間に行う転職活動は、事業所を探すのも大変。そんな、自分の希望に沿う事業所を見つけてくれるのが紹介会社になります。転職活動で一番避けたいのは、事業所と求職者の希望に沿わないミスマッチです。これを避けることができるのが大きなメリットになります。
さらには、介護事業所の案内をするだけでなく面接などの日程調節や、履歴書の書き方、転職活動の相談にも応じてくれます。転職を機にキャリアアップを目指す方もいらっしゃるでしょう。そんなときも、紹介会社は強い味方になってくれます。
ちなみにですが、紹介会社を利用して採用された場合でも企業側が紹介会社に報酬を支払うことになります。求職者は無料で利用できるので、これほどメリットがあるのに使わないのはもったいないです。
■デメリット
・介護に強い紹介会社でないと、情報が少ない
情報が少ないと求職者の希望に添えないこともあるので、紹介会社を利用するときには、転職を希望する業界に強い会社を利用しましょう。
求人情報といえばハローワークを思い浮かぶ人は多いでしょう。そんなハローワーク(職業安定所)のメリット、デメリットについて解説します。
■メリット
・地元の求人情報が多数掲載されている
・インターネットで求人情報がみられる
多くの方がご存じのようにハローワークでは地元の求人情報が多数掲載されています。企業側のメリットとして無料で求人を出すことができるので、他にはない情報があるのが特徴です。ハローワークに行く時間がないという方でも、インターネットで求人情報が閲覧できるのも魅力です。
■デメリット
・利用する求職者が多い
・人気の求人はすぐになくなる
・求人情報が画一的で内容が少なく判断に迷う
就職活動、転職活動などの就職にかかわることであればハローワーク、そのように思い浮かぶ人はほとんどじゃないでしょうか。
求職者は必ずといっていいほどハローワークの求人情報に目を通しています。そのため、人気の求人はすぐになくなってしまうため、掘り出し物の求人を見つける場合は毎日のチェックが必要です。転職活動のように仕事で時間が限られる方にとってはこれがデメリットとなります。
また、ハローワークの求人情報はデータベースに載せるために画一的な情報になっています。記載できる内容も少なく、どんな事業所であるのか判断に迷う場合も多くあります。確認できる情報が少ないため、転職したけど思っていたのと違うなど、ミスマッチが起こりやすくなります。
派遣会社、紹介会社のメリット・デメリットを説明してきましたが、まだ違いがよくわからないという方のために、違うポイントをまとめていきます。
どちらも、会社に登録すると会社が事業所を見つけてきてくれるのは同じです。しかし、雇用形態が全く異なりますので注意してください。派遣会社を利用する場合は派遣会社との契約となり、事業所とは直接契約せず有期雇用となります。
紹介会社では事業所との直接契約となりますので、キャリアアップを目指す方にとってもおすすめです。
前述しましたが、介護職は派遣、正社員どちらも仕事内容の大半が基本的介護になります。同様の仕事内容なのに、給与や福利厚生で大きな差がでますので、派遣会社ではなく紹介会社を利用した転職活動がおすすめです。
今回の記事では介護職が転職活動を行う際には、どのような求人の探し方があるについて紹介してきました。まとめると、主な転職活動は次の方法になります。
1.自分自身で探す
2.派遣会社に登録する
3.紹介会社を利用する
4.ハローワークを利用する
この中より、おすすめしたいのが紹介会社を利用した転職活動です。おすすめポイントは次になります。
・正社員など中長期の雇用につながりやすい
・仕事をしながらでも転職活動が楽々
・キャリアアップにつながることも
・不明な点も相談できる
紹介会社を利用した転職活動を行うことによって、介護職と事業所とのミスマッチを防ぐことができるのが最大のメリットです。また、面接などの日程調整や、不安、不明な点も相談に乗ってくれます。
安定した雇用条件を獲得することはもちろんですが、転職はキャリアアップを図る絶好の機会。紹介会社を利用されることで理想の働き方や理想の条件を追求し、機会を有効に活用していきましょう。