介護未経験!それでも小規模多機能型居宅介護へ転職できる?

2021-10-21 21:09:33

介護業界には特別養護老人ホームやグループホームなど、様々な施設形態があります。介護業界未経験で、介護職へ転職を考えている方が、「どこが自分にあった施設かわからない」という悩みを抱え、転職がいまいち進まないことも考えられます。

そんな介護業界へ転職を考えている方に、おすすめなのが「小規模多機能型居宅介護」です。

今回は、介護業界未経験の方へおすすめの、小規模多機能型居宅介護の概要や転職する際にあった方が良いスキルなどを紹介します。

 

 

小規模多機能型居宅介護とは

小規模多機能型居宅介護と聞いても、どんなサービスを提供しているのかイメージしにくいでしょう。

介護業界未経験の方でも、イメージを付けやすいように、ここでは小規模多機能型居宅介護の概要や、どんなサービスを提供しているのか紹介します。

 

 

地域密着サービス

小規模多機能型居宅介護は、地域密着のサービスを提供できます。

小規模多機能型居宅介護は、利用者の体調や状態に合わせて「通所」「宿泊」「訪問」の3つサービスを提供します。

しかし、通所や宿泊を提供する施設は他にもたくさんあり、「小規模多機能型居宅介護でやらなくてもいいのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。

小規模多機能型居宅介護は、利用者が住み慣れた地域で、長く生活できるようにサポートすることを目的に運営しています。

「通所」「宿泊」「訪問」の3つサービスを、1つの事業所で行うことで、利用者の身体機能や体調が変化しても、同じ施設でサービスを提供できるので、利用者の不安を軽減できるできます。

利用者へ提供するサービスが変わっても、同じ施設の中で完結できるのが、小規模多機能型居宅介護の特徴です。

 

 

日常生活の支援や機能訓練

小規模多機能型居宅介護の業務内容は、利用者の日常生活の支援や機能訓練です。

利用者の身体状況やニーズに合わせて、排泄介助や入浴介助、食事介助など日常生活を送る上で必要な支援を行います。

ケアプランに沿った支援を提供しますが、重度の方や軽度の方など、一人ひとりニーズが異なるので、利用者に寄り添い何を求めているか把握することが大切です。

また、長く地域で自立した生活を継続するには、身体機能の維持や向上は必要不可欠です。

身体機能の維持や向上できるように、職員は機能訓練も提供します。機能訓練を初めて提供する場面から、利用者の身体機能向上する場面に携われることもあるので、やりがいを感じやすいでしょう。

 

 

未経験で小規模多機能型居宅介護に転職するには

介護業界未経験の方が、「小規模多機能型居宅介護に転職したい」と思っても、どんなスキルや条件が必要か不透明な部分も多いでしょう。

小規模多機能型居宅介護へ転職する際に困らないように、ここでは必要なスキルや条件などを紹介します。

 

 

送迎技術

「通所」「訪問」などのサービスを利用している方の送迎業務があるため、送迎技術は必須です。

施設によっては、運転手を雇用している場合もあります。しかし、職員が車を運転し送迎する施設も多く、普通自動車運転免許の取得は必須と言えるでしょう。

送迎技術がない場合、対応できる業務の幅が狭まってしまうため、小規模多機能型居宅介護に転職できなくなることも考えられます。

特に地方で転職を考えている方は、車での移動が必須になることが多いです。

送迎業務があることを見越して、転職前に普通自動車運転免許を取得しておきましょう。

 

 

優遇資格がある

小規模多機能型居宅介護に転職するには、資格を取得していると現場未経験の方も、転職がかなり有利になります。

ここでは、優遇資格の対象になる資格を一つずつ紹介します

■介護職員初任者研修

介護職員初任者研修を保有していると、将来的に介護職員実務者研修や、介護福祉士を目指せます。

介護職員初任者研修を保有していることで、転職の幅が広がることも事実です。

未経験、無資格の方を募集している施設もありますが、「介護職員初任者研修以上から」

という条件を提示している施設も少なくありません。

入社後に取得させてくれる施設もありますが、転職の際に選べる求人は少なくなるでしょう。

資格取得の難易度も高くないので、転職前に取得するのがおすすめです。

■介護職員実務者研修

介護職員実務者研修を取得していると、携われる業務が多くなります。

介護職員実務者研修取得者は、現場のリーダー役や他の職員ではできない業務を任されることもあるでしょう。

将来的に、介護福祉士を目指している方には必須の資格になるので、介護職員初任者研修を取得した方は、次に介護職員実務者研修の取得を目指しましょう。

■介護福祉士

介護福祉士を保有していると、転職にかなり有利になります。

介護福祉士を保有していることは、「介護に精通している人」と判断されるため、人材不足に陥っている介護業界において多くの施設から求められます。

現場の支援はもちろん、職員の指導やマネジメント、現場のリーダーなど施設を引っ張る役割を担うようになるでしょう。また、介護福祉士を持っていると給与面にも大きく影響します。

多くの施設は、資格手当を支給していることが多いでしょう。介護福祉士は資格手当の支給対象になることが多いので、給与アップにも繋がります。

転職の幅を広げたい方や将来的に活躍の場を広げたい方、給与アップを目指す方は、取得することをおすすめします。

■介護支援専門員

介護支援専門員を取得するのは難易度が高く、価値の高い資格のため転職の際に優遇されるでしょう。

介護支援専門員の業務は利用者のケアプランの作成がメインになり、専門性の高い業務を行います。

施設にとっては価値の高い人材になるので、求めている施設は多いでしょう。

 

 

様々な形態のサービス

小規模多機能型居宅介護は、利用者の状態やニーズによって様々な形態のサービスを提供します。

上記にも記載した通り、「通所」「宿泊」「訪問」の3つのサービスを提供しているので、幅広いニーズを抱えた利用者に対応できます。

また、3つのサービスを同じ施設で提供するので、職員同士が利用者の情報を共有しやすいのが特徴です。

例えば通所を利用していた方が、身体機能の低下により訪問を利用することになった場合、サービスを提供する職員は変わっても、同じ施設内の職員がサービスを提供します。

利用者の情報を共有できニーズを把握しやすく、サービスを受ける利用者の不安も軽減できるでしょう。

 

 

まとめ

ここまで小規模多機能型居宅介護の概要や転職する際にあった方が良いスキルなどを紹介しました。

小規模多機能型居宅介護は、利用者の身体機能や体調に合わせて、「通所」「宿泊」「訪問」の3つのサービスを提供し、利用者に一貫性のある支援ができ、長期間利用者をサポートできるので、やりがいを感じやすいでしょう。

小規模多機能型居宅介護へ転職する際は、紹介会社の利用がおすすめです。

紹介会社を利用すると、自分の求めている条件に近い求人や、自分にあった求人を見つけやすくなります。自分にあった施設に転職できると、ストレスをあまり感じることなく有意義に働けるでしょう。

紹介会社を利用し、働きやすい施設を見つけましょう。