【未経験・無資格者向け】資格スクールで学びながら介護職への転職に挑戦しよう!

2021-09-09 19:56:37

介護の仕事に興味はあるけど、介護職が未経験だったり、資格がないため、求人の応募に躊躇される方もいるでしょう。

人材不足が続いている介護業界において、介護職の経験や資格がない方でも応募できる求人はあります。しかし、無資格者よりも有資格者が優遇されるケースがあることは事実でしょう。

今回は「未経験・無資格だけど、少しでも有利な条件で介護職に転職したい!」という方に向けて、おすすめの介護職の資格と転職方法についてご紹介します。

 

介護の資格について

介護職には様々な資格があり、未経験の方や、資格がない方にとっては、どの資格から取得すれば良いか迷うでしょう。転職に役立つ資格から介護福祉士まで、おすすめのステップアップ方法は以下の流れになります。

1.介護職員初任者研修

2.介護士実務者研修

3.介護福祉士

介護職の第一歩として介護職員初任者研修が位置付けられています。旧ヘルパー2級に該当する研修です。介護職としての心構え、基礎的な介護技術や知識を学ぶことができます。介護職にチャレンジしてみようという方以外にも、家族の介護のために取得される方も多くいらっしゃいます。研修時間は130時間、最短1か月で取得できます。

次に、介護士実務者研修は介護福祉士を受験するために必須の研修となります。専門職としてさらに知識や経験を深めることができます。無資格でも資格取得を目指すことができますが、研修時間は450時間で6か月間の研修が必要です。介護職員初任者研修を修了すると、130時間の研修が免除されます。

最後に介護福祉士です。福祉施設で働きながら介護福祉士を目指す場合は、介護士実務者研修と3年間の実務経験が必要になります。つまりは、介護職員初任者研修に始まり、介護士実務者研修を経て介護福祉士を目指すことが、介護職としてのステップアップ方法です。

 

資格が取れるスクールについて

無資格から資格取得を目指すなら、基礎から学べる点、期間や費用を考慮すると介護職員初任者研修がおすすめです。そこで、介護職員初任者研修を取得できる資格スクールについて、いくつかご紹介します。

主な資格スクールの紹介

ニチイ

・学習方法 通学+通信

・受講期間:4か月※最短1.5か月~

・平日コース、土日コース、夜間コースに対応

・受講料:88,000円(税込)

三幸福祉カレッジ

・学習方法:通学+自宅学習

・受講期間:1か月~4か月

・平日コース、土日コース、夜間コースに対応

・受講料:87,780円(税込)

ベネッセスタイルケア

・学習方法:通学+自宅学習

・受講期間:1か月~4か月

・平日コース、土日コースに対応

・受講料:60,720円(税込)

※東京都・埼玉県・神奈川県の場合

 

通学コース

平日に3,4日スクーリングを行い、最短1か月で資格取得が可能です。平日に通学の時間が取れる方にとっては、最短コースとなります。短期集中で資格取得を目指す方におすすめです。スクールによっては短期コースとも呼ばれています。

通信コース

仕事をしながら転職を目指している方にとっては、平日にまとまった時間をとることが難しいでしょう。そこで自分の時間にあわせて受講することができる通信コースもあります。

通信コースで注意しなければいけないのは、すべてのカリキュラムを通信教育だけで行うことはできません。介護職員初任者研修カリキュラムでは実施する全130時間のうち、最大で合計40.5時間のみ通信教育が認められています。

参考)2018年 厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000331389.pdf

つまりは、通信教育のみというコースは存在せず、通学と通信の併用コースということになります。取得までの期間は通学の頻度によって変わりますが、1か月~4か月で取得が可能です。

夜間・土日コース

日中に通学することができない方のために、夜間コースを設けているスクールもあります。夜間帯に通学を行う夜間コースは、日中に行われる短期コースや土日コースと比べると開講数が少ないです。そのため、最新の開講スケジュールを常にチェックする必要があります。

また、土曜日、日曜日に通えるコースを設けているスクールもあります。自身の都合に合わせて、無理なく通えるコースを選びましょう。

 

資格スクールのメリット・デメリット

ここまで資格スクールについてご紹介してきましたが、資格を取得することにはメリットだけではありません。少なからずデメリットが存在します。

今、資格スクールに通うべきなのかどうかを判断するためにも、ここでは資格スクールのメリット・デメリットについてみていきます。

資格スクールのメリット

■介護への不安を解消できる

基本介護とは排泄介助、入浴介助、移乗介助、食事介助を指します。この基本介護の基礎を学ぶことができるのが、介護職員初任者研修です。

また、介護の事業の雰囲気や、通所と入所でのサービスの違い、夜勤での仕事内容など未経験の方は介護現場について不安がいっぱいです。そんな不安を講師に質問することができるのも、資格スクールのメリットになります。

介護職としてデビューする前に少しでも不安を解消することで、自分に合った事業所選びにもつながります。せっかくの機会なので現場をよく知っている講師に、いろいろと質問をして介護現場について理解を深めましょう。

■就職のサポート

資格スクールでは、資格取得した後に就職のサポートをすることがあります。資格スクールを開講している多くの企業は、介護事業を運営しており講座開講が人材募集を兼ねているためです。

そのため、関連する福祉施設への仕事を紹介してくれるでしょう。また、就職相談や他事業所への紹介もあります。気になる事業所があれば、講師に評判を聞いてみるのも良いでしょう。

就職先を探すには、専門である紹介会社を利用することも良い方法です。自分の希望に沿った事業所へ転職できるように、資格スクールの就職のサポートと紹介会社を併用することをおすすめします。

資格スクールのデメリット

■資格取得に時間がかかる

最短コースを利用した場合でも1か月、週1回スクーリングの場合には4か月の期間がかかります。今すぐにでも転職を希望される方にとっては、この取得までの長い期間がデメリットとなります。

■資格取得には費用がかかる

資格スクールに通うための受講料は、約5万円から8万円程度です。開講時期や場所、キャンペーンの有無により受講料は変動するので、詳細については資格スクールに問い合わせてみてください。

■開講場所は通える範囲に限られる

初任者研修ではすべてを通信教育で行うことはできず、スクーリングが必要です。そのため、最低でも週1回は通える範囲の開講場所を選ばなければなりません。地域によっては開講場所が限定されるため、場所や日程についてはよく確認する必要があります。

 

資格スクールだけではなく紹介会社も利用してみよう

介護職に興味があるけれど、無資格、未経験のために応募をためらってしまう方は、まず介護職員初任者研修の資格取得がおすすめです。

介護職員初任者研修では、介護職としての第一歩を踏み出すための介護の基礎知識が学べます。基本介護の基礎から学ぶことができるため、未経験の方にとっては学ぶことが多い研修です。

将来、介護福祉士を目指すことになった時にも無駄にはなりません。介護福祉士を受験するためには介護士実務者研修と3年間の実務経験が必要です。その介護士実務者研修に必要な450時間のうち130時間が免除となります。

つまり、介護職員初任者研修から始まり、介護士実務者研修を経て介護福祉士を目指すことが、未経験や無資格の方が介護職としてステップアップしていくのにおすすめの方法のひとつです。

就職のサポートをしてくれる資格スクールもあるとご紹介しましたが、資格スクール以外でも就職先を探すことができます。それは、介護職専門の紹介会社を利用することです。福祉施設では人材確保、人材育成に力を入れている事業所が多いため、資格取得は就職してからでも可能です。

研修費用についても施設が負担してくれる事業所もあります。そのような人材育成に力を入れている福祉施設かどうかは、介護職専門である紹介会社がよく知っています。紹介会社を利用することは資格の有無にかかわらず、自分の希望に沿った福祉施設へ転職するためにおすすめの方法です。

資格スクールに通い資格取得後に転職するにしても、無資格からの転職するにしても紹介会社をうまく活用して希望に沿う事業所などをみつけていきましょう。