未経験の方でも働きやすい?入所施設がおすすめの理由とは

2021-11-25 15:59:06

介護職は、入所施設や通所施設など幅広い分野で働くことができます。そして介護業界未経験だったり、資格がない方でも転職可能です。

しかし、いざ未経験から転職する際「未経験でも働けるのかな?」「どんな施設だと未経験でも働きやすいの?」など疑問が浮かんで、転職に踏み切れない方もいるでしょう。

幅広い分野がある中で、入所施設は介護の経験も積みやすく働きやすいのが特徴です。

未経験から介護業界に転職できるように、当記事では入所施設の概要と未経験の方が転職で入所施設を選ぶべき理由を紹介します。

 

 

入所施設とは

入所施設とは、高齢者や障がい者が生活を営む場所です。

入所施設で生活している多くの利用者は、支援や介護を常に必要としており、利用者の生活を支えるために職員はシフト制で24時間対応します。

入所施設のサービス内容は、入浴介助や排泄介助、食事介助など利用者が日常生活をおくる上でなくてはならない動作をサポートします。

入所施設で働く職員のシフトは、早番や日勤、遅番や夜勤などに分かれており出勤時間にばらつきがあります。出勤時間にばらつきがあるため、生活習慣が乱れるデメリットもありますが、出勤時間の融通が利きやすいのがメリットです。

そして入所施設といっても様々な種類があるため、施設ごとの特徴を理解していると、自分が働きたいと思える施設に絞って転職活動を行えます。

働きたい施設が明確になるように、ここでは入所施設ごとの特徴を紹介します。

 

 

有料老人ホーム

有料老人ホームは高齢者が入居して生活をおくる施設で、利用者一人ひとりに合わせた質の高いサービスを提供しています。

ひとえに有料老人ホームといっても、健康型と介護付、住宅型の3種類に分かれています。

違いがわかるように、それぞれの特徴を紹介します。

 

健康型

健康型有料老人ホームは、自立して日常生活をおくれる方が生活しています。

食事などのサービスがついている施設がありますが、全国的にもまだ数は少ないので、あまり認知されていません。

 

介護付

介護付有料老人ホームは、24時間介護サービスを提供する施設です。

利用者は、要介護度が低い人から高い人まで様々ですが、もし病気により要介護度が高くなっても、同じ介護付有料老人ホームで生活を継続できるのが特徴です。

 

住宅型

住宅型有料老人ホームでは、介護サービスではなく生活支援を提供します。

ある程度自立した方が入所していますが、万が一介護が必要になった場合は外部に委託することもできる施設です。

有料老人ホームの種類によって、提供しているサービスや経験できることも変わります。有料老人ホームに転職したい方は、どんな仕事に携わりたいか考えることで転職すべき施設がわかるでしょう。

 

 

介護老人保健施設など

介護老人保健施設は自宅復帰を目指す方が入所しており、介護だけではなく看護サービスも提供します。

1番の特徴が、利用者一人ひとりの目標に合わせたサービスを提供している点です。

例えば自宅復帰を目指すのに歩行が必要になった場合、理学療法士や作業療法士とも連携しプログラムを作ります。

介護士が提供するサービスは主に、入浴介助や食事介助、排泄介助などの身体介護、利用者の居室整備などの生活援助です。自宅復帰を目指す利用者の生活をサポートできるので利用者の変化を感じやすく、やりがいも感じられるでしょう。

利用者の自宅復帰をサポートしたいと考える方は、介護老人保健施設への転職をおすすめします。

他には、要介護度の高い高齢者が生活する特別養護老人ホームもあります。

入所施設へ転職する際は、自分がどんな仕事に携わりたいかを明確にさせましょう。

 

 

未経験の転職で入所施設を選ぶ理由

介護業界未経験の方でも、入所施設は働きやすいのが特徴です。

しかし、介護業界未経験の方だと「なんで入所施設は働きやすいと言われているの?」「他の施設との違いは?」など、疑問を多く感じるでしょう。

未経験の転職で入所施設を選ぶ理由がわかるように、ここでは詳しく紹介します。

 

職員数が多い

入所施設は職員数が多い傾向にあります。

有料老人ホームや介護老人保健施設、特別養護老人ホームでは24時間介護を必要としている利用者が多く存在します。

介護を必要としている利用者を24時間サポートするためには、職員数は多くないと現場が回らなくなり、利用者へ最適なサービスを提供できなくなります。

職員数が多いことのメリットは、仕事が分担できることです。

職員数が少ない施設だと職員一人ひとりが担う仕事量が多くなり、就業時間内に仕事が終わらず残業が増えることも考えられます。

職員数が多い傾向にある入所施設では、仕事を分担できる分、職員に余裕ができ利用者一人ひとりとしっかり向き合えるため、最適な介護サービスの提供にもつながります。

時間に余裕をもって仕事をしたい方は、職員数に注目して転職活動を行いましょう。

 

経験やスキルを積める

入所施設では、介護の経験やスキルを積めるのが大きな特徴です。

入所施設で生活する利用者は、病気や障がいにより介護がないと生活できない方が多いです。入浴介助や食事介助、排泄介助などの身体介護を経験できるので、介護業界未経験の方も日常の支援を通して経験やスキルを積んでいけるでしょう。

そして経験やスキルを積み重ねて資格も取得していけば、キャリアアップにつながります。

例えば介護福祉士を取得して、サービス管理責任者やサービス提供責任者、医療に関わりたいと感じた方は、医療介護福祉士を目指すなど、幅広いキャリアアップを目指せます。

すぐに「サービス管理責任者を目指したい」「医療介護福祉士の資格を取得したい」と、キャリアアップは考えられないかもしれません。

働いている中で自分が興味をもった職種を目指せるように、入所施設で働き介護の経験とスキルを積んでおくのは重要です。

将来のキャリアアップのためにも、介護の経験とスキルを身につけたい方は入所施設への転職を考えてみましょう。

 

夜勤専門の募集

入所施設には、夜勤専門で介護職を募集している場合があります。

夜勤専門で働くメリットは、ライフスタイルに合わせて働ける、給与アップを目指せることです。

介護職は、パートや派遣社員、正社員などライフスタイルに沿った働き方を実現できる職種です。介護職を目指す方の中には、日中は休んで夜間帯に働きたいと考える方もいます。

そのような方にとって、ライフスタイルに合わせて働ける、夜勤専門は魅力的でしょう。

また夜勤手当が支給されるので、給与アップも目指せます。

夜勤手当は施設によって異なりますが、1回3000〜10000円が多いです。

自分のライフスタイルに合わせて働きたい方や、給与アップを目指したい方は夜勤専門として働くという選択肢も視野に入れてみましょう。

 

 

未経験から介護へ転職するには

ここまで、入所施設の概要と未経験の方が転職で入所施設を選ぶべき理由を紹介します。

未経験の方が介護業界へ転職する場合は、入所施設がおすすめです。

入所施設は職員数が多い傾向にあるので、仕事を分担でき職員1人にかかる負担が軽減されるので、利用者としっかり向き合いサービスを提供できます。

また身体介護を必要としている方が多く、介護の経験やスキルを積めるので将来のキャリアアップにつながります。そして、夜勤専門の募集もあるので自分のライフスタイルにあった働き方も実現できるでしょう。

「介護業界に転職したいけどどんな施設を選んだらいいかわからない」「入所施設か通所施設で迷っている」など、介護業界での転職に悩んでいる方は、入所施設への転職を考えてみてはいかがでしょうか?