失敗しない!介護職の履歴書の書き方

2020-03-06 15:02:52

転職をする際に必ず準備しなくてはいけない「履歴書」。採用担当者にとっては、応募者の人となりに触れる最初の機会となるわけですから、良い印象を持ってもらえる履歴書に仕上げていきたいものです。そこで今回は、介護職への転職を希望する方の履歴書の書き方について、気を付けるべきポイントを解説します。

介護職の履歴書を書くときのポイント

就職活動や転職活動の際に必要になる「履歴書」。自分の人となりや社会人としての経験を伝えるための大切な書類ですので、基本的な書き方のマナーはきちんと押さえておくことが不可欠です。では、実際に介護職に応募する際の履歴書はどのようにして書けば良いのでしょうか。書き方のポイントを詳しく見ていきましょう。

介護職の履歴書は手書きがおすすめ

最近はインターネット上で履歴書のフォーマットを無料でダウンロードすることができるため、パソコンで作成した履歴書を提出する人も増えていますが、介護職に応募する際には履歴書は手書きがおすすめです。

介護職というのは人との関わりが重要になる仕事ですので、パソコンで作成した無機質な印象の履歴書よりも、手書きで丁寧に書かれた履歴書の方が好印象を持たれやすい傾向にあります。例え字を書くことが苦手だったとしても、大切なのは「心をこめて丁寧に書いているかどうか」ということです。仕事への熱意や誠意を伝えるつもりで、一文字ずつ丁寧に書いていきましょう。

経歴や資格は正式名称で書く

履歴書には経歴や資格を書く欄があります。学校名、会社名、保有資格などは略称ではなく正式名称で書くのがマナーです。履歴書を書く前に、あらかじめ正しい名称を確認した上で書き始めましょう。

間違えた場合は書き直し、使いまわしはしない

履歴書は原則としてボールペンや万年筆などを使って書きます。書き間違いをしてしまった時には修正ペンや修正テープなどで消して使い回すことはせず、必ず最初から書き直しをしましょう。誤字脱字はそれだけで注意力のない人というマイナスの印象を持たれてしまうこともあるため、履歴書を書き終えたら、必ず隅々まで見直しをすることも忘れずに。

介護職の履歴書の基本の書き方

履歴書というのはどのフォーマットを使ったとしても、基本的に書く内容は同じです。限られた情報のなかで自分自身を知ってもらうためには、書き方のマナーを守ることはもちろん、効果的なアピールのコツを押さえておくことが大切です。ここでは、介護職に応募する際の履歴書について、それぞれの項目ごとに書き方のポイントを詳しく解説していきます。

日付

日付は、履歴書を郵送する場合には「投函日」、手渡しで届ける場合には「提出日」もしくは「その前日」、面接に持参する場合には「面接当日」の日付を記入します。履歴書内には年月を記入するところが何箇所かありますが、必ず履歴書全体で「西暦か元号かを統一」しましょう。

証明写真

証明写真のサイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cmのものを使用します。写真は指定がないかぎりカラーで、本人単身が正面を向いて写っているものを使いましょう。スナップ写真などの切り抜きは厳禁です。証明写真を撮影する際には、基本的にスーツなどを着用し、表情にも気を配りましょう。履歴書を書き損じてしまう場合もあるため、写真は最後に貼るのがおすすめです。

氏名・連絡先

丁寧なはっきりとした文字で記入しましょう。振り仮名は「ふりがな」となっている場合には平仮名で、「フリガナ」となっている場合には片仮名で書きます。また、住所は原則として都道府県から省略せずに記載するのがマナーです。

学歴・職歴

学歴は義務教育については省略し、高校や専門学校から記入します。専門学校や大学の場合は学部や学科、コース名などまで書きましょう。学校名は略称ではなく正式名称で記入しましょう。

職歴は別途職務経歴書を提出する場合には、時系列順に会社名を正式名称で記載していき、詳しい内容は職務経歴書に記載します。最終行には「現在に至る」と記入し、その下の行右側に「以上」と記入しましょう。

免許・資格

免許と資格の両方を書く場合には、最初に免許を書いてから資格を書きます。複数の免許や資格を有する場合には、取得日が早いものから書いていきます。名称は必ず正式名称で記入し、業務に関する資格がある場合には忘れずに記載します。

志望動機・自己PR

履歴書のなかで特に力を入れたいのがこの部分です。ありがちな言葉を並べるのではなく、具体的な事例を挙げながら、自分自身の言葉を使ってやる気や人となりを伝えていきましょう。

趣味・特技

趣味や特技も自分の人柄を伝えるのに効果的な部分です。介護職に生かせる趣味や特技があれば積極的にアピールしていきましょう。面接で話題になる部分でもありますので、空欄にすることは厳禁です。

本人希望欄

希望する勤務地や勤務時間を記入するのが一般的ですが、待遇面などについてはこちらの希望は伝えずに原則として、「貴社規定でお願いいたします」と記入します。

提出するときの注意点

履歴書は応募先によって郵送で提出する場合と、面接で手渡しをする場合があります。それぞれの注意点を見ていきましょう。

郵送の場合

白色のビジネス封筒を使います。市販の履歴書についている封筒を使用しても問題ありませんが、A4サイズの封筒で折りたたまずに郵送するのも効果的です。

先方の住所や会社名などは略称を使用せず、宛先が社名や部署の場合には「御中」、個人の場合には「様」を使用します。尚、御中と様は併用しないため、「○○株式会社の△△さん」へ送る場合には、「○○株式会社御中 △△様」ではなく「○○株式会社 △△様」となります。

面接で手渡しする場合

履歴書を面接で手渡しする場合であっても、封筒に入れて渡します。その際には履歴書を折らなくても済むようにA4サイズの封筒を準備し、書類が折れたり汚れたりしないよう、クリアファイルに入れてから封筒に入れて持参しましょう。手渡しの場合は封筒に宛名を書く必要はありません。

また、持ち運ぶ際に封筒が折れてしまっては印象が良くないので、封筒もクリアファイルに入れて持参すると汚さずに済みます。

 

介護職に応募する際には、上記でご紹介した内容を参考にした上で、採用担当者に好印象を持ってもらえる履歴書を書きましょう。