介護職が職場を変えたい時にやるべきことは?後悔しない転職の“決め手”

2022-02-09 16:00:47

「職場を変えたい」「今の職場を離れたい」と、転職を検討されている方はいませんか。

職場を辞めたい理由は様々でしょう。しかし、「利用者とのコミュニケーションが楽しい」「ありがとうと感謝されることにやりがいを感じる」など、介護職にはやりがいもあるはずです。

感情に任せて後悔しないように、転職するかどうかは冷静に判断しましょう。

本記事では、転職を迷っている方のために、転職前にやるべきことや転職先を選ぶ際の決め手などを紹介します。

 

 

介護職が転職を迷った時にやるべきこと

今の職場は肉体的にしんどい、精神的に辛くて続けられそうにないなど、人により転職を考える理由は様々です。

しかし、転職先でうまく馴染めるかという不安もありますし、本当に辞めてしまっても良いのかという葛藤もあるでしょう。そのため、転職をするべきかどうかを迷うのは仕方がないことです。

気持ちを整理するためにも、転職しようか迷った時には次のようなことを行いましょう。

 

転職したい理由を明確にする

まず転職を迷った時には、転職したい理由を明確にします。

今の職場のどの部分に問題を感じているのか、辞めたいと感じる理由は何なのかをリストアップするのです。

例えば以下のように、メモに書き出すのがおすすめです。

・給料アップが見込めない

・職員同士の仲が悪い

・休日数が少ない

・経営理念が合わない

リストの内容は、出来る限り詳しく書くのがポイントです。

次に、これらの各項目それぞれについて、自分の努力や上司に相談することで改善できるかを考えます。改善できる可能性がある場合は、まだ転職するには早いと言えます。

しかし、改善できる見込みがない時や実際に働きかけてみても改善できなかった場合は、今の職場は自分に合わないと割り切る必要があるでしょう。

 

転職先に求める条件に優先順位を付ける

転職を決意したら、次は転職先に求める条件に優先順位を付けます。

例えば、以下のように書き出します。

1.給料

2.休日日数

3.仕事のやりがい

4.働きやすい職場環境

5.充実した福利厚生

この作業のポイントは、優先順位を付けることです。

転職先に求める条件が多いほど、全てを満たす介護施設は探しに難くなるものです。そのような際に、優先順位があると妥協する条件が判断しやすくなります。

 

紹介会社に登録・相談する

自分が転職先に求める条件が定まったら、転職先を探し始めましょう。

転職先の探し方は、ハロワークを利用したり、求人情報誌を利用したりと、人によって様々です。しかし、求人票に記載されている情報だけでは、自分が求める条件を満たしているのか判断できない場合があります。

そこでおすすめしたいのは、紹介会社に登録・相談することです。紹介会社で相談すると、条件に合う介護施設を紹介してくれます。また、転職活動における疑問や不安についても相談に乗ってもらえるため、転職を希望する方にとっては心強い味方となるでしょう。

 

 

複数内定をもらって迷ったら…

紹介会社を利用するなどして積極的に転職活動をすると、複数の内定をもらうことがあります。

そのような時に、どの内定先に決めるか悩むこともあるでしょう。

そこで複数内定をもらった場合に、決め手となるポイントを紹介します。

 

5年後、10年後の自分をイメージする

内定先で働いた場合の5年後、10年後の自分をイメージしましょう。

これは、内定をもらっている全ての介護施設で行ってください。

もし、具体的にイメージができない場合は、必要な情報が不足しているのかもしれません。昇給制度や昇進制度など、将来にかかわる項目についても確認しましょう。

転職先を決めるうえで、現時点での働きやすさや労働条件はもちろん大切です。しかし、ゆくゆくは目指すべきポストに就けるのかや希望する給料に到達できるのかということも、重要なチェックポイントです。

1年の昇給額がわずかであれば、入社時は給料が高いと感じても、10年後には物足りないと感じるかもしれません。

また、10年後には職員を指示する立場に就いていたいという方もいるでしょう。そのような、目指すべきポストがあるかどうか、キャリアパスが用意されているかどうかも大切な要素です。

このように、現時点の労働条件だけではなく、5年後、10年後の状況をイメージすることが、転職先を選ぶ決め手となるでしょう。

 

求める条件と照らし合わせる

複数の内定先から転職先を選ぶ際には、求める条件と照らし合わせる方法もあります。

先にリストアップした、自分が転職先に求める条件にそれぞれの施設がどの程度マッチしているかを確認します。

優先度の高い項目をより多く満たしている転職先が、自分に合う可能性が高い転職先です。

ここでやってしまいがちなのは、「施設が新しくキレイだった」「採用担当者の電話対応が良かった」など、働きやすさとは直接関係ないことで判断を変えてしまうことです。

もし求める条件のリストに「新しく、キレイな施設で働きたい」と書いているのであれば、それでも良いでしょう。しかし、含まれていなければ優先順位としては低いため、判断基準に加えてはいけません。

面接の雰囲気や、採用担当者の人柄によって判断に迷うこともあるかもしれませんが、採用担当者と実際に働く職員が違う場合もあります。リストを基準に冷静に選択しましょう。

 

 

どうしても決め手がない時は?

複数内定をもらって、先に紹介した方法を試しても、決め手がない場合もあるかもしれません。

例えば、2社にまでは絞れても、どちらも魅力的に感じて最終決定できないこともあるでしょう。

そのような決め手に欠ける場合に、役立つ方法を紹介します。

 

「転職の決め手ランキング」を参考にする

どうしても決め手がなく判断できない方は、他の転職者の決め手を参考にするのも良い方法です。

2021年に実施されたアンケート調査によると、「転職先の決め手ランキング」の上位は下記の通りです。

1位「希望する仕事内容だった」

2位「収入に納得した」

3位「勤務時間・休日数がよかった」

4位「希望する勤務地で働ける」

5位「社風・雰囲気にひかれた」

参考)2021年 株式会社ビズヒッツ「転職先の決め手ランキングと入社後に後悔しない転職先の選び方」

https://bizhits.co.jp/media/archives/10452

このランキングの中に、自分も大切にしたい要素はありませんか?どうしても決め手がない方は、ランキング上位の決め手から一つずつ、候補となっている介護施設を比較してみましょう。

 

転職のプロに意見を求める

それでも決め手に欠ける場合は、転職のプロである紹介会社の担当者に意見を求めても良いかもしれません。

紹介会社は、複数内定をもらった転職者に携わった経験があるはずです。そのため、決め手に欠ける理由や不安に思っていることを相談すれば、ヒントをくれることもあるでしょう。

このように紹介会社は、希望に近い介護施設の紹介から、決め手に欠ける時の助言まで、様々な場面で転職者をサポートしてくれます。

 

 

まとめ

転職を迷っている方は、まず転職したい理由を書き出してみましょう。

そのうえで、本当に転職が必要だと判断したら、転職先に求める条件を考えます。この作業をしないと、入社の基準が不明確になりやすく、「こんなはずじゃなかった」などミスマッチな転職につながりかねません。

次に、転職のプロである紹介会社に登録・相談しましょう。

仕事をしながらの転職活動は、活動時間を確保するのも一苦労です。しかし、紹介会社を利用することで、効果的、かつ効率的な転職活動をすることができます。

さらに、面接マナーや履歴書の書き方、面接日の調整、転職活動の疑問や不安の相談に至るまで様々なサポートをしてくれます。

ぜひ紹介会社も積極的に活用して、効果的・効率的な転職活動をしてくださいね。