富山県、実証実験「センサーデータを活用した介護DX」を実施

2022-01-31 15:52:34

高齢者の事故防止や介護職員の負担軽減の有効性を検証

富山県では、1月3日~1月31日までの約1か月間、センサーデータを活用した介護DXの実証実験「センサーデータを活用した介護DX」を、社会福祉法人 富山城南会「特別養護老人ホーム 敬寿苑」および社会福祉法人 射水万葉会「射水万葉会 天正寺サポートセンター」にて実施しています。

 

 

社会が抱える課題を解決

「介護DXソリューション」は複数のセンサーにより居室内の状況を検知し入居者ごとの状態に応じて異常を判断・通知。これらの情報は介護職員が見てすぐ理解できる電子看板で可視化されます。

今回実証実験に協力している施設では、多種多様なセンサーを設置。

全居室の行動や様子をリアルタイムで把握することにより、巡視の効率化や移動時間の削減といった職員の業務負担軽減の効果を検証するほか、離床に伴う転倒やトイレのうずくまりなど居室内での想定外の行動といった異常検知から状況を把握することで、トラブルや事故防止へつながるか検証します。

また、夜間巡視の際に睡眠状態を把握することで、安全で適切な見守り・訪室の運用を構築できるかどうか検証し見守りの品質向上につなげます。

さらに、ケアサービスの品質向上を目的として睡眠グラフ、覚醒回数、夜間のトイレの利用回数といった各種情報を健康や生活リズムの把握に活用できるか検証します。

高齢化社会を迎えるなか、要介護者の増加および介護労働者の不足が課題として挙げられています。県では今回のような実証実験を通じ、介護職員の作業負担の軽減・入居者の安全性向上につなげていく考えです。

(画像はプレスリリースより)

 

【インフォメーション】

富山県 プレスリリース

https://www.pref.toyama.jp/