介護の転職は6割以上成功!? 転職経験者100名以上にアンケート!
2021-01-07 18:31:00
2021-01-29 13:25:22
「40代で未経験でも、介護職に転職できるのか」
日本全体の雇用情勢だけを見ると、新型コロナウイルスの影響もあって失業増は深刻な問題となっています。しかし、介護業界は変わらず人材確保に力を入れている状態です。
40代で介護職への転職を考えるとき、注意すべきことはなにで、どのような仕事に就けるのかをご紹介します。
単純に人手不足で需要がある以外にも、40代から介護職への転職が可能である理由はいくつかあります。
まず介護職の特徴として、働く人の年齢層が高いことが挙げられます。令和元年度「介護労働実態調査」によると、介護労働に従事する者の平均年齢は48.8歳(正規職員のみに絞っても45.3歳)で、40代の占める割合は24.1%です。東京商工リサーチの調査によると、2020年3月期決算の上場企業1,792社の平均年齢(中央値)は41.4歳となっていますから、他の業種と比べても平均年齢が高めなのがわかります。
また、これは人手不足が関係しますが、政府も異業種からの転職を促すような動きをしています。具体的には、令和3年に介護職就職支援金貸付事業を創設という動きがあります。これは、他業種で働いていた介護未経験者などを対象として、上限20万円を貸し付ける(2年間介護職として仕事に従事すれば返還が全額免除される)制度です。こちらの制度については後ほど詳しく解説します。
このように介護職において、「40代からの転職はもう遅い」と必要以上に考える必要はないでしょう。
とはいえ未経験だと、業界の事情にもあまり詳しくはないはずです。年齢に関係なく未経験では難しい仕事や、意識しておきたいことをいくつか挙げておきましょう。
未経験でも応募できる介護職としては、介護施設(老人ホームなど)の介護職員、訪問介護員(ホームヘルパー)が挙げられます。訪問介護とは、介護が必要な方が住む家に訪問し、身体介護や生活援助を行うサービスのことを言います。
なお、訪問介護の仕事に就くにあたって実務経験は必要とされないものの、身体介護(身体に直接触れて行う介護)を行うにあたって介護職員初任者研修の資格が必須となるので注意が必要です。
施設の介護職員にしろ訪問介護員にしろ、これから学ぶべき知識や技術がたくさんある未経験者にとっては、スタッフが多く、サポート、教育が受けられやすい環境を選ぶのが理想と言えるでしょう。
例えば介護施設の介護職員であれば、より規模の大きな特別養護老人ホームを選ぶといった選択が考えられます。
訪問介護員の場合は、入職後一定期間スタッフが同行、教育してくれる体制があるかどうかが一つの目安になるかもしれません。
専門性が高かったり経験を必要としたりする職種については、介護職未経験、無資格での募集はありません。ケアマネージャー、生活相談員などです。ケアマネージャーは介護支援専門員の資格が、生活相談員は社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかが必要になります(自治体によって異なる場合あり)。
ただしそれらは年齢に限らず、誰もが介護職の経験を積んでから資格取得の上でのキャリアアップとして目指すものです。
介護職未経験であれば、基本的には「未経験可」とされた求人への応募を考えることになるでしょう。例えば当サイト、キャリアスマイルの場合は「求人検索」でエリアや雇用形態などを選択した後、こだわり条件として「未経験可」にチェックを入れて検索をすると、未経験可としている求人の一覧が確認できます。一度試してみてください。
資格がなくてもできる介護の仕事はありますが、転職先の選択肢を増やすために、実際に働く前に基礎知識を得ておくために、あらかじめ介護系の資格をとっておくと安心です。
介護の資格には、実務経験の有無、年数を問うものと、問わないものがあります。問わないものとしては介護職員初任者研修が有名で、130時間の講習と筆記試験で資格が取得できます。介護職員初任者研修が受講可能なスクールにて、1ヶ月~4ヵ月程度で取得できます。
介護職員初任者研修は介護職にとっての登竜門のような存在であり、介護職への転職意志があるなら何はともあれ取得しておくのがおすすめです。
介護職員初任者研修以外の資格は実務経験を積みながら取得していくことになりますが、資格以外で転職時に役に立つ要素についてもご紹介します。
まず介護への関わり。家族を介護した経験がある、介護職としてではないが介護業界に携わる仕事をしたことがあるなどはプラスに働くはずです。
また、介護の仕事は体力を使います。特に業務に慣れないうちは一日でヘトヘトになってしまうこともあるかもしれません。採用側としては、力仕事に慣れている、持久力がある人が安心と思う場合もあります。
コミュニケーションスキルも重要です。介護の対象となる利用者だけでなく、そのご家族とも話し、信頼関係を築いていく必要があります。お客さまと接するような仕事をしてきたか、普段からコミュニケーションが苦にならない性格かもポイントになるでしょう。
40代から未経験の業界へ転職するとなると、介護職におけるその後のキャリアプランも気になるところでしょう。
介護職のキャリアアップは、以下のように資格取得とともに進めていくのが基本です。
他にも、社会福祉士の資格をとって生活相談員を目指す、資格取得と経験を積んで施設長を目指すといったことは、40代からの転職でも可能です。最初からキャリアプランを明確に持つことで、具体的な計画を立てることができるでしょう。一方でキャリアプランを一人で立てるのが難しいと感じる人もいるかもしれません。その場合は、キャリアスマイルのキャリアコーディネーターに相談してみるのもおすすめです。
介護人材の確保施策の強化として、国は令和3年度に以下の制度を実施予定としています。
「公共職業訓練等の訓練修了者への返済免除付きの就職⽀援⾦貸付制度(貸付上限 20 万円、介護分野で2年間継続従事した場合に返済免除)」
本記事執筆時点では詳細までわかりませんが、公共職業訓練では介護職員初任者研修を無料で受講することも可能です。そういった職業訓練により就職した人へ、2年間介護分野で働けば返済免除の可能性もある貸付が実施される模様です。
タイミングが合いそうな方は、今後の動向に注目してみてください。
以上、未経験者の転職について説明してきましたが、以前は介護職として働いていたけれど、何か理由がありブランクがある方はどうでしょう。
ここ10年~20年で介護の現場にも変化が見られます。
例えば介護を楽にする機器が増えており、移動用リフトなどが導入されている施設で働けば、腰への負担が軽減され、腰痛に悩まされる心配がほとんどなくなるかもしれません。
待遇にはまだまだ課題がありますが、待遇改善の動きは活発です。最近では特定処遇改善加算といって、勤続10年以上の介護福祉士を主な対象として月額平均8万円相当の処遇改善が図られることがありました。
ホームヘルパー1級、2級という資格は現在なくなり別の資格が採用されていますが、今でもそれら資格所有者は歓迎されます。
また、ブランクがある人に対して再就職を促す制度もあります。厚生労働省による「離職した介護人材の再就職準備金貸付事業」です。
この制度では、介護職員としての経験や知識をお持ちの方が、再び介護の仕事に復帰するための費用について、20万円(地域によっては40万円)の貸付を受けることができます。そして2年間介護職員の業務に従事すれば、返還は全額免除されます。
詳しくはこちらのページもご覧ください
「介護職員の再就職準備金はご存じですか?」
以上お伝えしてきたように、40代で介護職への転職は十分可能です。どのような仕事があるかはキャリアスマイルの「介護の仕事内容・働き方について」も参考に、未経験可の求人は「求人検索」から探してみてください。
非公開の求人もあるので、まずは無料転職サポートに登録してみることもおすすめします未経験、もしくはブランクがある40代の介護職の転職でお悩みのことがあれば、ぜひキャリアスマイルまでご相談ください。